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【映画感想・レビュー】映画『死刑にいたる病』希代の連続殺人鬼が唯一否定した事件の真相を追う【★3.5】

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映画『死刑にいたる病』の作品情報

監督・脚本監督:白石和彌
脚本:高田亮
出演者阿部サダヲ(榛村大和)
岡田健史(筧井雅也)
岩田剛典(金山一輝)
宮﨑優(加納灯里)
中山美穂(筧井衿子)
鈴木卓爾(筧井和夫)
佐藤玲(根津かおる)
瀧川英次(佐村)
大下ヒロト(クラタ)
吉澤健
音尾琢真
岩井志麻子
コージ・トクダ(相馬)
ジャンルサスペンス
製作年2022年
製作国日本
上映時間2時間8分
補足情報原作小説:櫛木理宇『死刑にいたる病』
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映画『死刑にいたる病』のあらすじ・内容

東京の三流大学に通う筧井雅也(岡田健史)は、祖母の葬式のために実家に帰った際、自分宛ての1通の手紙を見つける。
それは、24人の高校生を殺害して死刑判決を受けた希代の連続殺人鬼・榛村大和(阿部サダヲ)からのものだった。
雅也が中学生の頃、塾に行く途中でいつも寄っていたパン屋の店主が榛村で、その時に優しくされた記憶が今でも残っていた。
そんな榛村から手紙で会いたいと言われ、拘置所まで会いに行く雅也。
そこで、立件された9件のうち、最後の1件だけは冤罪なので本当の犯人を調べて欲しいと頼まれ、雅也は独自に事件を調べ始めるーーー。

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映画『死刑にいたる病』の感想・レビュー・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3.5)

希代の連続殺人鬼が唯一否定した事件の真相を追う


死刑判決を受けた連続殺人鬼・榛村からの手紙を受け取った大学生の男が、榛村から最後の1件の事件だけは冤罪なので調べて欲しいと言われ、一人事件の真相を追うサスペンス映画。
嫌なグロテスクの描写がたびたび入るので、観るときは注意が必要です。

連続殺人鬼・榛村を演じる阿部サダヲの演技が光っていた映画で、子供に気さくに話しかける優しいパン屋のおじさんという顔から、規則正しく拷問を行ってから殺す秩序型殺人鬼の顔までうまく使い分けられていたので、それによって恐怖感が増していた。
特に、目で相手を操作するような演技が上手くて、画面を見てくる阿部サダヲの視線に思わず目を逸らしてしまうほどで、ずっと見ていたら自分まで洗脳されてしまうんじゃないかという迫力があった。
主人公の雅也との留置所での独特な演出も魅力的で良かった。

ただ、さすがに1人で24人を殺した連続殺人鬼と言う設定を盛りすぎたかなと感じた。
2010年代前後の栃木の田舎町が舞台とは言え、防犯カメラが少ないにしても現代の警察の捜査技術を考えると、一人でバレずに24人もの人間を殺すのはちょっと無理がある気がする。

さらに、榛村の趣向として被害者と数ヶ月の信頼関係を築いてから殺すとあったけど、そんなに長い時間を掛けて親しげにしていたら捜査線上に浮上するんじゃないか?
“24人を殺した希代の連続殺人鬼”というインパクトのある設定にしたかったのかもしれないけど、そのせいで榛村の人物像が陳腐化してしまった印象。

あと、17~18歳の高校生に執着した設定も薄かった。
小説は未読だが、調べてみると榛村はIQが高かったが家庭環境のせいで進学できなかったのが原因で、育ちのいい真面目で頭が良い子に執着していたみたい。
それめっちゃ大事な設定だと思うんだけど、どうして省いてしまったんだろうか…。

それと、爪に執着する理由はわかったようなわかっていないような。
好きな人の一部を持っておきたいという動機があるんだろうけど、なんで爪なんだ?という感じ。
まぁ、その爪が演出にも繋がるし、爪なら軽いし小さいし腐らないしで保管する物としてはいいのかもしれない。

他に気になるところがあるとすれば、怪しい人物たちがそのまま怪しかったのと、主人公の雅也はもともと大学で孤立してたっぽいので、そのせいでラストのオチも「だからなんだ?」という感じだったのは残念。

主人公の大学生を演じた岡田健史と連続殺人鬼を演じた阿部サダヲの演技は良かったし、ストーリーや展開にも引き込まれたけど、終わって見れば気になる点がたくさんあったなという感じの映画でした。

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