【感想・評価】映画『シェイプ・オブ・ウォーター』“半魚人”と“イライザ”によるファンタジーロマンス【★4.0】

【感想・評価】映画『シェイプ・オブ・ウォーター』“半魚人”と“イライザ”によるファンタジーロマンス【★4.0】

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『シェイプ・オブ・ウォーター』の作品情報

監督・脚本監督:ギレルモ・デル・トロ
脚本:ギレルモ・デル・トロ
ジャンルファンタジー、ドラマ
製作年2017年
製作国アメリカ
上映時間2時間4分
補足情報原題:The Shape of Water

『シェイプ・オブ・ウォーター』のあらすじ

1962年、冷戦下のアメリカ。
政府の秘密研究所「航空宇宙研究センター」で掃除係として働く発話障害のイライザ(サリー・ホーキンス)は、同僚でアフリカ系黒人女性のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)に支えられ、隣人でゲイのジャイルズ(リチャード・ジェンキンス)と交流しながら、映画館の上にあるアパートで一人暮らしていた。
そんなある日、南米の川で捕らえた「半魚人」のような見た目をした異形の生き物が研究所に運び込まれてきて、掃除の際にその生き物の姿を目撃したイライザは、なんとも言えない魅力に惹き付けられる。
その後、周りの目を盗んで研究室に忍び込み、卵を与えたり、音楽を聞かせたりと奇妙な生き物との交流を続けるのだが・・・。

『シェイプ・オブ・ウォーター』のキャスト

  • サリー・ホーキンス(イライザ・エスポジート)
  • マイケル・シャノン(リチャード・ストリックランド)
  • リチャード・ジェンキンス(ジャイルズ)
  • ダグ・ジョーンズ
  • マイケル・スタールバーグ(ロバート・ホフステトラー博士)
  • オクタヴィア・スペンサー(イライザの同僚:ゼルダ・フラー)
  • ローレン・リー・スミス(エレイン・ストリックランド)
  • デヴィッド・ヒューレット(フレミング)
  • ジョン・カペロス
  • ニック・サーシー(ホイト元帥)
  • モーガン・ケリー

『シェイプ・オブ・ウォーター』の感想・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4)

“半魚人”と“イライザ”によるファンタジーロマンス


航空宇宙研究センターに研究のために連れて来られた「半魚人」のような見た目の謎の生物と、そこで掃除係として働き声が出ない代わりに手話を使う女性との関係を描いたファンタジーロマンス映画。

舞台は建物や人々の服装やモノクロ映画などから1960年代頃の冷戦下のアメリカで、異形の生物とイライザとのロマンスをポップで印象的な色使いや映像で視覚的に美しく描く一方で、人種差別、性差別、職業差別、障害者差別などの様々なマイノリティや差別についても描いた風刺も描いた、現代版美女と野獣といった感じの映画だった。

人間と同じような見た目をしているが違う生物だからと一方的に「モンスター」と決めつけ、敵視し傷つけ永遠にわかりあえないマジョリティ側の人間もいれば、人間ではないが人間と同じような見た目をしているから、自分と重なる部分があるからと理解しようと歩み寄り関係を築いていくマイノリティ側のイライザのような人もいる。

世の中には自分と見た目も性別も性格も考え方も立場も違う人が溢れている中で、自分がいざマジョリティ側に立ったとき、マイノリティ側に対してどのように理性的に接するのか、逆にマイノリティ側に立ったとき、マジョリティ側からの抑圧に対してどう立ち向かうかみたいなことが問われているような感じもした。




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