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『マンディブル 2人の男と巨大なハエ』の作品情報
監督・脚本 | 監督:カンタン・デュピュー 脚本:カンタン・デュピュー |
ジャンル | コメディ |
製作年 | 2020年 |
製作国 | フランス、ベルギー |
上映時間 | 1時間17分 |
補足情報 | 原題:Mandibles 英題:Mandibules |
『マンディブル 2人の男と巨大なハエ』のあらすじ
何かが入ったカバンをある男に渡すだけの仕事を500ユーロで引き受けたマヌ(グレゴワール・ルディッグ)は、親友のジャン・ギャブ(ダヴィ・マルセ)を誘い、適当に盗んだ車で目的地へと出発する。
その途中、車のトランクから物音が聞こえたので開けてみると、そこには1メートルくらいの巨大なハエが閉じ込められていた。
そのハエをどうしようかと考えた結果、自分たちの言うことを聞くように訓練し、銀行からお金を持ってこさせるという大胆な発想を思いつくーーー。
『マンディブル 2人の男と巨大なハエ』のキャスト
- ダヴィ・マルセ
- グレゴワール・ルディッグ
- アデル・エグザルコプロス
- インディア・ヘア
- コラリー・ルシエ
- ブリュノ・ロシェ
- ギャスパール・オジェ
『マンディブル 2人の男と巨大なハエ』の感想・評価
偶然見つけた巨大なハエを訓練して大金を得ようとするアホな二人の男
盗んだ車のトランクから1メートルほどのサイズの巨大なハエを見つけた男二人が、自分たちの言うことを聞くように訓練して、ハエを使って銀行からお金を盗み出して大金を得ようとする男二人の話。
ハエのビジュアルは最初は気持ち悪かったけど、後半はなんか愛おしく見えた。
1メートルサイズの巨大なハエを見つけるという奇妙な出来事から始まり、そのハエを訓練して銀行からお金を持ってこさせようと考えてそれを実行しようとする男二人のアホっぷり。
この時点ではまだ面白かったが、結局期待してたような展開にならなかった上に、それが面白くなかったのがだった。
想像してたのは、ハエを訓練して徐々に命令を理解して実行するようになって、最終的に銀行からお金を盗み出すことに成功するとか、途中までは上手くいくけど結局失敗に終わるみたいなストーリー。
それなのにハエを訓練する過程も進展もほとんどなく、ハエを訓練する場所として目を付けたトレーラーハウス(?)の住人に頭突きくらわせて住処を奪ったり、そこを料理のミスで燃やしてしまったり、自分のことを同級生と勘違いした女性の家でタダ飯を食べては、自分が同級生ではないとバレるとガソリンを盗んで逃げだしたりするだけ。
愛すべきアホというよりは、無自覚な悪意みたいな気持ち悪さがあった。
あと、スキー事故で脳障害を起こしたという女性をバカにしてる感じが気に食わなかった。
半笑いで「どうやって転んだんだ?頭から?」と聞いたり、イカれ女と言ったり、犬のフンと勘違いしたハエのフンをポケットに突っ込む奇行をさせたり、ハエが食べたはずの犬をその女性が食べたことにして周りがそれを信じたり、その女性が「巨大なハエを見た」と言っても信じてなかったり、終始その女性をバカにしてる感じの演出が続いてきつかった。
もちろん、巨大なハエを見たって言われても誰も信じないだろうけど、映画では「こいつがまたなんか変なこと言ってる…」って感じで信じてない感じ。
ここのシーンって、無邪気でちょっと変わった食いしん坊の子供とかでも自然にいけたと思うんだよ。
それなのに、わざわざこういう設定の女性にする必要があったのか?話のメインストーリーではないとは言えこういうのを面白いと感じる感性なのか?と思って、不快な気持ちになった。
フランス映画は好きだけどこの映画のシュールな感じのコメディは面白くなかった。
偶然巨大なハエを見つけて大金を得るためにそのハエに訓練させるという設定は面白かったけど、その設定をあまり活かせてなかった。
B級映画と言うにはそこまで雑な感じじゃなかったし、映画としての作りはしっかりしてたと思うだけに、色々と残念な部分が多かったなという感じです。