【感想・評価】韓国映画『EXIT』高層ビルを目指して有毒ガスからの決死の大脱出!!【評価★4.5】

【感想・評価】韓国映画『EXIT』高層ビルを目指して有毒ガスからの決死の大脱出!!【評価★4.5】

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

『EXIT』の作品情報

監督・脚本監督:イ・サングン
脚本:イ・サングン
ジャンルアクション、ドラマ、コメディ
製作年2019年
製作国韓国
上映時間1時間44分
補足情報原題:엑시트
英題:EXIT

『EXIT』のあらすじ

かつては大学のスポーツクライミングサークルのエースだったヨンナム(チョ・ジョンソク)だったが、就職に失敗し、姉からは早く働くように急かされ、甥には素っ気ない態度を取られ、実家で肩身が狭い思いをしながら日々を過ごしていた。
そんなある日、親戚一同が集まる母の古希を祝うホテルの宴会場で、そこで副店長として働くサークルの後輩・ウィジュ(イム・ユナ)と再会する。
その頃、謎の男が撒いた有毒ガスがソウルの都心全体を覆い始め、街や人々は大混乱に陥っていたーーー。

『EXIT』のキャスト

  • チョ・ジョンソク(ヨンナム)
  • イム・ユナ(ウィジュ)
  • コ・ドゥシム(ヨンナムの母・ヒョンオク)
  • パク・インファン(ヨンナムの父・チャンス)
  • キム・ジヨン(ジョンヒョン)
  • カン・ギヨン(ク店長)
  • キム・ジョング(2番目の叔父)
  • ペ・ユラム(ヨンミン)
  • オ・ヒジュン
  • キム・ジヨン(ヨンナムの1番目の姉・ジョンヒョン)
  • チョン・ミンソン(ヨンナムの1番目の姉の夫)
  • キム・ガンフン(チホ)
  • ファン・ヒョウン(ヨンナムの2番目の姉)

『EXIT』の感想・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4.5)

高層ビルを目指して有毒ガスからの決死の大脱出!!


謎の男が撒いた有毒ガスから逃れるため、高層ビルを目指して元スポーツクライミングサークル出身の2人が奮闘する災害系コメディドラマ。

韓国映画ははこういったシリアス×コメディ×ドラマの組み合わせがめちゃくちゃ上手な印象で、この映画もハラハラさせられながらも、いたるところで笑えて感動的なシーンもある最高の映画でした。

主役の男ヨンナムは、かつては大学のサークルのエースでキラキラとした学校生活を送ってそうな感じだったが、いまでは就職に失敗し、職もない彼女もいない実家暮らしで、姉や甥から冷たい態度を取られている。

日々の栄光を思い出すかのように公園で鉄棒でトレーニングをしているせいで、町では“進撃の鉄棒男”なんて不名誉なあだ名がつけられていて、妖怪の類のようにウワサされている。

せっかくの母の古希を祝う場では、親戚一同が集まったことで「いまは何してるんだ?」とか「大丈夫だ!」みたいな言葉をウンザリするほど聞かされたり、その会場では好きだったサークルの後輩と再会し、恥ずかしくて無職とは言えずに「ベンチャー企業の課長」だなんて嘘をつく。

序盤のフリとヨンナムのちょっと情けない見た目からの、元スポーツクライマーという設定と、日々公園の鉄棒で鍛えている成果が思う存分発揮される展開はテンションが上がる。

ほぼ命綱なしで高所を登るシーンも、いろんな角度から恐怖を煽りながら、BGMで緊張感を高める演出もとても良かった。

災害を使った映画って、物語を動かすためなのかぽっと出のアホなキャラが周りを巻き込んで全員が危険に晒されるみたいな強引なシリアス展開がよくある。
この映画ではそういう流れはあまりないけど、韓国人らしく全員がギャーギャー騒ぐ(←失礼)な展開が多めなので、パニックな状況を演出しながら、わざとらしくない感じでやかましく物語が進むので見ていて面白い。

あとは、スマホ2台のテレビ通話を利用して高所を登るシーンを撮影するとか、ホテルの宴会場のカラオケや光る看板を使って助けを呼んだり、トレーニングジムのダンベルを使ってロープを向こう岸に渡すとか、救助ヘリに気付いてもらうために人の看板やマネキンを使うとか、ドローンを使って煙を払ったりとか、細かい演出の面白さが光っていた。

ソウルの都市全体を包み込むほどの超広範囲に広がり、そこからさらに上へと昇り始め、しかもそれが長時間に渡って残り続けるというとんでもない有毒ガスが発生するB級映画的な設定から、コメディたっぷりで、たまにホロっとするようなシーンもあって、色々な面白さが楽しめる良い映画でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA