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『ミリオンダラー・ベイビー』の作品情報
監督・脚本 | 監督:クリント・イーストウッド 脚本:ポール・ハギス |
ジャンル | ドラマ、スポーツ |
製作年 | 2004年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 2時間13分 |
補足情報 | 原題:Million Dollar Baby |
『ミリオンダラー・ベイビー』のあらすじ
小さなボクシングジムを経営する老トレーナーのフランキー・ダン(クリント・イーストウッド)。
彼は選手の身の安全を考えるあまり慎重な試合しか組まず、そのせいで、ビッグタイトルを欲する選手たちにことごとく逃げられていた。
そんなある日、ある試合でトレーナーをするダンの姿を見た31歳の女性マギー(ヒラリー・スワンク)が、自分のトレーナーになってくれないかとダンに頼み込んでくるが、それを拒否してしまう。
それでもめげずに毎日ジムに通ってくるマギー、その姿を見ていたフランキーの親友でいまはジムの雑用係をしているスクラップ(モーガン・フリーマン)は、彼女にコーチングをするようになる。
そんなスクラップの様子を見ていたダンは、新しいトレーナーが見つかるまでの期限付きで、彼女のトレーナーになることを承諾するのだが・・・。
『ミリオンダラー・ベイビー』のキャスト
- クリント・イーストウッド(フランキー・ダン)
- ヒラリー・スワンク(マギー・フィッツジェラルド)
- モーガン・フリーマン(エディ・デュプリス)
- アンソニー・マッキー(ショーレル・ベリー)
- ジェイ・バルチェル(デンジャー)
- マイク・コルター(ビッグ・ウィリー)
- ブリアン・F・オバーン(ホーヴァク神父)
- マーゴ・マーティンデイル(アーリーン・フィッツジェラルド)
- マイケル・ペーニャ(オマー)
- ベニート・マルティネス(マネージャー)
- ブルース・マックヴィッティ(ミッキー・マック)
- ネッド・アイゼンバーグ
- モーガン・イーストウッド
- ルシア・ライカー(ビリー)
- リキ・リンドホーム(マーデル・フィッツジェラルド)
- マーカス・チェイト
『ミリオンダラー・ベイビー』の感想・評価
貧困家庭育ち31歳女性ボクサーの栄光と…
かつて止血係として活躍した老いたボクシングトレーナーの男が、貧困家庭で育った31歳の女性をプロボクサーへと育てる話。
タイトル的にも序盤の展開からも、貧しい家庭育ちでボクサー生命を考えると決して若くない女性が、プロボクサーとして華々しい成績を残すみたいな感じに思えるし、実際の内容としても大きくは間違ってはいないんだけど、良くも悪くも二度と観たくない映画だった。
映画全体はとにかく落ち着いた雰囲気で、主役たちのキャラ的にも「やった!!勝ったぜ!!」みたいな盛り上がりはほぼないんだけど、物語の要所要所で落ち着いた語りを提供してくれるモーガン・フリーマンと、クリント・イーストウッドの名優コンビと、女性ボクサーを演じたヒラリー・スワンクのまっすぐ努力する姿により、じっくりと映画に引き込まれ続ける面白さを感じる。
ボクシングの試合はすっごい迫力があるとかではないんだけれど、数々の試合を通して彼女の努力が報われている感じや、周りにあまり心を開かなかったトレーナーのダンの心境の変化を見ているとほっこりしてくる。
そんなポジティブな感想も終盤では消し去り、ラスト40分くらいはひたすらつらい時間が続く。
普通の映画だと、こういう演出ってラスト20分くらいで一気に畳むようにちゃちゃっと済ましてしまいそうな感じがするけど、ボクサー人生よりもその後の人生の方が長いよねみたいな時間の使い方をしてくる。
正直、後半はあまり現実を直視したくないシーンが多いけど、そのおかげでひたすらに栄光を描いたボクシング・スポーツ映画とはまた違った、人生観や死生観に訴えかけるような魅力が生まれていて良かった。