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『キングスマン:ファースト・エージェント』の作品情報
監督・脚本 | 監督:マシュー・ヴォーン 脚本:ジェーン・ゴールドマン/マシュー・ヴォーン |
ジャンル | アクション |
製作年 | 2020年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 2時間11分 |
補足情報 | 原題:THE KING’S MAN/Kingsman: The Great Game |
『キングスマン:ファースト・エージェント』のあらすじ
1902年、イギリスの名門貴族で元軍人のオーランド・オックスフォード公(レイフ・ファインズ)は、世界の戦地に救援物資を届ける赤十字の活動を行っていたが、その最中に敵から襲撃を受け、息子のコンラッドの前で妻のエミリーが命を落としてしまう。
1914年、あの時の悲劇を二度と繰り返さないため、世界で怪しい動きがあればすぐにわかるよう、執事のショーラ(ジャイモン・フンスー)と女執事のポリー(ジェマ・アータートン)に独自の諜報網を構築させた。
一方その頃、断崖絶壁の丘の上で「羊飼い」と名乗る謎の男が仲間たちと会議を行い、世界各国を巻き込んだ戦争を起こそうとしていたーーー。
『キングスマン:ファースト・エージェント』のキャスト
- レイフ・ファインズ(オックスフォード公)
- ハリス・ディキンソン(コンラッド)
- アレクサンドラ・マリア・ララ(エミリー)
- ジェマ・アータートン(ポリー)
- ジャイモン・フンスー(ショーラ)
- リス・エヴァンス(ラスプーチン)
- マシュー・グード
- トム・ホランダー
- ダニエル・ブリュール
- チャールズ・ダンス
- アーロン・テイラー=ジョンソン
- スタンリー・トゥッチ
『キングスマン:ファースト・エージェント』の感想・評価
“キングスマン”の創設秘話
第一次世界大戦が起こった1900年代に時代を遡り、独立スパイ機関「キングスマン」の誕生の秘話を描いたアクション映画で、『キングスマンシリーズ』の3作目。
1作目はほぼ文句なしに面白く、2作目は期待外れだったけどまぁまぁな面白さで、この3作目は正直言うとそんな面白くはなかった。
1作目と2作目は時代的にも最新武器っぽいものが多く、スーツを着ながらのスタイリッシュバイオレンスアクションがとても魅力的だった。
しかし、3作目は時代が時代なので武器は古くて見栄えも良くなく、そもそものアクションシーンが少ないし、敵キャラに魅力がないし、国のトップに関与できるくらいレベルのスパイを各国に潜り込ませてる敵の方が諜報機関っぽいことをしてる。
コメディ少なめで戦争の話だからシリアスよりの話にはなってしまうんだけど、コメディとシリアスのバランスが悪い戦争映画を魅せられるくらいなら、普通の戦争映画を観た方がマシだなって感じ。
戦争の裏でキングスマンが暗躍してました!ってほどの活躍はなかったように見えるし、個人で電話など連絡手段を持っていない時代なのに、なぜか各国の執事とのネットワークがあったりと結構強引な展開。
エンタメだからそこら辺の細かい設定は気にしなくていいんだけど、繋がりがあるならそこの描写をもっと増やして、諜報機関っぽい演出が見たかった。
ラスト30分くらいでやっとキングスマンっぽい雰囲気が出てきたけど、そこに至るまでにカタルシスが溜まってたわけではないので、「盛り上がってきたぜーーー!!」ではなく「やっと面白くなってきた…のか?」という感想しか出てこなかった。
130分くらいの映画だったけど、キングスマンを感じられたのは合計で10分くらいじゃないかな。
キングスマン成分をそれほど感じられず、コメディもおじさんがおじさんの脚を舐めるくらいの下品なものしかなく、アクションも迫力も今までよりスケールダウンで、戦争映画としても見どころがなく、キングスマンの残りカスでようやく映画としての形を保っているように見えた。