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『ディープ・ブルー』の作品情報
監督・脚本 | 監督:レニー・ハーリン 脚本:ダンカン・ケネディ/ウェイン・パワーズ/ドナ・パワーズ |
ジャンル | ホラー、スリラー、アクション |
製作年 | 1999年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 1時間44分 |
補足情報 | 原題:Deep Blue Sea |
『ディープ・ブルー』のあらすじ
太平洋上に建設された医学研究施設<アクアティカ>。
キマイラ製薬の研究員のスーザン(フロン・バロウズ)は、そこでサメの脳細胞を利用したアルツハイマー病治療薬の研究を行っていた。
しかし、なかなか成果が出ないことに焦りを覚えたスーザンは、禁忌とされていたサメの遺伝子操作を独断で実行、それによりなんとか治療薬の開発に成功する。
しかし、それと引き換えに高度な知能を持ち巨大化したサメが誕生してしまい・・・。
『ディープ・ブルー』のキャスト
- トーマス・ジェーン(カーター)
- サフロン・バロウズ(スーザン)
- サミュエル・L・ジャクソン(ラッセル)
- LL・クール・J(プリーチャー)
- ジャクリーン・マッケンジー(ジャニス)
- マイケル・ラパポート(スコギンズ)
- ステラン・スカルスガルド(ジム)
- アイダ・タートゥーロ(ブレンダ)
- ダニエル・レイ
- ブレント・ローム
『ディープ・ブルー』の感想・評価

知能を持った巨大なサメに人々襲い掛かる
ある研究により知能を持ち巨大化したサメが人々に襲い掛かるアニマルパニックホラー。
いつからかサメ映画が大量に作られるようになり、サメが空を飛んだり機械になったりとバリエーションは増える一方で、サメ映画=THE・B級映画みたいなイメージになってしまっているけれど、この映画は『ジョーズ』と並ぶサメ映画の元祖でとにかく完成度が高かった。
サメ映画は、基本的にサメがなんで変異したのかの設定が雑だったりするけれど、この映画は主人公の女性がサメの脳細胞を利用してアルツハイマー病の治療薬の研究を行っているので、そのためにサメが知能を持ったり巨大化したりと説得力がある。
その研究施設が、太平洋上にある元アメリカ海軍の潜水艦補給所を改造して建設されたものなので、悪天候によりすぐに助けが来れないこと、海に囲まれているので水が入り込んで溺れ死んでしまう、もしくは水圧により施設が壊れて溺れ死んでしまうので、巨大なサメからも逃げなければいけないし、時間との戦いという2つの恐怖が生まれるのがめちゃくちゃ上手。
サメ映画と言いつつも、宇宙船という限られた空間で謎の化け物に襲われる『エイリアン』を彷彿とさせる緊迫感がある。
サメは古いCG感はあるけれど、カメラワークや演出だったり、映像がサメ目線に切り替わったり、さらにはCG以外にもロボットザメが使われているので生のサメが襲い掛かってくるリアルな怖さが感じられるのも良かった。
いまのサメ映画はB級映画の雑なCGかリアルなCGが使われることが多いので、質量のある生き物から感じられる恐ろしさは古いサメ映画からしか感じられない。
登場人物の名前は一人も覚えていないけれど、そんなの関係ないくらい人物のキャラがわかりやすいので、「なんか知らない人が死んじゃった…」というよりも、「さっきまで生きていたあの人が死んじゃった…」みたいな感想が出てくるので没入感もあって良かった。
純粋なパニックホラーとしても完成度が高いし、サメ映画の中でも傑作中の傑作だなと思った映画でした。