【感想・ネタバレ】映画『ミッション:インポッシブル2』【評価★3.5】

【感想・ネタバレ】映画『ミッション:インポッシブル2』【評価★3.5】

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『ミッション:インポッシブル2』の作品情報

監督・脚本監督:ジョン・ウー
脚本:ロバート・タウン
ジャンルアクション
製作年2000年
製作国アメリカ
上映時間2時間4分
補足情報原題:Mission: Impossible II

『ミッション:インポッシブル2』のあらすじ

バイオサイト製薬研究員のネコルヴィッチ博士(ラデ・シェルベッジア)は、殺人ウイルスの“キメラウイルス”とその治療薬の“ベレロフォン”を開発し、IMFを通じてイーサン・ハントに輸送の護衛を依頼する。
しかし、バカンス中のイーサン(トム・クルーズ)を見つけられなかったIMFは、その替え玉として別のIMFエージェント・アンブローズ(ダグレイ・スコット)をイーサンの変装をさせて派遣する。
だが、アンブローズは別の仲間と共謀し、博士を殺してキメラウイルスと治療薬を奪った後、飛行機墜落事故を起こして逃走してしまう。
そのことを聞きつけたイーサン(トム・クルーズ)は、古い友人でハッカーのルーサー(ヴィング・レイムス)、ヘリコプターパイロットのビリー(ジョン・ポルソン)、民間人だが盗みのプロのナイア(タンディ・ニュートン)と新チームを組み、アンブローズの野望を阻止するために動き出ーーー。

『ミッション:インポッシブル2』のキャスト

  • トム・クルーズ(イーサン・ハント)
  • ダグレイ・スコット(ショーン・アンブローズ)
  • タンディ・ニュートン(ナイア・ノードフ=ホール)
  • ヴィング・レイムス(ルーサー・スティッケル)
  • リチャード・ロクスバーグ(ヒュー・スタンプ)
  • ジョン・ポルソン(ビリー・ベアード)
  • ブレンダン・グリーソン(ジョン・C・マックロイ)
  • ラデ・シェルベッジア(ウラジミール・ネコルヴィッチ)
  • ウィリアム・メイポーザー(ウォリス)
  • ドミニク・パーセル(ウルリック)
  • アンソニー・ホプキンス(スワンベック)

『ミッション:インポッシブル2』の感想・ネタバレ・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3)

レビュータイトル


トム・クルーズ主演のアクションスパイ映画『ミッション:インポッシブル』シリーズの第二作目で、30時間以内に人を殺す“キメラウイルス”を世界中にバラまいて金儲けを企む悪事を阻止する話。

前作は裏切り者を探したり複数の組織が絡むサスペンススパイ映画という感じの面白さがあったけど、今作は香港の映画監督ジョン・ウーが担当しているため、全体的にアクションが多めです。

おなじみのワイヤーロープでの地面スレスレピタ止め宙づりや、カーチェイスやバイクアクションあり、銃撃戦あり、肉弾戦あり、爆破ありと、これでもかと言うくらいアクションシーンはあったんだけど、ちょっと途中で飽きてしまったのはストーリーが単調すぎたからかも知れません。

物語自体は前作に比べてかなりシンプルで、30時間以内に人を殺す“キメラウイルス”とそれを治療する“ベレロフォン”という2種類の薬を開発した製薬会社が、キメラウイルスを世界中にバラまくことで自分たちだけが持っている治療薬を使って金儲けしようとしているので、残りのキメラウイルスを破壊しようとします。悪役もわかりやすいくらい悪役です。

それは良いのですが、細かいところで「なんでそうしようと思ったの?」みたいなところが多くて、アクションがやりたいがためにストーリーをおろそかにするなら、別にミッションインポッシブルじゃなくても良かったんじゃないかなと思います。

博士から(おそらく)IMFに助けを求める映像メッセージが届き、その内容がイーサンに同行してもらいたいという内容でしたが、イーサンが居場所を告げずにバカンスに行っていたため、替え玉として今作の悪役であるアンブローズをが出てきます。

その連絡を受けて何らかの金儲けに使えると思ったのか、イーサンの替え玉であるアンブローズは仲間たちと協力して、仲間の一人は機長になりすまし、アンブローズは博士を殺して持っていたキメラウイルスとベレロフォンを奪いますが、なぜ薬を奪おうと思い立ったのかがまったくわかりません。

金儲けに使えると思ったんでしょうけど、そんな描写は特になく、ぽっと出の人間が理由もわからず薬を奪ってなんか金儲けしようとするくらいしかわかりませんし、お金が欲しい理由も謎です。

前作はちゃんと理由があってあれこれ計画して~とか、時代の流れでスパイが必要なくなってお金が必要で~とか流れがあったのに、今回はそういうのがまったくありません。

それと、悪役のアンブローズは「人を簡単に殺す男」みたいに言われてたのに、実際に人を殺す描写はなかった気がします。

やったことと言えばゴチャゴチャ言ってきた仲間のツメよりちょっとしたの指を切ったくらいです。

映画を通して観ていると、どう見ても感情的になりながら指の2~3本切ってもおかしくないキャラクターなのに、やることがショボすぎます。これならまだヤクザが小指詰める方が残酷です。

振る舞いや表情から感情的になりやすくて残虐性のある怖いキャラクターのような雰囲気なのに、そういう魅力がまったく伝わってきません。

あと、前回はキャラクター全員に魅力がありチームで連携を取っていくのが良かったのですが、今回のチームは前作から続投のルーサーと、ほぼモブキャラのヘリコプター操縦おじさん、民間人で盗みのプロのロマンス担当女です。

ルーサーは前回ほどの活躍はなく、モブキャラおじさんもヘリを操縦してたくらいだし、ロマンス担当女もこれと言って盗みはしていません、あだ名の通り完全にロマンス担当です。

つまり、フレンチのフルコースを頼んだはずなのに途中から肉しか出てこなくて食傷気味になるようなアクションシーンの詰め合わせや、敵側の人物描写はほとんどないしキャラクターもよくわからないし、味方もいまいちパッとしないしで、この監督はとにかくトム・クルーズを使った香港アクション映画を撮りたかったんだろうなという感じがしました。

一応ミッションインポッシブルシリーズでトム・クルーズがカッコいいので面白くなかったわけではないですが、二回目や続編が見たくなるほどの作品ではなかったなと思いました。

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