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『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』の作品情報
監督・脚本 | 監督:ザック・スナイダー 脚本:クリス・テリオ/デビッド・S・ゴイヤー |
ジャンル | アクション |
製作年 | 2016年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 2時間32分 |
補足情報 | 原題:Batman v Superman: Dawn of Justice |
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』のあらすじ
地球侵略のためにやってきた異星人を倒して地球の危機を救い、英雄として崇められていたスーパーマンことクラーク・ケント。
しかし、その戦いの被害の大きさから彼のヒーローとしての資質を疑問視する世間の声も次第に高まっていた。
幼い頃に両親を殺され、その悲劇から街の平和を守るヒーローとして生まれ変わり、20年以上も活動しているバットマンことブルース・ウェインは、スーパーマンの強大な力を危険視し警戒していた。
そんな中、いつものように街に蔓延る悪人を裁いていく内に、レックス・コープの社長であるレックス・ルーサーJr.がロシアの武器密売人と繋がっていることを知り、調査のために彼の屋敷で行われるパーティーへ行くことに。
そこで盗み出したデータには様々な真実が隠されていたーーー。
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』のキャスト
- ヘンリー・カヴィル(スーパーマン)
- ベン・アフレック(バットマン)
- ガル・ガドット(ワンダーウーマン)
- エイミー・アダムス(ロイス・レイン)
- ジェシー・アイゼンバーグ(レックス・ルーサーJr.)
- ダイアン・レイン(マーサ・ケント)
- ローレンス・フィッシュバーン(ペリー・ホワイト)
- ジェイソン・モモア(アクアマン)
- 岡本多緒(マーシー・グレイブス)
- エズラ・ミラー(フラッシュ)
- ホリー・ハンター(ジューン・フィンチ)
- ジェレミー・アイアンズ(アルフレッド・ペニーワース)
- スクート・マクネイリー(ウォレス・キーフ)
- ベイリー・チェイス
- カラン・マルヴェイ(アナトリ・クナイゼフ)
- レイ・フィッシャー
- サイボーグ
- クリスティーナ・レン
- ハリー・レニックス(カルヴィン・スワンウィック)
- ダン・アンボイヤー
- ニコール・フォレスター
- マイケル・キャシディ
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』の感想・ネタバレ

DC映画のDCUEシリーズ第2作目で神に等しい力を持ってしまった「スーパーマン」とアメリカのゴッサム・シティで活動するバットマンとの対決を描いた作品。
正直な感想を言うと、前作の異星人からの侵略を守ったことでヒーローとして崇められる一方、街を破壊して大量の犠牲者を出したせいで偽善のヒーローだと感じている層により「スーパーマン」のヒーローとしての存在意義を問う作品というわけでもなく、バットマンのルーツをしっかりと掘り下げる作品でもなく、とりあえず別々のヒーローを引き合わせましたみたいに見えるし色々と中途半端でなんとも言えない映画でした。
スーパーマンに焦点を当てて、“ヒーローらしきヒーロー”から“本物のアメリカのヒーロー”になるまでを描くか、バットマン単体の作品としてしっかりと彼の魅力を伝えるかのどちらかにした方が良かったんじゃないかなと思いました。
ただ、正史ではなく今シリーズとは繋がってはいないですがスーパーマンもバットマンもいくつか作品が出ているので、改めてルーツを描くのもなーと思ったのかもしれませんが、スーパーマンは描いといてバットマンは適当なのかという気持ちもあります。
まぁ、スーパーマンに関しては最終作から20年の時を経て『スーパーマン リターンズ(2006年)』を上映し、その7年後に『マン・オブ・スティール(2013年)』を上映したので馴染みのない層にアプローチする意味はあるかも知れませんが、バットマンは映画3部作で『バットマン ビギンズ(2005年)』から『ダークナイト ライジング(2012年)』を鬼才クリストファー・ノーランが描いたばっかりなので、その4年後に改めてバットマンの誕生秘話を描くのは難しいのかなとも思いました。
そのせいでバットマンの魅力もよくわからないまま物語が進んでいきますすし、そもそもスーパーマンとは力の差がありすぎてほぼ対決にすらなってないですし、対立する理由と言うか、バットマンがあそこまでスーパーマンを敵視するのもよくわからなかったです。
人助けはするがその際に街に甚大な被害が出たりと周りを顧みない傍若無人な振る舞いをするスーパーマンのヒーロー活動に対し世間で反発する声が高まり、そこでダークヒーローではあるが街を守り続けてきたバットマンが苦言を呈すように対立するみたいな構図ならわかりやすかったです。
しかし、映画ではスーパーマンは確かに街に被害は出しましたが、それがなければそもそも地球が侵略されて終わっていましたし、世間の声はスーパーマンの活動を支持する人が多いように見えましたし、バットマンの活動に対する世間の声も特になかったので、スーパーマンを殺そうとまで思うバットマンなした?って感じで気持ちが置いてけぼりになってました。
ラスボスもエセハルクというか、なんか『ロード・オブ・ザ・リング』とか『ハリー・ポッター』で出てきたようなツルッパゲで醜い見た目でなんかすごいパワーがある造形のモンスターに魅力は感じられないですし、死んだゾッド将軍と地球人と血を混ぜてクリプトン星の技術でなんかしたら意味わからないくらい強いモンスターが生まれた流れは、急すぎてカタルシスも納得感もまったくありません。
いきなりワンダーウーマンが参戦してきたりと、とにかく展開にクエスチョンマークが多すぎてついていけません。
各キャラの掘り下げをしっかりし、モンスターの誕生までの流れや造形をちゃんとした上で、あの最終決戦のような迫力あるバトルが見られたのならかなり面白かったと思います。
ただとりあえず思いつきでやりたことをやってみました!みたいなにとにかく色々と雑だったので、最後のバトルもいまいち盛り上がりに欠けます。
その上コミカルなシーンもなく終始話が暗くテンポも良くないので、前作の『マン・オブ・スティール』と上映時間はあまり変わらないのに退屈に感じる瞬間が多く、普段は映画をちゃんとぶっ通しで見る自分でも2,3度休憩してしまいました。
駄作とまでは思わないですし、面白いシーンもいくつかあったのですが、