【感想・評価】映画『いまを生きる』厳格な規則に縛られる生徒と新任教師が詩の授業を通して心を通わせていく【★4.5】

【感想・評価】映画『いまを生きる』厳格な規則に縛られる生徒と新任教師が詩の授業を通して心を通わせていく【★4.5】

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『いまを生きる』の作品情報

監督・脚本監督:ピーター・ウィアー
脚本:トム・シュルマン
ジャンルドラマ
製作年1989年
製作国アメリカ
上映時間2時間8分
補足情報原題:Dead Poets Society

『いまを生きる』のあらすじ

1959年、アメリカ・バーモント州の全寮制学院「ウェルトン・アカデミー」は、伝統や厳格な規則を重んじる有名な進学校。
その新学期、同校のOBで英語教師のジョン・キーティング(ロビン・ウィリアムズ)が新任教師としてやってくる。
ある授業では、詩を論理的に評価しようとするページを破り捨てさせたり、またある授業では、物事を別の視点で観る大事さを伝えるために机の上に靴のまま立たせたりと、彼はこの学校には似つかわしくない自由さや情熱の持ち主だった。
そんな彼の考えに刺激されるように、学校や親の言いなりだった子供たちが、自分らしく生きる素晴らしさに目覚めていくーーー。

『いまを生きる』のキャスト

  • ロビン・ウィリアムズ(ジョン・キーティング)
  • イーサン・ホーク(トッド・アンダーソン)
  • ロバート・ショーン・レナード(ニール・ペリー)
  • カートウッド・スミス(ニールの父)
  • ジョシュ・チャールズ(ノックス・オーバーストリート)
  • ゲイル・ハンセン(チャーリー・ダルトン)
  • ディラン・カスマン(リチャード・キャメロン)
  • アレロン・ルッジェロ(スティーヴン・ミークス)
  • ジェームズ・ウォーターストン(ジェラルド・ピッツ)
  • ノーマン・ロイド(ノーラン校長)
  • ララ・フリン・ボイル

『いまを生きる』の感想・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3)

厳格な規則に縛られる生徒と新任教師が詩の授業を通して心を通わせていく


伝統や厳格な規則を重んじる有名な進学校に通う男子高校生と新任の英語講師が、詩の授業を通して心を通わせていくスクール系青春映画。

学校の厳しい規則や親からの価値観の押し付けに縛られていた学生たちが、自分らしく生きることの素晴らしさを教えてくれる先生の下で、自分のやりたいことに気付いたり、自分の殻を破っていく姿がまさに高校生の青春という感じで見ていて微笑ましい気持ちになる。

進学校の先生からするとトラブルなく良い大学に送り出すことが何よりの目的で、親たちも自分と同じ職業や子供が幸せになる(であろう)職業を勧めるのは一般的なことかも知れない。

だけど、そうやって大人たちが決めた型に様々な形の個性を無理やり押し込まれ、そのはみ出した分がやり場のない気持ちとなって生徒を苦しめてしまう。

生徒からするとやりたいことを見つける機会を奪われ、または、やりたことを否定され続けて生きる意味を探すのを諦めてしまう。

そういったどうしようもない負の感情みたいなものが生徒たち全体からうっすら漂ってくるけど、ロビン・ウィリアムズが演じる自由を愛するキーティング先生が、ユーモアや情熱で生徒たちの冷えた心を溶かしていく感じがとても温かい気持ちになる。

恥ずかしがり屋の青年トッド、父親の言いなりだが情熱を持つニール、反抗的な性格のダルトン、純粋な心を持つノックス、周りに合わせる順応タイプのリチャードなど、様々なタイプの学生の登場によって、物語に深みが出ているし、観ている側がとても感情移入しやすい作りにもなっている気がする。

30年以上前の映画で初めて見たにも関わらず、何十年後かに改めて観ても色褪せない名作なんだろうなと感じる。

大人になっても見る価値があると思うし、できれば自分が学生のときに出会いたかった作品だった。

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