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『フォレスト・ガンプ/一期一会』の作品情報
監督・脚本 | 監督:ロバート・ゼメキス 脚本:エリック・ロス |
ジャンル | ドラマ |
製作年 | 1994年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 2時間22分 |
補足情報 | 原題:Forrest Gump |
『フォレスト・ガンプ/一期一会』のあらすじ
バス停のベンチに座る一人の男、フォレスト・ガンプ(トム・ハンクス)。
彼は知能指数は人より劣るものの、母親から深い愛情を受け、純粋な心を持ち、体格と足の速さに恵まれ、そして一人の女性への一途な想いを持っていた。
そんな彼の半生を1950-80年代のアメリカの歴史を交えながら、彼自身の言葉でゆっくりと語っていくーーー。
『フォレスト・ガンプ/一期一会』のキャスト
- トム・ハンクス(フォレスト・ガンプ)
- マイケル・コナー・ハンフリーズ(子供時代のフォレスト)
- サリー・フィールド(ミセス・ガンプ)
- ロビン・ライト(ジェニー・カラン)
- ハンナ・ホール(子供時代のジェニー)
- ゲイリー・シニーズ(ダン・テイラー)
- ミケルティ・ウィリアムソン(バッバ・ブルー)
- ハーレイ・ジョエル・オスメント(フォレストJr.)
- レベッカ・ウィリアムズ
- サム・アンダーソン
『フォレスト・ガンプ/一期一会』の感想・評価
アメリカの激動の歴史と一人の男の人生を描いたコメディヒューマンドラマ
1950~1980年代までのアメリカの激動の歴史を、“フォレスト・ガンプ”という一人の男の視点から描いたコメディヒューマンドラマ。
生まれつきIQが75と低い男の一人の女性を思い続ける純粋さと、言われたことを愚直にやり遂げるまっすぐな気持ちに心打たれる言わずと知れた名作。
バス停近くのベンチで見知らぬ人にずっと自分語りをする、ちょっとヤバい感じの人なのかな?と思ってしまう演出からスタートするが、だんだんと話に引き込まれていき、まるで自分が彼の隣で話を聞いているような気持ちになる。
フォレスト自身は何も意識してないし言われたことをただひたすらやってきただけなのに、アメリカの歴史にこの男ありと言わんばかりに、アメリカを象徴とする存在や歴史の大事な部分にとにかく関わってくるのがシュール過ぎて面白い。
足が速すぎてアメフトで大成したり、成功や偉業を成し遂げて歴代の大統領にあったり勲章をもらったり、ベトナム戦争に行ったり、ジョン・レノンに会ったり、卓球がうますぎて対立関係にあった中国に招待されたり(ピンポン外交)、ウォーターゲート事件を目撃したり、ベトナム反戦運動に関わったり、ブラックパンサー党と呼ばれる黒人の人権に関する組織と関わったり、スマイリーフェイス(日本ではニコちゃんマーク)誕生に貢献したり、アップル社に投資したりと、アメリカの重要な局面のほとんどに顔を出してくる。
本人は一切そんなつもりはないのに、知らず知らずのうちに重要なことを成し遂げている感じが、ちょっとミスター・ビーンっぽいシュールな面白さがあってたくさん笑った。
その面白さの合間合間に、子供の頃からずっと好きなジェニーのことを思うフォレストの様子が描かれていて、コメディーとヒューマンドラマを行ったり来たりするので、笑ったり悲しくなったりと感情が忙しかった。
フォレストは親に愛されていたり成功者として描かれている一方で、ジェニーは父親から性的虐待を受けていたり、その後も暴力男と付き合ったり、歌手という夢を持ちながら実際はストリップ劇場で客に茶化されながら歌っていたり、薬をやったりと、闇の部分を多く描いていて、その対比によってお互いの存在が引き立っていて良かった。
あと、いつも走ってばかり動いてばかりのフォレストが、ずっとベンチに座って穏やかに語るという、過去と現在の対比を見ているようで心地いい。
アメリカの歴史を知っていないと何が面白いのかわからない部分もたくさんあったと思うけど、一度くらいは観て欲しい名作だと思います。