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【映画感想・レビュー】映画『見えざる手のある風景』宇宙人が侵略した後のアメリカの生活を描いた近未来SF

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映画『見えざる手のある風景』の作品情報

監督・脚本監督:コリー・フィンリー
脚本:コリー・フィンリー
出演者アサンテ・ブラック
ティファニー・ハディッシュ
カイリー・ロジャーズ
ブルックリン・マッケンジー
ジョン・ニューバーグ
トニー・ヴォーゲル
ジャンルSF
製作年2023年
製作国アメリカ
上映時間1時間45分
補足情報原題:Landscape with Invisible Hand

映画『見えざる手のある風景』のあらすじ・内容

近未来、宇宙人による侵略に負けたアメリカでは、彼らによる官僚主義的な支配と高度なテクノロジーが持ち込まれた。
その結果、失業者が増え、家を失うものも多く、国中に経済格差が広がっていた。
ある日、17歳のアダム(アサンテ・ブラック)とガールフレンドのクロエ(カイリー・ロジャーズ)は、宇宙人たちが人間たちの愛や生活に魅了されていることに気が付き、自分たちのデートの様子などをライブストリーミングをしてお金を稼ぐことを決意する。
配信を開始してから徐々に視聴者と収入が増え始めたが、その配信を巡ってあるトラブルが起きてしまう・・・。

映画『見えざる手のある風景』の感想・レビュー・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3.5)

宇宙人が侵略した後のアメリカの生活を描いた近未来SF


宇宙人が侵略した後のアメリカの生活を描いた近未来SFで、ちょっと風刺的な作品。

宇宙人は「寄生獣」のミギーとデカいカエルを合わせたようなサイズとビジュアルで、色は薄ピンク、モチャモチャというかペタペタというか粘土みたいな質感で、怖さよりかはマスコット的な愛くるしさがある。
会話するときに手をがりがりさせて喋るのはちょっと可愛い。実際に目の前にいたらきもいんだろうけど。

この映画はSF映画だけど、侵略も戦闘も起きないしレジスタンスもいないから反乱などもなく、世の中は貧困になっているっぽいけどそこまで悲壮感もなく、特に大きな出来事が起きるわけでもなく、ただただ変わってしまった日常を生きていく家族を描いている感じ。

タイトルにある「見えざる手」は、有名なイギリスの経済学者アダム・スミスの著書『国富論』に出てくる言葉・概念。
市場経済において、たとえ個人が自己利益を追求したとしても、“神の見えざる手”に導かれて、結果的に社会全体の幸福に繋がるみたいな話です。

今回の映画で言う神=侵略してきた宇宙人で、彼らは自分たちの都合(理由は不明)で地球を侵略して支配し、高度な文明を持ち込んで地球全体を管理している。
もし「見えざる手」が本当に存在していたのなら、アメリカは支配される以前よりも国も人々も豊かになっているはずだけど、実際は格差が広がっている。
という感じで、現在の資本主義社会の批判だったり、いま以上のAIや機械による発達で、一見人々の生活は便利で豊かになっているように見えて、いずれはこの映画のような末路が待っているんだよ的なことが言いたかったのかな?

その他にも、疑似恋愛を見せ物にしてお金を稼ぐカップルユーチューバーみたいなことをやってたり、頭にデバイスを付けることでVR空間を映し出したり、技術の発展によりいらなくなった職業があったりと、現代っぽい要素が色々と詰め込まれていた。

なんか色々語ったけど、そんな暗い話ではなくて、ちょいちょいシュールな面白さがあって笑えるからそれも魅力の一つ。
宇宙人侵略後の大きな争いがないSF映画はあまり見たこともなかったので、そういう珍しさもあって、そこそこ楽しめる映画でした。