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【映画感想・レビュー】映画『一級機密』韓国で実際に起きた軍部での汚職事件を基に映像化

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映画『一級機密』の作品情報

監督・脚本監督:ホン・ギソン
出演者キム・サンギョン
キム・オクビン
チョン・イル
チェ・ムソン
チェ・グィファ
キム・ビョンチョル
シン・スンファン
ユソン
イ・ジウォン
ジャンルサスペンス
製作年2016年
製作国韓国
上映時間1時間41分
補足情報原題:1급기밀
英題:The Discloser

映画『一級機密』のあらすじ・内容

韓国で軍隊に所属しているパク(キム・サンギョン)は、念願の国防部へと異動が決まる。
軍需本部の航空部品購買課の課長として就任し、順調に出世コースを歩み始めたパクだったが、過去の部品購入履歴を調べていくうちに、エアスター社という企業と独占的な取引が行われていることを発見する。
その件について上層部に問いただすが、ろくに相手にしてもらえない。
ある日、エアスター社の部品の欠格が原因で、任務中のパイロットが墜落事故を起こしてしまう・・・。

映画『一級機密』の感想・レビュー

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3.5)

韓国で実際に起きた軍部での汚職事件を基に映像化


軍人として国に尽くす真面目な男が、航空部品を取り扱う部署に栄転したものの、そこでは汚職が蔓延っていて、その不正を正そうと奮闘する内部告発もの。
実際に韓国で起きた事件を基にした作品です。

実話ベースだから、どうしても展開が地味なるのは仕方がないし、そこそこ面白かったんだけど、あまり緊迫感がなかったのは残念。演技と言うより構成の問題なのかな?
ここに関しては、どこまでが真実でどこまでがフィクションなのかがわからないからあれだけど・・・

まず気になったのは、不正をしている人たちの元に主人公で真面目一徹みたいな男・パクが来て、後々不正を暴こうと怪しい動きをするところ。
怪しい動きと言うか、もはや不正の親玉みたいな人物に「これっておかしくないですか?」って直接言いに行くんだけど、この時点で自分ならなんとかしてこいつをどこかに飛ばそうと考えます。

だって、不正をしている側からすれば、明らかに不正を暴こうとする側の人間で、こんなやつを課長なんてポストに置いておいたら何をしでかすかわかりませんからね、事実、内部告発をしていますし。

不正をしている側からすれば超ヤバい人間なのに、やった対処法と言えば、不正をする側に取り込もうとしたり、見張りを付けて監視をしたりするくらいです。
ここら辺、詰め甘くない?って思ってしまいました。

まあ、ネタバレすれば内部告発も揉み消されて不発に終わってしまうので、その余裕からのあの程度の対処だったのかもしれません…。

あとは、内部告発により郡警察が動いて、不正を働いている航空部品購買課を家宅捜索して、資料をたくさん持っていきますけど、結局なんやかんやあって資料を全部奪われてしまいます。
チョン将軍(不正の親玉)はすごい人で、国防部、政治家、マスコミまで抑えているそうです。
なので、なんかわからないけど軍警察が没収した資料を、裏で奪い返したみたいです。

ここら辺の描写がすごく雑というかスッカスカで、ここって内部告発によりチョン将軍(不正の親玉)の息がかかっていない組織が動いた!というカタルシスが存分に解放される場面だと思うんですけど、モヤッとした感じでこの家宅捜索は無駄に終わります。

もし軍警察を抑えているならそもそも家宅捜索は起こらないし、家宅捜索をしたチームより上の人物がこの事実を揉み消したのであれば、実際に現場で動いた人たちが「なんで上層部は捜査を辞めるように言ってきたんだ!?こんなのおかしいじゃないか!!」的な展開があっても良さそうですが、それもありません。

ここら辺の話は、フィクションで描きすぎてしまうと名誉棄損っぽい感じになり、ノンフィクションで描くには関わった人物の話や参考資料がなさすぎるということなのかな?

いずれにしても、中盤で一度盛り上がりそうな展開も不発に終わってしまいます。
なんかチョン将軍(不正の親玉)はすごい!という雑な感じで真相は闇の中へと葬り去られてしまいます。

その太ったチョン将軍(不正の親玉)はすごい!手も足も出ない!誰も太刀打ちできない!という感じに描いたものの、ラストで主人公・パクの策略により取り乱し、マスコミのカメラの前で銃をぶっ放すというヒステリー前回の展開で、一気に小物へと成り下がってしまいます。

だからと言って、相手の一枚上を行った主人公のパクがすごいうというわけでもないので、主人公がすごい!って感じでもなく、敵側がすごい!っていう感じになるわけでもないので、どっちの魅力もわからないまま映画が終わってしまった感じです。

癒着相手のエアスター社の女性も、なんかキャバクラにいそうな雰囲気で、悪役の魅力もクソもありません。
さらに、最後である人物が寝返ったことで主人公側が逆転勝利を収めるのですが、その展開も急すぎてよくわかりません。

主人公・パクの軍人としての正義に感化されたっぽい感じですが、パクと寝返ったやつの関係性も薄いため、その展開が強引すぎてついていけません。

韓国の不正・汚職事件、内部告発ものの映画は、事実ベースの作品が多くて、それだけである程度の面白さは保証されると思うので、粗い展開の部分をもっと丁寧に描写していればちゃんと面白くなったと思います。