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『インサイド・マン』の作品情報
監督・脚本 | 監督:スパイク・リー 脚本:ラッセル・ジェウィルス/ドナ・バーウィック |
ジャンル | サスペンス、クライム |
製作年 | 2006年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 2時間8分 |
補足情報 | 原題:Inside Man |
『インサイド・マン』のあらすじ
ニューヨーク・マンハッタンの信託銀行で白昼堂々と銀行強盗が発生し、銃を持った犯人が人質を取って立てこもる。
連絡を受けたニューヨーク市警のキース・フレイジャー(デンゼル・ワシントン)とビル・ミッチェル(キウェテル・イジョフォー)が現場へと急行する。
しかし、事件解決の糸口が掴めないまま数時間が経過した頃、事件が起きた銀行の会長から依頼された敏腕女性弁護士とニューヨーク市長がフレイジャーのところにやってきて・・・。
『インサイド・マン』のキャスト
- デンゼル・ワシントン(キース・フレイジャー)
- クライヴ・オーウェン(ダルトン・ラッセル)
- ジョディ・フォスター(マデリーン・ホワイト)
- クリストファー・プラマー(アーサー・ケイス)
- ウィレム・デフォー(ジョン・ダリウス)
- キウェテル・イジョフォー(ビル・ミッチェル)
- キム・ディレクター
- カルロス・アンドレス・ゴメス
- ジェームズ・ランソン
- ケン・レオン
- アシュリー・アトキンソン
- ピーター・ゲレッティ
- ピーター・フレチェット
- ジェイソン・マヌエル・オラザバル
『インサイド・マン』の感想・評価
銀行強盗団の真の目的とは…?
マンハッタンの銀行で人質立てこもり事件が起こり、事件を解決しようとする刑事、ただの金目的ではない銀行強盗団、事件が起こった銀行の会長から雇われた敏腕弁護士、それぞれが自分の目的を果たそうとするサスペンスドラマ。
銀行強盗団のリーダーを演じたクライヴ・オーウェンの冷静で頭脳明晰な感じによってシリアスな緊張感はあるんだけど、交渉する刑事を演じたデンゼル・ワシントンの軽快でユーモアある話し方などで、ガチサスペンスと言うよりは、どこか人間味のある雰囲気のあるサスペンス映画だった。
全員に同じ格好をさせて誰が犯人かわからせないようにするやり方も、たまに人質を入れ替えることで人質たちが取り調べをされても、誰が白で誰が黒かの証言に一貫性を持たせないようにするやり方もシンプルに上手で感心する。
犯人側が何かしらの目的で時間を稼いでいるため、全体的に進行はスローペースだったけど、名優たちの演技をたっぷりと楽しめるのでそこも良かった。
ただ、銀行強盗系のサスペンス映画は「こんなに警察に囲まれてどうやって脱出するの?」からの意外な方法で脱出した!という展開がお楽しみなはずなのに、割と序盤からその方法がわかっちゃうのはちょっと残念だった。
あと、どう見てもお金目的の強盗じゃないことが序盤でわかるので、「じゃあ犯人の真の目的ってなに?」というのも前半でハッキリしてしまうのもなんだか物足りなかった。
それすらもブラフで、何か別の真の目的が明らかになるかと思ったけど特になかったし。
早めに真の目的を明らかにするのであればもう一つ展開を作るとか、もしくは犯人側の心理描写やその目的に至るまでの過程を描いて欲しかった。
結局、リーダーの男の目的はわかったけどわざわざ銀行強盗をしてまでその目的を達成したかったのかがわからないし、他の仲間も同じ目的なのか、それとも金目的なのか、金目的ならどのようにその計画に誘われたのか、参加する動機などもわからないため犯人側にいまいち感情移入ができなかった。
終わり方もあっさりしていたというか、途中まで描いていた真実以上のことは特に出てこなかったので、いまいち盛り上がりに欠ける。
そこそこ面白かったんだけど、この雰囲気ならもっと面白くなりそうだったのに、俳優の力に頼り過ぎたのかな。