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『96時間』の作品情報
監督・脚本 | 監督:ピエール・モレル 脚本:リュック・ベッソン、ロバート・マーク・ケイメン |
ジャンル | サスペンス、アクション |
製作年 | 2008年 |
製作国 | フランス |
上映時間 | 1時間33分 |
補足情報 | 原題:Taken |
『96時間』のあらすじ
アメリカ・カリフォルニア州で暮らす現役を引退した元CIAのブライアン(リーアム・ニーソン)は、元妻のレノアと裕福な継父のスチュアートと一緒に暮らす17歳の娘のキム(マギー・グレイス)のことをとても愛していた。
ある日、キムが友達と3人でパリ旅行に行きたいと言い出し、実父であるブライアンに許可書へのサインを求めてきた。
女の子だけの旅行は危険だと最初は断っていたが、パリに着いた後や毎晩電話することを条件にパリ旅行を許可することに。
その滞在先のホテルでキムがブライアンと電話をしていると、遠くの部屋にいた友達が何者かに拉致されていることがわかり、最終的にキムも誘拐されてしまう。
旧友でかつての同僚のサムの協力で、誘拐犯が人身売買組織の一員とわかったブライアンは、元CIA工作員のスキルを活かして娘たちを救おうとたった一人でパリへと旅立つーーー。
『96時間』のキャスト
- リーアム・ニーソン(ブライアン・ミルズ)
- マギー・グレイス(キム)
- リーランド・オーサー(サム)
- ジョン・グライス(ケイシー)
- デヴィッド・ウォーショフスキー(バーニー)
- ケイティ・キャシディ(アマンダ)
- ホリー・ヴァランス(シーラ)
- ファムケ・ヤンセン(レノーア)
- ザンダー・バークレイ(スチュアート)
- オリヴィエ・ラブルダン(ジャン=クロード)
- ジェラール・ワトキンス(パトリス・サンクレア)
- ニコラ・ジロー(ピーター)
- カミーユ・ジャピ(イザベル)
- ゴラン・コスティッチ
『96時間』の感想・評価
元CIAの男が誘拐された娘を命懸けで助けに行く
娘が旅行先のパリで何者かに誘拐されたことを知った元CIAの父親が、たった一人ででパリに行き、わずかな手掛かりを頼りに命懸けで娘を助けようとする話。
主人公のブライアンを演じたリーアム・ニーソンの不器用ながら一途に娘を愛する優しい父親の姿、その娘のためならなんだってする男気溢れる姿、そして、CIAとして家族を犠牲にしてでも国に尽くしてきた経験を活かして犯人たちを追い詰めていくカッコよさにシビれる90分間だった。
娘との電話越しで娘の友達が何者かにさらわれたことがわかった瞬間、娘から犯人の手掛かりになる情報を引き出しながら録音機器を準備し、冷静に娘に指示を出す数分間のやり取りで、スゴ腕のCIAなんだとわからせてくるリーアム・ニーソンの演技が絶妙。
パリ行きの飛行機内で、録音した「グッドラック」という犯人の声を何度も聴いて声を覚えるシーンに静かな凄みがあって、これから本格的に映画が始まるんだなとなんだか身が引き締まる。
わずかな情報を頼りにまた新たな情報を掴んでいき、娘をさらった犯人へと徐々に近づいていく感じも緊張感があっていい。
敵と遭遇した際の肉弾戦や銃撃戦では過剰な暴力を行使するのでかなり迫力があるし、現地のフランス政府に捕まらないように立ちまわったり、犯人の根城に潜入するような頭脳プレーを見せるシーンもあるので見どころがたくさんある。
展開もスピーディーで飽きないし、スリリングなサスペンスも楽しめるし、アクションシーンでは男らしい迫力のあるカッコよさを堪能できる面白い映画でした。