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『ヴァチカンのエクソシスト』の作品情報
監督・脚本 | 監督:ジュリアス・エイヴァリー 脚本:マイケル・ペトローニ/エヴァン・スピリオトポウロス |
ジャンル | ホラー |
製作年 | 2023年 |
製作国 | アメリカ、イギリス、スペイン |
上映時間 | 1時間43分 |
補足情報 | 原題:The Pope’s Exorcist |
『ヴァチカンのエクソシスト』のあらすじ
1987年、教皇直属のベテランエクソシスト、ガブリエーレ・アモルト神父(ラッセル・クロウ)は、悪魔に憑依された少年ヘンリー(ピーター・デスーザ=フェイガニー)の悪魔祓い<エクソシズム>のため、スペインの田舎にある修道院を訪れていた。
地元のトマース神父を助手にし共に悪魔祓いを試みるが、悪魔の強大過ぎる力を前に解決の糸口が掴めずにいた。
悪魔の正体、そして少年に憑依した目的を探るために修道院を調査し始めると、そこにはヴァチカンが隠していたある秘密が明らかになりーーー。
『ヴァチカンのエクソシスト』のキャスト
- ラッセル・クロウ(ガブリエーレ・アモルト)
- アレックス・エッソー(ジュリア・バスケス)
- ピーター・デスーザ=フェイガニー(ヘンリー)
- フランコ・ネロ
- ラルフ・アイネソン
- ダニエル・ゼヴァット(神父:トマース・エスキベル)
『ヴァチカンのエクソシスト』の感想・評価

悪魔祓いとその土地に隠された秘密
エクソシストのアモーレ神父が、悪魔に憑依された少年のエクソシズムに向かったところ隠された秘密が明らかになるホラー映画。
『エクソシスト』ほどの恐怖はなく、『コンスタンティン』ほどのアクションもファンタジー要素もなくて、これら2つの映画を足して4で割ったような薄さの映画。
基本的には何もできないただの神父とベテランエクソシストが悪魔に憑依された少年にブツブツと祈りを捧げるだけの展開が多くて退屈。
演出も後ろに大きく吹っ飛ばされてガラスが割れるとか、急に電気が消えたり、色んなとこから声や音が聞こえるといったワンパターンばかりで、突出した演出もまったくない。
舞台となった場所が色々と訳あり物件ということだけど、そこまでの過程が子供が悪魔に憑依されたことと、謎のガス爆発が起こって重傷者2名を出したことくらいだったので、もうちょっとあの土地を舞台にホラー現象がたくさん起こったら面白かった。
後半で雑魚神父が急に覚醒し出すけどちょっと強引すぎ。
その展開をやるなら、せめて才能はあるけど気弱で精神面に難ありの新米エクソシストとかの設定の方が説得力があった気がする。
なんかよくわからない道具であっという間に悪魔を倒してしまうくらいなら、肉体で物理的に吹っ飛ばすくらいの勢いが欲しかったかなという個人的な願望。
良い点と言えば、現実で行われていたスぺイン異端尋問を内容に絡めてきたことでただのホラー映画とは一味違った感じは出ていたけど、序盤で時間を使い過ぎたせいかその設定もあまり活かされずに映画は終わってしまう。
ワンパターン展開に時間を使うくらいなら、ミステリー要素をもっと生かして、エクソシストに見せかけた現実の教会の闇を暴くミステリーホラー映画にした方が面白かったと感じる。
あと、ラッセル・クロウのキャラも演技も魅力的だったし、少年の悪魔に憑依された演技が上手くて良かったけど、全体的には物足りなかったかな。