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『戦火の馬』の作品情報
監督・脚本 | 監督:スティーヴン・スピルバーグ 脚本:リー・ホール、リチャード・カーティス |
ジャンル | 戦争、ドラマ |
製作年 | 2011年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 2時間26分 |
補足情報 | 原題:War Horse |
『戦火の馬』のあらすじ
イギリス・デヴォンの貧しい小作農の息子として生まれたアルバート(ジェレミー・アーヴァイン)は、近所の牧場で生まれた一頭の子馬に夢中になっていた。
そんなある日、父親のテッド(ピーター・マラン)は農耕馬を買うために競売へと出かけるが、そこで一頭のサラブレッドに目を奪われる。
友人たちの静止を振り切り、大地主との競り合い、30ギニーという大金をはたいて手に入れたその馬は、アルバートがずっと夢中になっていたあの馬だった。
それから、アルバートはその馬に「ジョーイ」と名付けずっと大切に育てていたが、第一世界大戦の勃発を機に、父親によって愛馬のジョーイが騎兵隊に売られてしまう・・・。
『戦火の馬』のキャスト
- ジェレミー・アーヴァイン(アルバート・ナラコット)
- エミリー・ワトソン(アルバートの母親:ローズ・ナラコット)
- ピーター・マラン(アルバートの父親:テッド・ナラコット)
- セリーヌ・バッケンズ(エミリー)
- ニエル・アレストリュプ(エミリーの祖父)
- トム・ヒドルストン(ジェームズ・ニコルズ)
- パトリック・ケネディ(チャーリー)
- デヴィッド・クロス(ギュンター)
- ベネディクト・カンバーバッチ(ジェイミー・スチュワート)
- トビー・ケベル
- デヴィッド・シューリス(大地主:ライオンズ)
- ロバート・エムズ(デイヴィッド・ライオンズ)
- エディ・マーサン(フライ)
- ニコラス・ブロ(フリードリヒ)
- ライナー・ボック(ブラント)
- ジェフ・ベル(パーキンス)
『戦火の馬』の感想・評価
イギリス人の青年と愛馬の友情
第一次世界大戦前~大戦中を舞台に、イギリス人の青年が大切に育てていた馬が戦争の道具としてイギリス軍に買われたことをきっかけに、その馬がヨーロッパ中を駆け巡りながら様々な人々と出会う様子を描いた戦争ドラマ映画。
主人公のイギリス人の青年・アルバートを演じたジェレミー・アーヴァインの、純粋でまっすぐな感じや愛馬ジョーイへの愛情をすごく感じる演技と、ジョーイのアルバートを信頼しきって安心しているような表情や、物語での行動すべてに本当にジョーイ自身が意志を持って動いているかのような感じがして、二人の演技や友情に素直に感動する美しく繊細な映画だった。
青年が大切に育ててきた馬だからと青年が接してたように大切に扱うイギリスの騎兵隊の兵士や、なんとか一匹でも多くの馬を生き残らせようとするドイツ兵、偶然置いてかれた馬を優しく育てる少女など、馬に愛情を持って接する人たちがたくさん出てきて優しい気持ちになれる。
その一方で、無数の銃弾を受けて戦死する大量の馬たち、兵器を運ぶために酷使され消耗品のように次々と使い捨てられていく馬たちなど、あくまで馬を戦争の道具として利用している人たちもたくさん出てくる。
こうやって戦争下の馬の扱いの差をハッキリと描くことで、馬に対する感情が積もっていくのもシンプルに上手だなと思った。
それと、この映画は他の映画に比べて特に音楽が印象的で、調べてみたら、数々の名映画で数々の素晴らしい映画音楽を作ってきたジョン・ウィリアムズさんという作曲家が作ったものらしい。
今まで映画やドラマのサウンドトラックって誰が買うんだろうと思っていたけど、その理由がわかった気がする。
物語は馬の「ジョーイ」を中心に繰り広げられるので動物が主役の映画としても楽しめるけど、しっかりとした人間ドラマも魅力的で、第一世界大戦を扱った戦争映画としても素晴らしく、約2時間30分の長尺を感じさせない最後まで映像に引き込まれる作品でした。