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『EMMA/エマ 人工警察官』の作品情報
監督・脚本 | 監督:アルフレッド・ロット |
ジャンル | サスペンス、SF |
製作年 | 2016年 |
製作国 | フランス |
上映時間 | 1時間56分 |
補足情報 | 原題:EMMA |
『EMMA/エマ 人工警察官』のあらすじ
ベテラン警部・フレッド(パトリック・リドレモン)の下に、研修のためにエマ(ソレーヌ・エベール)という新人警察官が配属されることになる。
早速、身元不明の刺殺体が発見された現場に行くと、エマは被害者の年齢、加害者の身長と利き腕、傷の数や刺された順番などの細かな情報に加え、妊娠していることまでも見抜いてしまった。
その異常な捜査能力や豊富な知識量に驚いたフレッドは、独自にエマの素性を調べ始めるが、彼女に関する資料が警察のサーバーから消されていた。
さらに、エマの訓練を担当した知り合いを訪ねるが、彼女は3日間の訓練と試験を受けた後に姿を消し、バイク事故で死んだという話を聞かされる・・・。
『EMMA/エマ 人工警察官』のキャスト
- パトリック・リドレモン
- ソレーヌ・エベール
- スリマン・イェフサー
- サブリナ・セヴク
『EMMA/エマ 人工警察官』の感想・評価
ベテラン警部×人工知能を搭載した美人ロボット警察官
映画というよりかは、1時間で1事件解決するテレビのサスペンスドラマを2話だけ見たようなあっさりとした満足感だった。
なんか、元々は連続シリーズとしてテレビドラマでやっていく予定だったけど、その予定がなくなったから話を無理矢理2時間にまとめて映画にしましたという感じ。
人工知能を搭載したアンドロイドロボットって設定だったけど、その設定が生かされたのは死体を見ただけで色々な情報をスキャンできることくらいで、それも現代の死体解剖で出来ることが超高速で出来るようになったってだけだからあまり驚きはない。
「その能力を活かして次々と事件を解決するが、その過程でAIが開発者の想像以上の成長をしてしまい、やがてある大きな事件を引き起こしてしまう・・・」なんてこともなかった。
ただ、地に足の着いた地道な捜査をしっかりと行うベテランの警部と、捜査能力は超優秀だが人の感情がわからないちょっと変わった新人刑事という組み合わせで、たった2つの事件を解決しながらフランスらしいユーモアを楽しむ映画という印象。
まぁ、ぶっちゃけアンドロイドって設定はなくても良かったよねと感じたけど、そのおかげで声を出して笑えるシュールなコメディも楽しめたから個人的には面白かった(特にテレビ電話越しに薬でラリった男の顔がズームで映るところ)。
2時間だけではアンドロイドの成長や変化をほとんど描き切れていなかったので、1つの事件に絞った方が面白かったと思う。
この感想を書いた後に映画について調べてみると、この作品はフランスのテレビドラマのパイロット版で、つまり「この映画の評判によってシリーズを作るかどうか決めるよ」というお試し版みたいなものだった。
ドラマだったら意外と面白くなっていたような気もする。