「罰金を払う能力がある人」にとってはそれはただの“手数料”に過ぎないという話

「罰金を払う能力がある人」にとってはそれはただの“手数料”に過ぎないという話

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今日、こんなツイート&引用ツイートを見ました。

本来、罰金と言うのは何か悪いことをした時に罰として出させる金銭のことなんだけど、「罰金を払う能力がある人」にとってはそれはただの“手数料”に過ぎなという話をしていきます。

送迎時間に遅刻する親

昔どこかで、保育園(だったかな?)送迎時間に遅刻する親に罰金を課すようにしたら、一部の親が「罰金を払いたくないから遅刻しないようにしなきゃ」とはならずに、「罰金を払えば遅刻してもいいんだ!」となったみたいな話を見たことがあります。

罰金がいくらだったかはわからないですが、仮に罰金の額が全財産だとしたら、送迎時間に遅刻するメリットよりも罰金を払うデメリットの方が圧倒的に大きいので死ぬ気で遅刻しないように努力するはずです。

しかし、罰金の額が少なかったり、罰金を払う能力がある人にとっては、罰金を払うデメリットよりも送迎時間に遅刻するメリットの方が大きいため、罰金により抑止力は少なくなってしまいます。

マイケル・ジョーダンとナイキの話

バスケットの神様とも言われるマイケル・ジョーダンにこんなエピソードがあります。

彼は“アディダス信者”と言ってもいいくらいのアディダス好きだったのですが、そんな彼に自社のシューズを履いてもらいたいナイキは、特別なシューズを作ることを彼と約束。

そして誕生したのが、赤と黒のブルズカラーの「エアジョーダン(AIR JORDAN)」です。

しかし、当時のNBAのユニフォーム規則では、白以外のシューズの着用は認めておらず、規則を破って白以外のシューズを履いた場合は、1試合につき5000ドル(当時のレートで約40万円)を払わなければいけなかったのです。

その規則をナイキは逆手に取り、白のシューズの中で目立つ赤と黒のブルズカラーに、罰金を払い続けてでも履き続けてきたシューズという印象をつけることで、自社の商品をアピールすることに成功しました(罰金の支払いはナイキがしたという説が濃厚)。

もし、規則違反による罰金が10億円とかであれば、こういうプロモーションは行われなかったと思います。

だけど、「罰金を払う能力がある人(企業)」のナイキにとっては、1試合につき40万円を払うデメリット(手数料)よりも、マイケル・ジョーダンにナイキのシューズを履いてもらうことのメリットの方がはるかに大きかったため、罰金による抑止力は少なくなってしまいました。

まとめ:罰金は一部の人には効果がない

罰金って、お金を失うこと以上に、金額で罪の重さを本人に自覚させる効果もあると思います。

しかし、罰金を払う能力がある人(企業)からすると、逆に言えば「お金さえ払えば何をしてもいい」と解釈させる可能性があります。

なので、罰金は高すぎず安すぎずお金は払えるけれども払ってまで違反をするメリットがないくらいの金額を設定するのが効果的なのかなと思います。

ただのペンギン
ただのペンギン

それじゃあ今日はこの辺で、またねっ!

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