【感想・ネタバレ】映画『キングダム』血生臭い春秋戦国時代を描いた人気漫画の初実写化作品【評価★4.0】

【感想・ネタバレ】映画『キングダム』血生臭い春秋戦国時代を描いた人気漫画の初実写化作品【評価★4.0】

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『キングダム』の作品情報

監督・脚本監督:佐藤信介
脚本:黒岩勉/佐藤信介/原泰久
ジャンルアクション、歴史
製作年2019年
製作国日本
上映時間2時間14分
補足情報

『キングダム』のあらすじ

紀元前245年、春秋戦国時代の中国・秦。
戦災孤児で奴隷育ちの信(山﨑賢人)と漂(吉沢亮)は、2人で“天下の大将軍”になることを夢見て日々剣術を磨いていた。
そんなある日、彼らの元に秦国の大臣である昌文君(髙嶋政宏)が訪れ、漂のみを王宮へ士官させたことで、2人はそれぞれの道で夢を目指すこととなる。
月日が経ったある夜、血まみれの体の漂が信のいる納屋へとやってくるが、「今すぐそこに行け…」とある場所が描かれた血まみれの地図を信に託した後、そのまま絶命してしまう。
怒りに駆られた信は漂が携えていた剣を持って地図が示す場所へと走り出す。
そして、地図が示す小屋と辿り着いた信が目にしたのは、静かに佇む死んだはずの漂の姿だったーーー。

『キングダム』のキャスト

  • 山﨑賢人(信)
  • 吉沢亮(政/漂)
  • 長澤まさみ(楊端和)
  • 橋本環奈(河了貂)
  • 本郷奏多(成蟜)
  • 満島真之介(壁)
  • 阿部進之介
  • 深水元基
  • 髙嶋政宏(昌文君)
  • 大沢たかお(王騎)
  • 要潤(騰)
  • 一ノ瀬ワタル
  • 橋本じゅん
  • 坂口拓
  • 宇梶剛士
  • 加藤雅也
  • 石橋蓮司
  • 大内田悠平

『キングダム』の感想・ネタバレ・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4)

血生臭い春秋戦国時代を描いた人気漫画の初実写化作品


春秋戦国時代の中国・秦、奴隷の青年「信」は、同じく奴隷として一緒に育った「漂」が大王の影武者として王宮へと招かれた後、大王とその弟の政権問題に巻き込まれ死亡し、漂の仇を取るために本物の大王と一緒に王宮へと乗り込む話。

血生臭い春秋戦国時代を描いた人気漫画『キングダム』の初実写化作品で、マンガで言うと1~4巻の半分までを描いている。

原作既読済みで、マンガでは迫力のある大規模な戦が何度も展開される中で、初期の内容をどう面白く描くかは気になってたけど、映画の2時間にまとめるために内容を省きながら、大筋の内容は理解できるようになっていて構成が良かった。

あと、俳優たちのキャスティングは個人的には120点。

信役の山﨑賢人は信の奴隷育ちゆえの無教養と粗暴な感じが振る舞いや声に表れていて、漂と大王役の吉沢亮は、奴隷育ちと大王という真逆の立場の人間をうまく演じ切っていたし、橋本環奈は男の子っぽく見える女の子の河了貂そのものだったし、成蟜を演じた本郷奏多は王室育ちゆでの品と王室育ちゆえの醜悪さが出ていて、楊端和を演じた長澤まさみは見た目の美しさと声の力強さが山の民の王イメージピッタリで、王騎を演じた大沢たかおは言わずもがなの演技力でクセのある役を見事に演じていて短い時間ながらも存在感があった。

主要キャラの数人の感想を上げたけど、信と漂を育てた李典とか、壁、謄、敵の左慈など、細かいキャストに至るまで良くて、人気も実力もある人の中から役に合う人をよくここまで選んでくれたと、原作ファンは満足。

アクションシーンは、少人数戦も大人数戦もそれなりに迫力があって見ごたえがあった。
ただ、R指定じゃないからか血や切られる描写は少なく、血生臭い戦いが多く出てくる作品なのにその良さが全部消されていたのはちょっとがっかり。

首を切られて少し血しぶきが上がったり、お腹ら辺や顔を少し切られて流血するくらいで、首をハネられるとか体を真っ二つにされるみたいな描写は一切ない。それっぽい描写はランカイが1人を潰したくらいかな。

別にグロ映画がみたいわけではないんだけど、それがないから山の民やランカイの狂暴性とか、人斬り長の左慈の圧倒的な力や残虐性とか、暗殺一族の朱凶の異質さみたいなのがいまいち伝わってこなかった。

映画から入ってたら気にしない部分かもしれないけど、原作既読勢からすると役の魅力が半減してたかなって感じ。


R指定するとその分見られる人の数が少なくなるから、観客動員数を優先したのかはわからないけど、あの漫画を映画化する覚悟がなかったように思える。

ただ、この意見は見る側の意見で、作る側からしたら人に見てもらって興行収入を上げないと意味ないし次に繋げられないので、結果的にはR指定なしでマイルドめに作った方が良かったのかな。実際に次々と続編が作られてるし。

続編が出たら見てみたいなと期待を持てる作品作りだったし、全体的に退屈になる箇所もなく、戦闘、政治、人情など色々な要素が入っていて面白い映画でした。

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