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『イコライザー THE FINAL』の作品情報
監督・脚本 | 監督:アントワーン・フークア 脚本:リチャード・ウェンク |
ジャンル | アクション、クライム、スリラー |
製作年 | 2023年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 1時間49分 |
補足情報 | 原題:The Equalizer 3 |
『イコライザー THE FINAL』のあらすじ
元CIAエージェントのロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)は、ある事件を追って向かったシチリア島で任務は成功したものの重傷を負い、車で移動中に力尽き意識を失ってしまう。
しかし、そこを偶然通りかかった島の憲兵に保護され、町医者のエンゾ(レモ・ジローネ)なんとか一命を取り留める。
彼らはこのことを通報せず、ケガが治るまでゆっくり過ごすように提案される。
傷を癒しながら地元の人々と交流をし、町での穏やかな生活を気に入っていたマッコールだったが、住人の一人がトラブルに合っているところを目撃する。
この島はイタリアン・マフィア“カモッラ”が牛耳っており、住人たちはみかじめ料や暴力に苦しんでいた。
そのことを知ったマッコールは、最後の仕事を実行することを決意するーーー。
『イコライザー THE FINAL』のキャスト
- デンゼル・ワシントン(ロバート・マッコール)
- ダコタ・ファニング(CIA捜査官:エマ・コリンズ)
- エウジェニオ・マストランドレア(国家憲兵:ジヌ・ボヌッチ)
- レモ・ジローネ(町医者:エンゾ・アリシオ)
- アンドレア・スカルドゥッツィオ(マフィアのボス:ビンセント・クアランタ)
- マルコ・クアランタ(ボスの弟:アンドレア・ドデーロ)
『イコライザー THE FINAL』の感想・ネタバレ・評価

9秒で殺す男の最後の仕事
デンゼル・ワシントン演じる最強の男・マッコールが主人公の映画『イコライザー』シリーズの第三作目でラスト作。
ある事件でケガをしたマッコールはシチリア島の住人に助けられ穏やかな日常を過ごすが、そこではイタリアンマフィアが牛耳っており、街の人々を助けるために最後の仕事をする話。
第一作目は最高に面白く、続編の第二作目はかなり期待していただけにとても不満が残る内容で、その続編はどうなるのかと思いきや、第一作目のダークな雰囲気やスリルをそのままに温かい人情味を感じる良い映画でした。
第一作目は、CIAを引退してホームセンターで働きながら街に溶け込んで穏やかな日常を過ごしていたところ、偶然出会った少女がロシアンマフィア絡みの事件に巻き込まれそこに介入していく話で、元々あった平穏な日常にトラブルが舞い込んできた感じ。
今作は、初めての土地、初めて出会う人で0から関係を構築して穏やかな日常を取り戻していたところ、実はそこはイタリアンマフィアが牛耳っていて元々トラブルが存在していたという話です。
このように、最初の作品では日常から非日常の世界に戻り、最後の作品では非日常から日常に戻るという逆の展開を描いているので話としてとても綺麗です。
また、一作目では影で人をたくさん殺してきた男がそんな非日常とは無関係な人々と交流をしていく様子をいきなり描くことで、今まで何があったかはわからないけど、街や人々に溶け込む努力をしたんだろうなと感じます。
今作では、島の人たちが最初はよそ者を不審がっている様子から心を開いていく様子に変わることで、マッコールが徐々に生々しい日常を取り戻していく様子が描かれているのも彼の人間性を感じられて、物語に深みも出ていて面白かったです。
ロシアン・マフィア役もマッコールが正義の鉄槌を下すにふさわしいTHE・悪役というキャラで、やられ具合も一作目を彷彿させてくれて、『これぞイコライザー!』って感じがしました。
それと、今作では途中で物語にCIA関与してきたことで、無駄に話の規模が大きくなってなんか微妙な展開になりそうだ、ほぼ一人で華麗に敵をやっつけるマッコールがみたいんだけどなと思っていましたが、結果的にはCIAの存在のおかげでマッコールの良さが引き立っていましたし、彼と唯一接した女性CIA捜査官のキャラが魅力的なのも良かったです。
映画を観たときは気が付きませんでしたが、CIA捜査官役はデンゼル・ワシントンと『マイ・ボディーガード』で共演していたダコタ・ファニングで、19年ぶりの再共演だそうです。
『I am Sam』でめちゃくちゃ感動して好きになった子役だったのにまったく気が付きませんでした、
とにかく、イコライザーらしいシリアスな展開あり、怖いほどスリルな殺しシーンあり、人々との交流で人情味ある展開もありと、ラストにふさわしいたくさんの魅力が詰まった最高の映画でした。