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『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の作品情報
監督・脚本 | 監督:ジョス・ウェドン 脚本:ジョス・ウェドン |
ジャンル | アクション |
製作年 | 2015年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 2時間21分 |
補足情報 | 原題:The Avengers: Age of Ultron |
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のあらすじ
東ヨーロッパの国・ソコヴィア、ヒドラ残党のボス・バロン・ストラッカーは、ロキが使用していた杖・セプターを使い人体実験を行っていた。
そのことを知ったアイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)、キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)らアベンジャーズはヒドラの施設を急襲、改造人間“ツインズ”のピエトロとワンダに抵抗されるが、無事にバロンを逮捕し、杖・セプターを回収することにも成功する。
しかしその時、ワンダの能力によりアベンジャーズの全員が戦いに敗れ息絶えている幻覚を見せられたトニー。
さらに、杖・セプターをを調査していたところ、杖の先の宝石に人工知能と強大なパワーが隠されていることに気付いたトニーは、地球の平和を守るため以前から極秘に行っていた<ウルトロン計画>の実行をブルース・バナー(マーク・ラファロ)に提案する。
しかし、誕生した「ウルトロン」がトニーの相棒である人工知能・ジャービスを吸収、そして地球を守るために導き出した答えが、“アベンジャーズの抹殺”だったーーー。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のキャスト
- ロバート・ダウニー・Jr(アイアンマン/トニー・スターク)
- クリス・エヴァンス(キャプテン・アメリカ)
- マーク・ラファロ(ハルク)
- クリス・ヘムズワース(ソー)
- スカーレット・ヨハンソン(ブラック・ウィドウ)
- ジェレミー・レナー(ホークアイ)
- サミュエル・L・ジャクソン(ニック・フューリー)
- コビー・スマルダーズ(マリア・ヒル)
- ジェームズ・スペイダー(ウルトロン)
- エリザベス・オルセン(スカーレット・ウィッチ)
- ドン・チードル(ウォーマシン)
- ポール・ベタニー(ヴィジョン)
- トーマス・クレッチマン(バロン・ストラッカー)
- アンディ・サーキス(ユリシーズ・クロウ)
- ヘイリー・アトウェル(マーガレット・エリザベス・カーター)
- アーロン・テイラー=ジョンソン(クイックシルバー)
- イドリス・エルバ(ヘイムダル)
- リンダ・カーデリーニ(ローラ・バートン)
- ステラン・スカルスガルド(エリック・セルヴィグ)
- スヒョン(ヘレン・チョ)
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の感想・ネタバレ

トニー・スタークが作り出した人工知能<ウルトロン>が人類に牙を剥く
映画『アベンジャーズ』シリーズの2作目で、宇宙生物からの地球侵略のためにトニー・スタークが作り出した人工知能<ウルトロン>が人類を消滅させようとするのをアベンジャーズで防ごうとする話。
序盤のアベンジャーズが一丸となってヒドラの施設を襲撃するシーンを観ていると「あのアベンジャーズが帰って来た…!」とワクワクしてきて、さらにMUC前作の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のラストで出てきた超能力をもつ改造人間“ツインズ”が加わったことで、また面白い展開が見られそうだと期待感が出てきます。
全体的にアクションシーンは悪くなく、映画『アベンジャーズ』では敵の侵略を防ぐための戦いが多かったですが、今作では街の人たちの安全を守るために戦う展開が多く、よりヒーロー物の映画らしさがありましたし、アイアンマンの新兵器VSハルクとの戦いは頂上怪獣決戦という感じで面白かったです。
ただ、脚本や構成がいまいちで、過去のMCU作品で見たような展開も多かったのは物足りなかったです。
改造人間“ツインズ”が結構重要な立ち位置で登場しているのだから、映像付きで彼らがアベンジャーズ(というかトニー・スターク)を恨むようになったきっかけの回想シーンを挟むとか、復讐するための力を手に入れるための過程や実験を描いても良かったと思います。
あと、ヨハネスブルグでのハルクとアイアンマンとの戦闘で甚大な被害が出て世界中から非難される展開がありますが、その流れが一瞬で終わったのは残念です。
宇宙人からの侵略を防いで一躍有名になったアベンジャーズが、そんな宇宙人のような大規模破壊を起こして非難されるという展開は、後に街の人々を守る展開に活きたのになと思います。
ウルトロンを作った理由もあまりしっくりこず、再びチタウリ軍、もしくは似たような存在が地球に攻めてきたときに備えて作るというのが主な目的でしたが、人工知能一つ作ったくらいで何か変わるのか?と思いますし、人工知能なら優秀なジャービスがいるからいいじゃんって感じです。
杖・セプターを分析した後に、この強大なパワーを使って何かできないか…そうだ!強力な人工知能を作ろう!となるなら理解が出来るのですが、それ以前に<ウルトロン計画>は進行させてみたいなので余計に意味がわかりません。
地球外の脅威に対抗するなら『アイアンマン3』のときみたいにたくさんスーツを作ったり、巨大なロボや救助支援用など様々なタイプのロボットを作る方向でも良かったんじゃない?と思います。
まぁ、これはよりよい技術を求めるエンジニアとしての一面が出たものな気がしますが、それでも特別な素材が手に入ったとかでもないのにそんなもの作る意味がある?とは感じます。
気になってこれについて原作をちょっと調べてみたところ、実際はウルトロン誕生までにもっともっと紆余曲折があっての誕生だったので、映画のために原作を改変し人気キャラであるアイアンマン/トニー・スタークが作ったことにした結果、違和感が生まれてしまったみたいです。
さて話は代わり、タイトルにもなっていて今作のボスである「ウルトロン」ですが、中盤ら辺まではアベンジャーズとの戦闘が多かったですが、後半ではちょっと空気のような存在になっていた気がします。彼が後半なにをやっていたのかもあまり覚えていませんし、正直もはや存在すら忘れかけている自分がいます。
それはウルトロンが大量に製造したロボットVSアベンジャーズの展開が多かったことも原因だと思いますが、大量のロボットが出てくる展開なら『アイアンマン3』で見ましたし、地上部隊・空中部隊・大型個体などバリエーションがあったチタウリ軍に比べるとどれも見た目や出来ることが一緒で面白みに欠けます。
他には、新たに誕生した人造人間・ヴィジョンが個人的には地味で、見た目はヒドラのレッド・スカルにちょっと色味と顔の怖い感じが似ているし、攻撃のおでこから出すビームはアイアンマンと若干かぶってるし、人工知能のジャービスと、杖に隠されていたインフィニティ・ストーンの一つである“マインド・ストーン”と、キャプテン・アメリカの盾にも使われているヴィブラニウム金属が使われていたりと良いものが盛り盛りなのに、今作ではその魅力があまり伝わってきません。
いままで登場してきたウォー・マシンはともかく、MCU映画の2つ前の『キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー』で登場させたファルコンをもっと活躍させても良かったんじゃないかなと思います。
それまでに出てきたキャラクターが再登場して「おおっ!あのときのあのキャラが出てきた!」となるのがMCU映画の醍醐味の一つだと思っているので、その展開を作れたのに作らなかったのは残念です。
今作は様々なヒーローが集結する『アベンジャーズ』シリーズの中でも、新たな仲間を増やしたり、既存キャラの過去や内面部分を描いたり、アベンジャーズ内で衝突したりと、次に繋がる展開をいくつか作る意味があったのかなと思います。
面白い部分もいくつかありましたし悪くはないですが、映画『アベンジャーズ』の続編として観た場合にはあまり評価が高くないかなと感じました。