ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』ネタバレ感想・あらすじ・キャスト紹介!

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『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の作品情報

監督カリ・スコグランド
脚本デレック・コルスタッド
ジャンルアクション、ドラマ
製作年2020年
製作国アメリカ
上映時間5時間30分 (全6話)
原題The Falcon and the Winter Soldier

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』のあらすじ

サノスとの最終決戦から半年後、キャプテン・アメリカから盾を託されたサム・ウィルソン(キャプテン・ファルコン)だったが、アメリカの象徴となることへの重圧からか、その盾をスミソニアン博物館に寄贈してしまう。
その頃、テロリスト集団「フラッグ・スマッシャーズ」が、各地でGRC(世界再定住評議会)の施設を襲って支援物資などを強奪していた。
彼らに対処するため、サムとバッキ―(ウィンター・ソルジャー)は世界中を飛び回るが、そこで世界が抱える闇と直面することになるーーー。

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』のキャスト

  • アンソニー・マッキー(ファルコン/サム・ウィルソン)
  • セバスチャン・スタン(ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ)
  • ダニエル・ブリュール(バロン・ジモ)
  • エミリー・ヴァンキャンプ(シャロン・カーター)
  • ワイアット・ラッセル(新キャプテンアメリカ:ジョン・ウォーカー)
  • カール・ランブリー(イザイア・ブラッドリー)

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の感想・ネタバレ

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4)

サノスの指パッチン後、人々が戻って来た後の世界の混沌を描く


アメリカの平和のシンボル、ヒーローの象徴だったキャプテン・アメリカがいなくなった後、そしてサノスの指パッチンで人類の5割が消失し、その彼らが5年後に戻って来た世界を描いたMCUドラマ。

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』では消えた人々が戻って来てハッピーエンドで終わり、その次の映画映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』では、人によって5年の年月の差があるため学園生活がちょっとごたごたしてるエピソードはありましたが、今作ではそこら辺の問題についてがっつりと触れています。


簡単に言うと、人々が消えた5年間でいなくなった人たちの穴埋めのために難民を入れたりして経済復興を行う、戻って来た約30億人は自分の居場所がなくなっている、元々いた人のための支援を優先し、難民としてきた人がぞんざいに扱われてそこで問題や不満が続出、その難民たちのために今作のメインヴィランである「フラッグスマッシャーズ」が難民たちの対応をしているGRC(世界再定住評議会)と対立するという話です。

ドラマらしいじっくりと丁寧な物語の描き方で、、アクションシーンも映画と遜色ないほどのクオリティで楽しめ、いままではサブ的な扱いだったキャプテン・ファルコンことサムとウィンター・ソルジャーことバッキーをメインに置くことで新たなヒーローも誕生したりと、MCUの世界観が拡がった良い作品だったと思います。

第1話『新たなる世界秩序』

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のラストで、キャプテン・アメリカは親友であるキャプテン・ファルコンことサムに自身の盾を託してヒーローを引退しました。そんな彼の盾を継いだサムとウィンターソルジャーことバッキーの物語です。

犯罪組織・LAFにアメリカ軍の大尉が誘拐され、助け出したいが現在はチュニジア領空にいて米軍が手を出してしまうと領空侵犯になって国際問題に発展してしまうため、米軍ではないが米軍と協力関係にあるサムに救出を依頼します。

機械を装備して空を飛ぶ姿はアイアンマンと似ていますが、生身の人間が翼型の機械を使って空を自由に飛び回るのは絵になります。

飛行機内での格闘戦は迫力があって、キャプテン・アメリカを彷彿させてくれるのも懐かしくてテンションが上がります。

装備しているハネは頑丈だから銃弾を防ぐのに使っていた記憶はありますすが、今作ではより“シールド”という感じの使い方をしていて、そこもキャプテン・アメリカっぽさがあります。

元々使っていた偵察・戦闘支援用高性能ドローンの“レッドウイング”は性能が大幅にアップしており、単独で飛行機を撃墜できるほどの戦闘力を持っていたり、フライトスーツと一体になればそのスラスター機能で移動力がアップしたりと、確実にスケールアップしていて面白いです。

『あれ?これクライマックス?』と思うほどアクションシーンのクオリティが高くて、期待値はマックスです。

前作の『ワンダビジョン』もすごく面白かったのですが、日常系のコメディサスペンスって感じだったのでアクションが物足りなかった分、今作では見たかったアクションがたくさん見れそうで既にワクワクが止まりません。

そう言えば、ここで出てきたLAFのリーダーはかつて映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の序盤の船の上でキャプテン・アメリカと戦った人物ですね。

大尉を無事救出した後は、サムが記者会見をしていて、キャプテン・アメリカから引き継いだ盾をスミソニアン博物館に寄贈してしまいます。

混沌とした世界に新たなヒーローが必要と理解しつつも、「自分がこの盾を引き継いで2代目キャプテン・アメリカになる!」とはなりませんでした。

その後にウォーマシンことジェームズに「なんで盾を継がなかったのか?」と問われた際に、「盾はスティーブの物だ」と答えています。

偉大なヒーローへのリスペクトもあると思いますが、盾を継いだとしても自分は彼のようになれないと少し弱気な気持ちになっているようにも思えていて、ヒーローとしての自分に難か迷いがあるように思えます。

その後に、ウィンター・ソルジャーことバッキーの話になりますが、暗殺者時代の夢を見たり、カウンセリングを受けていたりと、彼もまた強い悩みを抱えているようです。

そして罪滅ぼしをするかのように、ウィンター・ソルジャー時代に利益を与えてしまった者を罰しているようです。

場面が代わり、スイスでは「フラッグ・スマッシャーズ」というテロリスト集団が悪事を働いていますが、一見見た目は普通の人間なのに、キャプテン・アメリカやバッキーのような剛力を持っているように見えます。

また場面が代わり、テレビ越しにサムとバッキーは、アメリカ政府が新しいキャプテン・アメリカの発表をする映像を見ています。

彼らではないとすると一体誰なのでしょうか?まったく心当たりがありません。

まだ後ろ姿しか見えていませんが、寄贈したはずのキャプテン・アメリカの盾を見てサムがうなだれています。

こんなことになるなら自分が盾を継げば良かったと思っているのでしょうか。

そして、新キャプテン・アメリカの姿が明らかになりますが、素で「だれ!?」って声が漏れてしまいました。

見慣れたスーツを着ているので顔が完全に出ているわけではないですが、まじで誰かわかりません。本当にだれ?

第2話『星条旗を背負う者』

2代目キャプテン・アメリカに就任したのはジョン・ウォーカーというアメリカ陸軍の兵士で、対テロや人質救出などの任務を遂行していて、アメリカ史上初の名誉勲章を3度受賞するほどの人のようです。

ただ、ヒーローとして活動したこともなく、超パワーを持っているわけでもない、言ってしまえば“すごい軍人”というだけです。

それなら、キャプテン・アメリカの親友で自身もアベンジャーズのヒーローとして活動したことがあるキャプテン・ファルコンの方が適任に思えますが、打診をファルコンが断ったわけでもなく、そもそもそういう話すら来ていないのは不思議です。

観客を集めてスタジアムでの新キャプテン・アメリカへのインタビューが行われた際には、すんなりと、それもかなり好意的にその誕生を受け入れられていて、別にヒーローとしての経歴がなくてもいいのかと思っています。

いや、それ以上に早く新しいシンボルの誕生を待ちわびているくらい、情勢が不安定になっているのかも知れません。

このことに対してサム(ファルコン)はバッキー(ウィンターソルジャー)に文句を言いに行きますが、フラッグ・スマッシャーズに動きがあったのでその活動を止めにいきます。バッキーも付いていきます。

そこで複数のフラッグ・スマッシャーズとサム&バッキ―での戦闘になりピンチになりますが、新キャプテン・アメリカとその相棒が助けに来ます。

その登場では意外と新キャプテン・アメリカもいけるじゃん!と思いましたが、相手は超人血清により超人になっていたため、負けてしまいます。

キャプテン・アメリカがつい最近超人になったばかりの人に負ける姿は観たくないので、視聴者的には一生スーツを着ないで欲しいです。

本人もそれを自覚しているようで、ファルコンに協力を求めますが、ファルコンはそれを拒否します。

ファルコンからしたら、自分が知らない間に新キャプテン・アメリカが誕生し、自分が託されたはずの盾を自分のものかのように使っているので気に入らないでしょう。

話が進んでいくと、実は超人血清を打った黒人が存在し、アメリカ軍の超人兵士としてウィンターソルジャーと戦って勝った過去がありました。

しかし、人種差別的な背景により、その存在を歴史から消され、色々と体を調べられたり、檻に何十年も放り込まれたりしていました。いまはボルチモアで隠居中です。

ここでわかったのは、ファルコンが新キャプテン・アメリカに任命されなかったのは彼が黒人だからであり、アメリカのシンボルとしてのヒーローは白人でなければいけないようです。

超人血清や超人について詳しく知るため、サムとバッキーは、刑務所に収監中のジモ(アベンジャーズ/シビル・ウオーでソコヴィア条約署名式に爆破事件を起こした人物)に会いに行きます。

第3話『パワー・ブローカー』

バッキーの手助けもあってジモを脱出させることに成功します。

そこからは、犯罪都市マドリプールで故買屋(盗品を買い取る場所)のオーナーをやっているセルビーに話を聞きに行き、“パワー・ブローカー”という人物?組織?がネイゲル博士に超人血清を作らせたことが発覚します。

さらに映画『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』でアベンジャーズの内乱の際にキャプテン・アメリカたちを助けたことによってアメリカ政府から追われることになった、シャロン・カーター(S.H.I.E.L.D.やCIAの元エージェント)が登場します。

シャロンは元々の経歴もありますが、長い期間アメリカ政府にバレずに隠れて過ごしていたおかげか、情報や調査能力に長けていたこともあって、恩赦(罪をなかったことにすること)を条件にサムたちに協力してくれることになります。

そして、超人血清を作っていたネイゲル博士を見つけますが、全部で20人分を作り、それらすべてがフラッグ・スマッシャー図のボス、カーリ・モーゲンソウに盗まれていました。

シンプルにキャプテン・アメリカやバッキー並の超人兵士が出来るとなると脅威です。

しかもこの超人血清は、キャプテン・アメリカのように肉体が大きくなるわけでも、最初から強靭な肉体が必要なわけでもなく、誰にでも使えて、見た目が変化しない優れもののようです。

場面が変わって、バッキーが1人になったところにワカンダ王国の親衛隊「ドーラ・ミラージュ」隊員の一人・アヨが「ジモを引き渡せ」と言ってきます。

ジモによって先代のワカンダ王が殺されたこともあり、ワカンダ王国からしたらジモは因縁の相手です。

第4話『世界注視の中で』

フラッグ・スマッシャーズがGRCが運営する物資供給基地を爆破したことにより死傷者が出て、彼らの行動がどんどん過激化していきます。

彼らがやったことはいけないことですが、指パッチン後で国の居場所を場所を奪われたり難民になってしまった人たちを救うため、GRCがなかなか届けない食糧や薬を奪って彼らに届けたりすることが活動目的なので、一般的なテロリストとは違います。

世間的(アメリカ政府)からしたら悪ですが、被害に遭っている人たちからすれば物資の支援を約束してから半年以上も何もしないGRCの方が悪であり、救ってくれるフラッグ・スマッシャーズはある意味ヒーローなので、そこで対立も生まれています。

サムも彼らの行動のやり方は納得していないが目的には共感しているようで、なんとか話し合いで解決できないかと、ママ・ドーニャ(カーリ・モーゲンソウが慕っていた人)の葬式にカーリが現れると思い、交渉しに行きます。

サムとカーリが1対1で話し合い良い方向に事態が向かうかと思いきや、新キャプテン・アメリカと相棒の突入により、カーリがこの交渉を時間稼ぎの罠と勘違いしてしまい、交渉は決裂してしまいます。

みんなでカーリを捉えにいきますが、その際に新キャプテン・アメリカが鉄パイプをストローのように折り曲げてしまいます。

少し前の描写で偶然超人血清を手に入れたことは明らかになっていましたが、ワカンダ王国の親衛隊たちとの戦闘で負けたことにより余計に無力さを感じ、ついに使ってしまったようです。

もう少し話が進み、サムたちとフラッグ・スマッシャーズによる激しい戦闘が行われますが、その時に新キャプテン・アメリカの相棒が死んでしまいます。

怒りで自分を制御できなくなってしまった新キャプテン・アメリカは、市民が見ている広場でフラッグ・スマッシャーズの一人を盾で殴り殺してしまいます・・・。

MCU作品って人の死(特にヒーロー以外の死)をあまり画面内に映そうとしないというか、『ワンピース』のような漫画的な死の演出ばかりだったのですが、今作では結構残酷な死の描写があったりとそこら辺が生々しかったりします。

『キャプテン・アメリカ』シリーズは、ヒーローがアメリカのシンボルで、舞台がアメリカなこともあって、ちょっと現実的な話や政治的な話が絡んでくることも多かったので、ヒーロー映画なんだけどヒーロー映画っぽくないダークな一面も多く、そこが魅力的です。

とにかく、アメリカのシンボルのヒーローが盾で殴り殺すなんてショッキングなことが怒り、それは市民に撮影されているので今後どうなっていくのでしょうか。

第5話『真実』

サムとバッキーが新キャプテン・アメリカに、戦闘中の過失で温情も望めるからこれ以上人を傷つけるなと説得しにいきます。

そこでサム&バッキーVS新キャプテン・アメリカによる戦闘が始まりますが、超人血清を打ったことでパワーアップしているのでかなり苦戦します。

ここのアクションも面白く、キャプテン・アメリカシリーズはアクションが存分に楽しめるのでいいですね。

サム&バッキーが勝って盾を取り戻し、新キャプテン・アメリカのジョン・ウォーカーは不名誉除隊となってしまい、ママ・ドーニャの施設は国際的テロリストをかばっていたとして閉鎖、これによりフラッグ・スマッシャーズはますます世間への不満を強くさせていきます。

サムは、これまでの出来事や黒人の超人兵士・イザイア、バッキ―、家族と話をしたことにより、盾を引き継ぎ自分が新キャプテン・アメリカになる覚悟が決まったようです。

一方その頃、1話で行方をくらましていた犯罪グループLAFのリーダーがフラッグスマッシャーズと接触し、ニューヨークで大規模な何かを起こそうとしています。

第6話『世界はひとつ、人はひとつ』

フラッグスマッシャーズはGRCの重要な採決の場でスモークを焚いたり混乱状態を作り出します。

そこにキャプテン・アメリカのようなスーツに身を包み、スティーブから託されたヴィヴラニウム製の盾を装備したキャプテン・ファルコンが登場。

関係者に「君は?」と聞かれたら即答で「キャプテン・アメリカ」と答えるところに覚悟が決まっています。

各国の代表たちはその場から脱出しようとしますが、色々なところにフラッグスマッシャーズの一員が紛れ込んでおり、各国の代表たちをどこかへ誘拐しようと企みます。

その中の一つのヘリコプターをファルコンが追いかけますが、盾を持ったことにより、空中アクションの幅が広がっています。

それが、たった盾1つの追加ですが変幻自在に飛び回りながら盾で銃弾をガードできるようになったり、ブーメランのように飛び道具として活用もできるため、さらにアクションが面白くなりました。

話が進んでいくと、いままで協力関係だったS.H.I.E.L.D.やCIAの元エージェントのシャロン・カーターが“パワー・ブローカー”だということが判明。

自分がネイゲル博士に依頼して作った超人血清を奪ったフラッグ・スマッシャーズを捕まえるため、サムとバッキーを利用していました。

散々尽くしてきたアメリカ政府に裏切られたとは言え、スティーブの恋人でS.H.I.E.L.D.の創設者のペギー・カーターの姪であることを考えると、そこまで闇討ちさせるのはなんだかなと感じてしまいます。

なんやかんやで争いが終わり、サムがGRCの人たちに「フラッグ・スマッシャーズはテロリストじゃない、あんたたちがやってることは間違ってると訴えかけます。

彼らがやってたことの手段は間違っていたけれど、難民たちを救おうとしていた目的には元々サムも共感していました。

しかし、何を言ってもキレイごとだと言い返されてしまいますが、自分は星条旗を背負う黒人だということを何百人から非難されても逃げずに戦うから、あんたたちもこの問題に向き合ってくれ。みたいなことを言います。

そこから除隊された2代目キャプテンな目理化はUSエージェントとして新たな役割を与えられ、バッキーはナカジマにウィンターソルジャー時代に息子を殺してしまったことを告白して過去に一区切り、サムはアメリカ政府に虐げられていた黒人の超人兵士に覚悟を語り、シャロン・カーターはアメリカ政府に許されます。

まぁ、シャロンは誰かに電話で「超人血清はなくなったけど、政府の機密や開発兵器の情報が手に入るから顧客層が広がるわよ」と言っていたので、何かは企んでいるようですが・・・。

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