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『ザ・キャビン 監禁デスゲーム』の作品情報
監督・脚本 | 監督:リッカルド・グランディ 脚本:リッカルド・グランディ |
ジャンル | スリラー |
製作年 | 2020年 |
製作国 | イタリア |
上映時間 | 1時間24分 |
補足情報 | 原題:Weekend |
『ザ・キャビン 監禁デスゲーム』のあらすじ
7年前に事故死した友人アレッサンドロ(ロレンツォ・ズルゾロ)の母が開いた展覧会に招待されたフェデリコ(ヤコポ・オルモ・アンティノーリ)、ロベルト(エウジェニオ・フランチェスキーニ)、ジュリオ(フィリッポ・シッキターノ)、ミケーレ(アレッシオ・ラピス)4人は、久しぶりの再会に喜びお酒を飲んで楽しんでいた。
しかし、翌日彼らが目を覚ましたのは雪に覆われた人里離れた山小屋だった。
状況が掴めず混乱する4人、室内を捜索していくと壁には“真実を”の文字と、アレッサンドロがいつも身に着けていたペンダント、そして彼ら宛てのメモが置いてあった。
「アレッサンドロは殺された。死にたくなければ真実を話せ。明日までに白状しないと、全員を殺す。」。
謎のメモと状況に戸惑いながらも4人は協力して脱出する方法を考えるが、椅子に隠されていた拳銃が見つかったことで事態は一変する・・・。
『ザ・キャビン 監禁デスゲーム』のキャスト
- ロレンツォ・ズルゾロ
- アレッシオ・ラピス
- ヤコポ・オルモ・アンティノーリ
- エウジェニオ・フランチェスキーニ
- グレタ・フェッロ
- フィリッポ・シッキターノ
『ザ・キャビン 監禁デスゲーム』の感想・レビュー
仲間の死を巡って男4人による腹の探り合い
過去に自殺して死んだ(と思われていた)金髪イケメンのアレッサンドロの死を巡って、その死に関係がありそうな4人の友人たちが何者かによって冬の人里離れた山小屋に監禁され、翌日まで真実を話さなければ全員死ぬといった設定の
シチュエーションスリラー。
原題は『Weekend(週末)』でシンプルなタイトル。
邦題は『ザ・キャビン 監禁デスゲーム』だけど、キャビンは意味が“小屋”なのでいいとして、監禁デスゲームというのは完全に目を引くためだけに作られた誤タイトルと言ってもいいくらい。
ちょっと隔離はされてるし周りに人もいないけど、小屋の中や外も出入りはできるから監禁感はほとんどないし、いざこざは起きるけどデスゲームってほどの緊張感はほとんどない。
冬の山小屋だけど、建物内にはベッドも多少の毛布はあるし、暖炉も適当に燃やせそうな木もあるので寒さで凍えることもない。
食べ物も飲み物もないけど、真実を話すまで外に出さないというわけではなく、翌日になると全員死ぬらしいからそこら辺の心配はしたってしかたがない。
死ぬと言っても、時間になると作動する爆弾や毒があるわけでもないし、誰かが殺しに来るのだろうけどそこも曖昧なので恐怖感もない。
一応、争いが起きる様にリボルバー式の銃が1つと弾が6発与えられているので、体力温存して殺しに来た人間を返り討ちにして乗ってきた車でも奪えば普通に逃げられそう。
これを言ったらおしまいなんだけど、わざわざ監禁しなくても犯人を炙り出せるじゃんという話。
そもそもなぜ4人が集められたのかと言うと、殺された(?)金髪イケメンを含む仲間5人は全員が同じ安っぽいネックレスをしていて、アレッサンドロの物とは別のネックレスが殺害(?)現場にあったことで、「4人のうち誰かがアレッサンドロの死の真相を知っている(もしくはそいつが殺した犯人)」と睨んだ何者かが彼らを集めた。
ということなんだけど、4人を「お揃いのネックレスを持って一ヶ所に集まってくれ」とでも言って集めて、誰がネックレスを持っていないか探せば良かったんじゃない?と思ってしまった。
どこにでも売ってあるようなネックレスならダメだけど…
細かい演出も気になった。
脚をケガした男が後半は普通に歩いていて、これは誰かをダマすための演技かと思ったけど実際にケガをしてるっぽいところとか、銃の弾は6発のはずなのにそれ以上に弾が合ったように見えたのとか。
最悪なのは、監視カメラがあるのは全員知っているはずなのに、その監視カメラの前で疑わしい仲間の一人をボコボコにしたあと「翌日、ここに訪れた人間(監禁した人?)に、こいつ(疑わしい仲間)がアレッサンドロを殺したと白状した後に自殺したってことにしようぜ!」と口合わせをしたあと、すぐ近くの監視カメラの近くに連れて行き「さあ!白状しろ!」という流れはギャグなのかと思った。
映像は普通にキレイだし、映画全体の雰囲気は悪くないし、イタリア映画なのでイタリア語が聞けたという意味では楽しかったけど、設定も演技もガバガバなので、★3.0くらいの評価。