【感想・ネタバレ】映画『ロストマン』殺しを続けるか殺しをやめるかの2択に迫られる男【★2.5】

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『ロストマン』作品情報

監督・脚本監督:エーリヒ・ケンプ
脚本:エーリヒ・ケンプ
出演者ラコス
オリビア・プレシアード
マット・キャラハン
エリオット
クリストファー・ナイト・ドイル
ティム・フォックス
ジャンルドラマ
製作年2014年
製作国アメリカ
上映時間1時間10分
補足情報原題:Palmdale

『ロストマン』あらすじ

元軍人で殺し屋のカート(ラコス)は、仲介者からの紹介で、若い2人組からある殺しの依頼を引き受ける。
彼らはネット詐欺で金儲けをしていて、その儲けの全額である9万ドルを盗んで姿を消した元仲間のマーティ(ティム・フォックス)を殺して欲しいという依頼だった。
ターゲットがいるバーに向かっている途中、男が若い女を暴行している現場に遭遇し、気まぐれで彼女を助け出す。
このことがきっかけで、このまま殺しを続けて破滅の道を歩み続けるか、殺しをやめて新しい人生を歩み始めるかの2択を迫られるーーー。

『ロストマン』の感想・レビュー

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (2.5)

殺しを続けるか殺しをやめるかの2択に迫られる男


元軍人で殺し屋の男が、人を殺しに行く途中に人を助けたことがきっかけで、自分の人生を見つめ直すようになるみたいな感じの映画。

日本語ジャケットに「元軍人、冷血な殺し屋」「巧妙な駆け引きで魅了するクライム・サスペンス」と書いてあるけど、たぶん映画を観ていない人が書いたキャッチコピーです。
冷血な殺し屋って感じは全くしないですし、クライム・サスペンスと呼べる代物でもないです。

殺し屋って感じの見た目でもない地味な見た目のおじさんが、地味な殺しの依頼を引き受け、結局人を殺さず、ちょっとした人助けをして終わります。

この男が殺し屋になった経緯も、今回の依頼を引き受けた経緯(お金に困っていた?)もよくわからなかったので、人を助けたことで人を殺すことに葛藤が生まれたことへの説得感もありません。

せめて、この男の過去が10分程度でもいいから説明してもらえれば、全体の展開に納得のいくものになったと思うのですが、色々と中途半端な作品だったなと言う感じです。

説明がなかったとしても、見た目とか演出で男が“すごい殺し屋だった!”みたいな雰囲気が伝わればいいのですが、それも全く感じられません。

尺稼ぎなのか歩きのシーンが割と長めなのも退屈で、せめてその間に男の過去の出来事とか、現状に対する不満を吐き捨てながら歩いてもらえたら良かったのですがそれもありません。
本当、ただただ深夜徘徊しているおじさんを見て何が楽しいんだという感じです。

殺しとかアクションメインではなく、殺し屋という一人の人間に焦点を当てて展開するような物語なのであれば、男の過去とか回想も演出として入っていたら良かったなと思いました。

現代の『Palmdale(パームデール)』は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス郡北中部の都市の名前で、おそらく殺しの舞台(殺してないけど)になっている場所の名前だと思います。