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【映画感想・レビュー】映画『罪の声』1985年に発生したグリコ・森永事件がモチーフの社会派サスペンス映画

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映画『罪の声』の作品情報

監督・脚本監督:土井裕泰
脚本:野木亜紀子
出演者小栗旬
星野源
松重豊
古舘寛治
市川実日子
梶芽衣子
阿部純子(吉永淳)
宇崎竜童
火野正平
正司照枝
宇野祥平
篠原ゆき子(篠原友希子)
原菜乃華
阿部亮平
尾上寛之
川口覚
水澤紳吾
山口祥行
若葉竜也
ジャンルサスペンス、ドラマ
製作年2020年
製作国日本
上映時間2時間22分
補足情報原作:塩田武士『罪の声』

映画『罪の声』のあらすじ・内容

ある日、京都で紳士服のテーラーを営む曽根俊也(星野源)は、父の遺品の中から1本のカセットテープと黒革のノートを見つける。
テープには子供の頃の俊也と父の日常が録音されていた。が、その後に何かを指示するような子供の声が入っていた。
ノートには大量の英文と「ギンガ」「萬堂」といった文字、それらをネットで調べてみると、35年前に起きて既に時刻を迎えた未解決事件「ギンガ・萬堂事件」に辿り着く。
それは、食品会社を標的とした一連の企業脅迫事件で、脅迫電話には3人の子供の声が使用されていた。
ネットにアップされていたその音声を聞いた俊也はある衝撃的な事実に気が付いてしまうーーー。

映画『罪の声』の感想・レビュー

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (5)

1985年に発生したグリコ・森永事件がモチーフの社会派サスペンス映画


塩田武士さんの同名小説『罪の声』が原作で、1985年に発生したグリコ・森永事件がモチーフの社会派サスペンス映画。

各事件の発生日時、犯人による脅迫状・挑戦状、事件報道は極力史実通りに再現されているので生々しいリアルさは当然感じられるのだが、「本当にこんな経験をした子供たちがいたのではないか」「犯人はこういう人たちだったんじゃないか」という説得力が画面越しからひしひしと伝わってくる。

序盤は、新聞記者として真相を追う阿久津(小栗旬)と、子供の頃に知らず知らずのうちに自分の声を利用されていた被害者・曽根俊也(星野源)が別々に事件のことを調べていくため、片方の視点だとわからなかった情報がもう片方の視点で視聴者だけに明かされていくということが何回も起きる展開がサスペンスとして最高に面白かった。

2人が出会ってからは、お互いの情報により事件の真相にグッと近づくことでパズルのピースが埋まるような心地よさを感じられるが、それでもまだわからない情報が残っていたり、情報を掛け合わせたことで新たに謎が深まっていく展開にずっと目が離せずにいた。

サスペンスとしても十分面白いんだけど、自分の声が使われた曽根視点だと、事件の真相が明るみになるにつれて目を背けたくなるような事実に直面するため、その時の葛藤とか苦悩はヒューマンドラマそのもの。
普通のサスペンス映画だと最後に感じられるような感情を、序盤から徐々に積み上げていく展開になっているので、事件の全貌が明るみになるスッキリ感だけではなく、曽根視点から感じられる胸が締め付けられるような感情も味わえるのも良かった。

これを言うとちょっとネタバレになっちゃうけど、曽根以外にも声が使われた子供たちが2人いて、その人と曽根が対面するシーンは見どころの一つ。
曽根は、子供の頃は自分の声が犯罪に使われていたとは知らなくて、知らないまま大人になっているのに対し、2人は子供の時点でそのことを知っていて、知っている状態で大人になっているので、そこの対比もすごく良かった。

主演の小栗旬さん、星野源さんの演技力はもちろん言わずもがななんだけど、名だたるバイプレイヤーたちが脇を固めているのと子供の演技も良かったので、どのシーンを切り取っても見ごたえがあってもうずっと面白かったです。


キャストもそうだし、BGMとかの細かい部分すべてが丁寧に作られているという印象の映画でした。
個人的にはほぼ満点の★5.0の評価です。