【書評・レビュー】アダルトチルドレンを克服して幸せに『アダルトチルドレンから自由へ』感想・レビュー

こんにちは、ルトラ(@lutraxlutra)です。

今回は、沢瀬直太朗さん著の『アダルトチルドレンから自由へ』をご紹介したいと思います。

アダルトチルドレンを克服して、幸せになるため具体的なアドバイスが書かれている一冊。

アダルトチルドレン関係の本は、自分のつらい過去と向き合う必要があるため、読んでいて胸が痛くなることも多いです。

しかしこの本の場合は、読者に寄り添うような優しい語り口調で、読んでいて心が癒されました。

本当の自分を取り戻すための方法が、この本には書かれています。

書籍の説明

著者について

【沢瀬直太朗】

著者自身が独裁的な親に育てられたアダルトチルドレン。

現在はカウンセラーとして活躍中。

書籍の内容・あらすじ

どうしてもあなたに伝えたいことがあります。
あなたには物凄い価値があるのです。
あなたという存在。そのすべて。
考え方や感じ方もそうですし、あなたを構成する何億という細胞のひとつひとつに至るまで。
価値がある、という言い方もできますし「優れている」という表現もできます。
けれど、アダルトチルドレンとして育つと「自分は無価値だ」とか「劣っている」というふうに自己認識してしまうことがあります。
もしあなたがそう思ってしまっているのだとしたら、それってすべて「勘違い」なんです。
あなたは生まれながらにそのままで最高級の価値があり、そして人間として優れているのです。
これをどうしてもあなたに伝えたかったのです。
でもね、そう言われたからといってすぐには納得できないと思います。でも安心してください。本書をもって徹底的に、全身全霊を掛けて『あなたはものすごい価値のある人間』だということをお伝えしています。
アダルトチルドレンを克服するとは、幸せになることだというのです。そして幸せになるには、自分の価値に気づくことが最重要なのです。
さあ、あなたという存在のすばらしさを一緒に思い出していきましょう。

Amazon 商品の説明 内容より

書籍の目次

読了時間の目安

ページ数は約165ページで、読了時間の目安は約2時間です。

書籍の感想・レビュー・評価

アダルトチルドレンに焦点を当てた本は初めて読みましたが、この本を最初に読むことができて良かったなと思いました。

すごくシンプルでわかりやすい文章で、アダルトチルドレン克服に向けての具体的な解決方法が書かれています。

僕自身も毒親育ちのアダルトチルドレンで、自分の存在が許せなくて悩んでいましたが、たくさんの優しい言葉に心が救われました。

この本で学んだことを、印象的だった言葉を引用しながら解説していきます。

アダルトチルドレンを克服する方法

アダルトチルドレンを克服する方法はただ一つです。

今の、アダルトチルドレンのままで、そのままのあなたで幸せになることなのです。

沢瀬直太朗 『アダルトチルドレンから自由へ』（Amazon Services International, Inc.出版・2018年）

著者は、アダルトチルドレン＝不幸と言い切り、克服するためのゴールは“今、幸せになること”と語っています。

すごく単純なことですが、言われてみればそうだなと納得しました。

「自分の家族は機能不全家族で、自分は毒親育ちのアダルトチルドレンでつらかったけど、いまは幸せ！」という人は、アダルトチルドレンを克服しています。

克服できた理由はただ一つ、“今、幸せになること”ができたからです。

逆に言えば、“今、幸せではない人”は当然アダルトチルドレンを克服できていません。

“アダルトチルドレンを克服する方法が幸せになること”

それがわかったとして、次はこのような疑問が出てくるはずです。

・「幸せとは何か？」

・「幸せになるにはどうすれば良いのか？」

幸せになる方法がこの本にはたくさん書かれていますが、特に印象的だった言葉をご紹介します。

ありのままの自分を認めること

あなたの中にも『ゆるせない』があるはずです。

自分の中に嫌なところ、理想と違うところがあったとします。

そこ、許してあげませんか。

なにも大好きになれとか、愛しなさい、とは言っていません。

「許さない」を、「まあいいか」に変えてみませんか。

長所にする必要はありません。許してあげるのです。

沢瀬直太朗 『アダルトチルドレンから自由へ』（Amazon Services International, Inc.出版・2018年）

僕自身も見た目にコンプレックスがあったり、勉強や運動ができない自分が嫌いです。

改善する努力もして、過去の自分よりも多少は良くなりましたが、いつまで経っても自分のことが嫌いなままなんです。

この本を読んで、その原因が「自分を許せないこと」だとわかりました。

見た目にコンプレックスを解消するため、あらゆる努力をしたとしても、一体どうなったら自分は満足するのだろうか？

仮に整形したとしても、“自分を許せない”ままでは「もっともっと見た目を良くしないと」と思ってしまいそうです。

“自分を許せないという気持ちを抱えたままでは、見た目だろうが仕事だろうが勉強だろうが運動だろうが、いくら良くしようと努力しても自分のことを許せない気持ちは変わりません。

それでは、いつまで経っても心が満たさず、不幸のまま生き続けなくてはいけません。

そういった不幸から抜け出すため、幸せの第一歩として必要なのが「ありのままの自分を認めること」なんです。

どんな自分でも「これが自分なんだ」「こんな自分でもまあいいか」と思うことが大切になってきます。

もちろん「まあいいか」といって、諦めて努力しないというわけではありません。

まずは、ありのままの自分を認めて受け入れること、それが幸せになるための最初のステップなんです。

それでは、今日も良い一日を！

ルトラ(@lutraxlutra)でした。