この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
目次(タップして移動)
『エイリアン4』の作品情報
監督・脚本 | 監督:ジャン=ピエール・ジュネ 脚本:ジョス・ウェドン |
ジャンル | ホラー、SF |
製作年 | 1997年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 1時間49分 |
補足情報 | 原題:Alien Resurrection |
『エイリアン4』のあらすじ
2470年、リプリー(シガニー・ウィーバー)の死から200年が経った世界。
医療研究用宇宙船「オリガ号」では、囚人惑星「フューリー」に残されていたリプリーの冷凍血液を使い、彼女のクローンを作ることに成功していた。
その目的とは、リプリーの体内に寄生していたエイリアン・クイーンの幼体を摘出し、エイリアンを繁殖させて軍事兵器として利用することだった。
しかし、厳重な檻に入れて監視していたはずのエイリアンたちが、仲間のエイリアンを殺してその体液で床を溶かして逃亡。
宇宙船内で逃げ惑う人たちを次々と虐殺していくーーー。
『エイリアン4』のキャスト
- シガニー・ウィーバー(リプリー8号)
- ウィノナ・ライダー(アナリー・コール)
- ロン・パールマン(ロナルド・ジョナー)
- ダン・ヘダヤ(マーティン・ベレス)
- J・E・フリーマン(メイソン・レン)
- ブラッド・ドゥーリフ(ジョナサン・ゲディマン)
- マイケル・ウィンコット(フランク・エルジン)
- ドミニク・ピノン(ドム・ブリース)
- ゲイリー・ドゥーダン(ゲーリー・クリスティー)
- レイモンド・クルス(ヴィンセント・ディステファノ)
- リーランド・オーサー(ラリー・パーヴィス)
- キム・フラワーズ(サヴラ・ヒラード)
『エイリアン4』の感想・ネタバレ・評価

前作から200年後の世界を描いたエイリアンシリーズ第四作目
前作から200年後の世界を描いたエイリアンシリーズ第四作目。
なんとなくいくつか良かったところはあるけれど、トータルで見たらこの作品を作る理由がまったくわからず、前作である程度綺麗に終わってたんだからそこで終わりにしとけば良かったのにと思った映画でした。
第一作目の『エイリアン』から現実世界で約20年ほど経っているので、CG技術が発展したおかげでエイリアンは今まで以上に生々しい恐怖を感じるし、宇宙船も昔のようなおもちゃみたいな映像ではなくなっているのでそこは満足。
ただ、エイリアンに殺される描写が一作目からほとんど変わっておらず、シリーズ通してワンパターンな展開が目立ちます。
今作では舞台となる宇宙船の乗組員が50人以上(軍人は約40人)いて過去最高の人数、エイリアンは12体以上いて第二作と同じくらいの数、それに加えて宇宙船という密室空間なので、逃げ惑う人々を派手に殺し回るエイリアンを魅せる絶好の機会です。
なのに、人が一気に殺された描写と言えば、エイリアンが檻から逃げ出したということでほとんどの軍人が脱出ポッドに逃げ込み、その1つにエイリアンが入り込み悲鳴と血しぶきで数名が殺されたことがわかるくらいです。
人もエイリアンもたくさんいるのだから、複数の脱出ポッドでエイリアンによる殺戮が行われて脱出できなくなり、宇宙船内を逃げようにも逃げ場もなく徘徊していたエイリアンに次々と殺されていくみたいな残虐な描写があっても良かったのにと思いました。
「いや、それならただのモンスターパニック映画じゃん」となりそうですが、もう四作目こまで来たらそのパターンを使ってもいいと思いますし、エイリアンが増えた理由が人間側がエイリアンを飼いならして軍事利用したことがとのことなので、「エイリアンは人間ごときでは飼いならせないんだよ」「軍事利用という愚かな行為をした人間への罰」的な意味でもやっても良かった気がします。
そもそも、現代よりも発達した武器がありそうな世界で、思ったほど賢くなさそうなエイリアンを繁殖させて軍事利用する価値はあるのか?って思います。
人間と組み合わせて人間と同等の知能と理性、意思疎通能力がありながら、エイリアンのような強靭な体を持つ生物を作れば良かったのに・・・。
もしくは、あの世界にいるかはわかりませんが、訓練させたボーダーコリーに人体検知センサーが付いた自動追尾マシンガンを装備させた方が軍事では役に立ちそうです。
それと、人を宿主とするエイリアンは知能も高く血は鉄も溶かす強酸とわかっているのに、あんなショボい檻にすし詰めで入れておく意味もわかりません。
冷凍された血液を使って8体目で完璧なクローンを作り上げた技術者たちのはずがマヌケすぎます。
他には、クローンリプリーがエイリアンの特性を持ったこと、卵からのフェイスハガーからのエイリアンの幼体(チェストバスター)からの成長で成体になる過程をすっ飛ばしてクイーンがいきなり成体を埋めるようになったこと、リプリー(母)を慕うエイリアンが生まれた割にその設定があまり活かされてないのも気になりました。
あと、単純に全体的にテンポが悪いのもあって途中は眠くなりました。
ストーリーは大して面白くないし、かと言ってエイリアンの残虐性を際立たせたグロテスクな作品に振り切ったわけでもなく、今までで一番濃いメンツが集まったくらいが見どころですがそれが逆にイロモノ映画っぽくしてしまった感じもあります。
原題は『Alien Resurrection』で“エイリアン復活”ですが、タイトル通りには行かなかったみたいです…。