【映画感想・レビュー】映画『CUBE 一度入ったら、最後』カナダ映画『CUBE』の公認リメイク作品

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映画『CUBE 一度入ったら、最後』の作品情報

監督清水康彦
出演者菅田将暉

岡田将生
田代輝
斎藤工(齊藤工)
吉田鋼太郎
山時聡真
ジャンルサスペンス
製作年2021年
製作国日本
上映時間1時間48分
補足情報カナダ映画『CUBE』のリメイク作品

映画『CUBE 一度入ったら、最後』のあらすじ・内容

目が覚めるとそこは謎の立方体『CUBE』の中だったーーー。
後藤裕一(菅田将暉)が見知らぬ場所で目を覚ますと、目の前には一切の面識がない若者・越智(岡田将生)と中学生の千陽(田代輝)がいた。
状況も把握できないまま3人が困惑していると、隣の部屋から謎の男・井手(斎藤工)がやってくる。
井出が3人を無視するように上側の扉を開けると、そこから男の死体が突然落ちてきた。
動揺したのも束の間、今度は別の部屋から謎の女・甲斐(杏)が現れる。

とりあえず部屋を進み続けることを選んだ5人だっが、そんな彼らを火炎放射やワイヤースライサーといった殺人トラップが次々と襲う。
彼らは何のためにこの部屋に閉じ込められたのだろうか?進んだ先に出口はあるのか?果たして彼らは無事に脱出することができるのか。

映画『CUBE 一度入ったら、最後』の感想・レビュー・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3)

カナダ映画『CUBE』の公認リメイク作品


原作のカナダ映画『CUBE』を視聴済みで、邦画版『CUBE』はどんな感じなのだろうかと興味を持った。
俳優陣も豪華だからそれなりに面白くなるのだろうか?でも評判はすごく悪いな…と思いながら見始めたが、結果としてはまあまあ楽しめた。
豪華な俳優陣で画面は華やかだし演技が良かったからなんとかなってるけど、それ以外はいまいち。原作のようなハラハラ、ドキドキ感は全くない。深く考えずに見る分には楽しめる。

原作通りにリメイクしたらただの下位互換作品にしかならないだろうから、人間ドラマを盛り込んだのかもしれないけど、その結果サスペンス・ミステリー作品としても人間ドラマ作品としても中途半端なものになっている。

あとは、原作に比べて映像やCGが綺麗なせいで、死体やトラップがすっごい浮いてて変な感じがする。
デスゲーム系は、綺麗な映像よりも暗く薄汚い感じの雑な映像の方が怖く感じるので、もっと古臭い感じで撮って欲しかった。

ここからは強めのネタバレ込みで、突っ込みどころに触れていきたいと思う。
・賢い感じキャラの井出(斎藤工)は、トラップ避けに履いてた靴を使ってるだから、最初に出てきた死体からもちゃんと靴取った方がキャラにしっくりくる。
・いきなり変なところに閉じ込められたんだからパニックになってるのかもしれないけど、5人も集まったらここに来るまでの経緯とか、目覚める前の記憶とか、年代・職業などから共通点を探すとか、もっと話し合った方が日本人っぽい。
・主人公の後藤裕一(菅田将暉)が数字に強いの誰も何も触れないのちょっと不自然、『誰か:数学得意なんですか?』『後藤:エンジニアやってるんで、数字とかに強いんです』くらいさらっと言って欲しい、みんな淡々としすぎてる。
・数字がトラップの有無に関係しない(だろう)とわかってからはトラップ確認の靴放り投げ全くしなくなったけど、これにはちょっと違和感。
・服が血で汚れた越智(岡田将生)に対して、もっと深くツッコんだ方がいいと思う。みんな疑わなさすぎだよ。
・男1VS男2で争ってた時に、隣の部屋を調べてた甲斐麻子(杏)が様子を見にこないのも謎、やられてる男たちが助けを求めないのも謎。
・最後の方で隣の部屋からトラップが出てきたのも謎、トラップ発動の前兆も特になかったし。

・最後まで誰もお腹が空いたとか、どれくらいの時間ここに閉じ込められてるとか、眠い疲れたとか誰も何も言わない、わかりやすい弱音吐いてくれた方が感情移入しやすい。

キューブに閉じ込められた意味とかオチとかが、曖昧なままで終わるのは別に構わないんだけ、キャラクターの行動がすごく不自然に感じた。

あと、この映画の主題歌に星野源は合ってない、星野源は好きで曲も良く聞くけど、この映画の雰囲気には合ってない。