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【映画感想・レビュー】映画『ある人質 生還までの398日』実話を基にしたISに捕らわれた若き写真家の救出劇

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映画『ある人質 生還までの398日』の作品情報

監督・脚本監督:ニールス・アルデン・オプレヴ、アンダース・W・ベアテルセン
出演者エスベン・スメド・イェンセン
トビー・ケベル
アンダース・W・ベアテルセン
ジャンルサスペンス、ドラマ
製作年2019年
製作国デンマークスウェーデンノルウェー
上映時間2時間18分
補足情報原題:Ser du månen, Daniel
英題:Held for Ransom

映画『ある人質 生還までの398日』のあらすじ・内容

怪我のせいで体操選手の道を諦めたダニエル・リュー(エスベン・スメド・イェンセン)は、ずっと夢だった写真家を目指すことに。
戦争の中の日常を撮影するため、危険が少ないシリアの非戦闘地域を訪れていた。
だがしかし、現地の情勢が変わったことで状況は一変、アメリカCIAのスパイと疑われたダニエルは「IS」(イスラム国)に誘拐され、拷問を受けることになってしまう。
そして、犯人側はダニエルの解放条件として、“70万ドル”という巨額の身代金を家族に対して要求してくるーーー。

映画『ある人質 生還までの398日』の感想・レビュー

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4)

実話を基にしたISに捕らわれた若き写真家の救出劇


ISの人質になったデンマーク人で若き写真家のダニエルを助けるため、家族が奔走する実話を基にした話。

シリアで人質になっているダニエルたち、彼を助けるためにお金を集めたり、安否が気になって気が気でない様子の家族、なんとか助けようと動く人質救出専門家、家族からのテロリストの交渉には応じないというスタンスの政府が出てくるので色々な視点が見れるかと思いきや、ダニエルと家族が中心の話なのでそこはちょっと残念でした。

あとは、展開に緊張感はあるものの、見たかったわけではないが拷問シーンが少なかったり、人質ビジネスで生かしておく必要があるから一応食事は出されたり、人質たちの表情はそこまで暗くなかったので、もう少し人質たちの絶望感みたいなものを表現して欲しかったです。

それと、IS側と家族の代理として人質救出専門家がやり取りするシーンがあったので、そのたびに、捕らわれてから何ヶ月経ったのかといった時間経過があると、ダニエルの過酷な状況がより伝わって良かったんじゃないかなと思います。

もう少しこうしたら面白かったんじゃないかなと言うことは多々ありましたが、人質はどのようにして攫われたのか、どんな風に扱われていたのかといった、ISの内側の話を描いているという点では貴重な作品だったのかなと思います。

映画の内容と少し話は逸れますが…

ダニエルが助かったのは本当に良かったことなんだけど、結局3億円以上のお金をテロリストに渡しているわけで、そのお金でさらに武器を買って人が殺されるということを考えると、こんなこと口が裂けても言えないけど、なんだかなという感じです。

ダニエルの家族からしたら、家族がいまもひどい目に遭っていると考えたら「このお金は武器の購入などに使われて、もっと人が死ぬんだよな」なんてこと考えてられないし、自分がダニエルの家族だったら必死にお金を集めるかもしれないし、こういった報道写真家の人たちの存在意義もわかるんだけど、なんか…難しいですね。

エンドロールで「ダニエルは報道写真家として今も旅をしている」という一文を見て思わず、「お前バカだろっ!」って思ってしまいました。

補足で、英題の『Held for Ransom』は、「hold A for ransom」でA(人)を人質にして身代金を要求するという意味です。
原題の『Ser du månen, Daniel』は直訳で「月が見える、ダニエル?」となり、「あなたは無事なの?同じ空の下にいるの?(生きているの?)」という意味になると思います。

邦題は『ある人質 生還までの398日』で、捕まっている期間も無事に家に帰れるのかもガッツリとネタバレしちゃっているため、この映画の面白さを台無しにしたクソ邦題です。
実話ベースなんだけど実話なんて知らない人が大半なんだから、無事に生きて帰れるかどうかのスリリングを感じさせてくれよという感じです。