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『パシフィック・リム: アップライジング』の作品情報
監督・脚本 | 監督:スティーヴン・S・デナイト 脚本:スティーヴン・S・デナイト、T・S・ノーリン |
ジャンル | SF、アクション |
製作年 | 2018年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 1時間51分 |
補足情報 | 原題:Pacific Rim: Uprising |
『パシフィック・リム: アップライジング』のあらすじ
西暦2035年、KAIJUとの死闘から10年後の世界。
10年前のKAIJUとの最後の戦いで戦死した英雄スタッカー・ペントコストの息子で、元イェーガーパイロットのジェイク・ペントコスト(ジョン・ボイエガ)は、イェーガーの部品を盗んで売ることで生計を立てていた。
そんなある日、戦地から集めたパーツで小型のイェーガー・スクラッパーを作った少女アマーラ・ナマーニ(ケイリー・スピーニー)と出会う。
2人はイェーガーの部品を盗んだ罪で軍に捕まるが、無罪放免の条件としてスタッカーはパイロット訓練生の教官に、アマーラはイェーガーを自作した腕を買われ訓練生となった。
その後、最高評議会の護衛役として、スタッカーと彼の軍在籍時の同期だったネイト・ランバード(スコット・イーストウッド)が選ばれる。
その護衛任務中、謎の黒いイェーガーが襲来し激しい戦闘になるがーーー。
『パシフィック・リム: アップライジング』のキャスト
- ジョン・ボイエガ(ジェイク・ペントコスト)
- スコット・イーストウッド(ネイト・ランバート)
- ジン・ティエン(リーウェン・シャオ)
- ケイリー・スピーニー(アマーラ・ナマーニ)
- 菊地凛子(森マコ)
- 新田真剣佑(リョウイチ)
- バーン・ゴーマン(ハーマン・ゴットリーブ)
- アドリア・アルホナ(ジュールス・レジェス)
- チャーリー・デイ(ニュートン・ガイズラー)
- ダスティン・クレア(ジョセフ)
- マックス・チャン(チュアン司令官)
『パシフィック・リム: アップライジング』の感想・評価
10年の時を経て“KAIJU”との死闘再び
前回のKAIJUとの死闘から10年が経過した世界で平穏が戻ってきたと思ったら、ある一人の人間のせいで再びKAIJUが時空の裂け目からやって来て、世界を滅ぼそうとする話。
前作の映画タイトルは『パシフィックリム』で、その続編になります。
前回は、兄を失くしたパイロットが再びイェーガーに乗るまでのドラマだったり、イェーガーVS怪獣の戦いだったり、怪獣が出てくる時空の裂け目をどうにかしようとする話がメイン。
今作は、主人公はイェーガーの廃品を盗んで金に換えていたり、ヒロインはイェーガーの廃品を盗んで新しいミニイェーガーを作っていたり、謎の黒いイェーガーが襲来したり、人類側に裏切り者がいたり、無人のイェーガー機が大量に生産されていたりと、世界観がガラッと変わってまた違った面白さがあった。
前作は結構シリアスよりな話やノリだったけど、今作は色々話を広げ過ぎて広く浅い感じにはなってたものの、次々と展開が変わる面白さがあったりコメディの部分がちょいちょいあってラフな感じで観ることができた。
イェーガーや戦闘に関しては、前作はメイン機体が4体だったけど、怪獣の強さをアピールするためかあまり見せ場がなく2体やられてしまって、ちょっと物足りなかった。
今作はメイン機体が4体(1体は前作と同じ機体)と数は同じだけど、全機体がしっかりと見せ場があって、武装もスピードタイプは小刀の二刀流でそれを連結させて1本の強い武装にしたり、鉄球にトゲトゲがついた武器を振り回すパワータイプや、ムチのようなビームサーベルを駆使してアクロバティックに動くタイプがいたりとバリエーションが豊富で良かった。
前作の方が色味や見た目に重厚感があってメカらしい無骨なデザインが魅力的で、今作は色味が鮮やかになっていてスタイリッシュな見た目や武器の感じがロボットというよりは巨大な戦隊ものっぽい印象を受けた。
前作の怪獣はゴジラっぽいシンプルな色味で「THE・怪獣!」って感じのデザインだったけど、今作の怪獣は色がちょっとポップというか明るい感じになっててエイリアンのような見た目をしていた。
個人的には前作の怪獣の方が好みだけど、今作は3体が合体して1体の巨大怪獣になるので、前作との違いを見せていて良かったと思う。
全体的にロボや怪獣に関してはどっちにも良さがあった気がするけど、今作は話が薄っぺらい感じがして、特に人物描写が弱いので、感情移入のしやすさや話の面白さは前作の方が上かなという感じ。
ただ、今作は手数の多さや展開の早さで色々な魅力を見せてくれたと思う。
あと、日本(風のどこか)がメインの戦いの場となっていたり、富士山がキーポイントになっていたり、前作に登場した森マコ(菊地凛子)に加えて新田真剣佑が訓練生としてちょくちょく出てくるので、日本人としてはそこは嬉しかった。
好みの問題はあるし前回と比べたらパワーダウンはしている気がするけど、エンタメ映画としてはしっかり面白い作品になっていたと思います。