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【映画感想・レビュー】映画『トガニ 幼き瞳の告発』韓国で実際に起こった聴覚障害者福祉施設での性的暴行事件を基に映画化

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映画『トガニ 幼き瞳の告発』の作品情報

監督・脚本監督:ファン・ドンヒョク
脚本:ファン・ドンヒョク
出演者コン・ユ
チョン・ユミ
キム・ヒョンス
チョン・インソ
ペク・スンファン
チャン・グワン
チェ・ジノ
キム・ジヨン
ジャンルサスペンス、ドラマ
製作年2011年
製作国韓国
上映時間2時間5分
補足情報原題:도가니
英題:Silenced

映画『トガニ 幼き瞳の告発』のあらすじ・内容

ある地方の聴覚障害者学校に就職した新任美術教師カン・イノ(コン・ユ)は、赴任初日から学校の雰囲気がどこかおかしいことに気がつく。
初日からいきなり行政室長から“学校の発展基金”として5,000万ウォンを要求されたり、夜の校内の女子トイレからは謎の悲鳴が聞こえ、職員室では寮を抜けだした生徒に罰として何度も殴打している教員の姿を見かける。
さらには、寮の洗濯室で動いている洗濯機に顔を押し付けられている子を発見する。
これらのことがきっかけで、偶然出会った地元の人権センターの幹事ソ・ユジン(チョン・ユミ)に助けを求める。
人は協力をして事件の告発に動きだすが、そこには組織ぐるみでの隠蔽や、権力による妨害が待ち受けていたーーー。

映画『トガニ 幼き瞳の告発』の感想・レビュー・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4)

韓国で実際に起こった聴覚障害者福祉施設での性的暴行事件を基に映画化


田舎町にある聴覚障害者学校に就職した美術の新任教師が、学校で体罰や性的暴行が当たり前のように行われていることに気が付き、偶然出会った地元の人権センターの人と一緒に、加害者を告発するという実話を基にした話。

2000年から2005年の間にかけて、韓国・光州にある聴覚障害者福祉施設「光州インファ学校」で校長や教員から生徒の少女らに対する性的暴行が行われていた事件が作品の基になっています。

映画が作られたきっかけが、主演のコン・ユが映画作りを働きかけ、この映画の反響があったおかげで、「トガニ法」という、障害者の女性や13歳未満の児童への性的虐待の厳罰化と公訴時効を廃止する法律ができたこともあって、韓国社会に大きな影響を与えました。
映画のタイトルでもある「トガニ」は“坩堝(るつぼ)”という意味です。

映画の感想は、子役3人が本当に聴覚障害者であり性的暴行を受けた被害者なのかと思うほど演技が素晴らしく、それゆえに性的暴行の描写はとてもひどくつらいものがありました・・・。
実際に被害を受けた子供たちは、映画で描写された以上のことをされていると思いますし、映画では表現できないほどのつらい思いをしていたことも考えると、余計につらい気持ちになります。
韓国の実話を基にした映画の中でも、子供が被害者の作品はとくに暴力や虐待の描写が結構生々しかったり、キツいものがあるので、見るときはちょっと覚悟した方がいいです。

それ以外の部分では、実話を基にした韓国映画は結構ドラマチックに脚色するイメージがあるので、映画としての内容の面白さを判断するのは難しかったです。

実際に動いたのも新任教師だったのか、他の教師たちは何をしていたのか、どこまで施設ぐるみで隠ぺいしてたのか、地域の一部警察も巻き込んでいたのか、教育長・市役所・警察に相談してもあんな感じでたらい回しにされていたのか、世論の関心はあそこまで薄かったのかなど、詳しく知りたかった部分の描写は弱かったように感じました。

映画なのでエンタメとして見てもらわないことには始まりませんが、個人的にはドキュメンタリーに近いようなリアルさが見たかったですが、その詳しい内容については、原作小説の『トガニ』を読めばわかると思うので、いつか読んでみたいなと思います。

あとは、自分は主人公のような勇気はないけれど、勇気が必要な時だけ必要な勇気分のなにかができればいいなと思いました。