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『プライベート・ライアン』の作品情報
監督・脚本 | 監督:スティーヴン・スピルバーグ 脚本:ロバート・ロダット、フランク・ダラボン |
ジャンル | ドラマ、戦争 |
製作年 | 1998年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 2時間50分 |
補足情報 | 原題:Saving Private Ryan |
『プライベート・ライアン』のあらすじ
1944年6月6日、アメリカ軍を含む連合軍による「ノルマンディー上陸作戦」が開始、多大な犠牲を出しながらも一帯の制圧になんとか成功する。
その後、レンジャー大隊のC中隊長・ミラー大尉(トム・ハンクス)の元に、アメリカ陸軍トップからある任務が言い渡される。
それは、敵地で行方不明になっている第101空挺師団のライアン二等兵を見つけ出し、本国に帰還させるというものだった。
ミラー大尉は6人の部下と通訳を引き連れて、ライアンがいると思われるフランス内陸部へと向かうーーー。
『プライベート・ライアン』のキャスト
- トム・ハンクス(ジョン・H・ミラー)
- トム・サイズモア(マイケル・ホーヴァス)
- エドワード・バーンズ(リチャード・ライベン)
- バリー・ペッパー(ダニエル・ブーン・ジャクソン)
- アダム・ゴールドバーグ(スタンリー・メリッシュ)
- ヴィン・ディーゼル(エイドリアン・カパーゾ)
- ジョヴァンニ・リビシ(アーウィン・ウェイド)
- ジェレミー・デイヴィス(ティモシー・E・アパム)
- テッド・ダンソン(フレッド・ハミル)
- デニス・ファリナ(ウォルター・アンダーソン)
- ポール・ジアマッティ(ウィリアム・ヒル)
- デイル・ダイ
- マット・デイモン(ジェームズ・フランシス・ライアン)
- ハリソン・ヤング
- シェーン・ジョンソン
- リーランド・オーサー
- マックス・マーティーニ
- ネイサン・フィリオン
- ディラン・ブルーノ
『プライベート・ライアン』の感想・評価
たった一人の兵士を探しに戦場を駆け巡る8人の兵士たち
第二次世界大戦中に行われた「ノルマンディー上陸作戦」の後、上からの命令により行方不明のライアン二等兵を探すため、ミラー大尉を含む8人のアメリカ兵たちが戦場を駆け巡る話。
冒頭30分で描かれるノルマンディー上陸作戦のシーンはもう“圧巻”の一言で、これだけでもこの映画を観る価値があるくらいの迫力がある。
前方から絶え間なく浴びせられる銃弾に次々と倒れていくアメリカ兵士たち、なんとか銃撃を阻止しようと前に進めば一瞬で銃弾の餌食になり、海に飛び込んでも銃弾の餌食になり、どこにも逃げ場がない状況でそれでも前に進まなければいけない。
おびただしい数の銃弾や爆発音が絶え間なく響き渡り、怯えて動けなくなった者、吹き飛ばされた自分の腕を拾い上げる者、臓物を垂れ流しながら泣き叫ぶ者、戦争で起こりうるであろうありとあらゆる死に方を一気に見せられるので、その恐怖と混乱に満ちた生々しく凄惨な戦争の描写に言葉を失ってしまう。
このシーンの撮影に10億円ほど掛けられていて、さらに手足を失った兵士を演じたエキストラの20~30人が実際に四肢の欠損がある人たちということで、スティーヴン・スピルバーグ監督のこのシーンに掛ける本気度が伺える。
その後に上からの命令によりライアン二等兵を探す旅が始まるが、8人の兵士を使ってたった1人の平凡な兵士を探すことに納得がいっていない兵士がいて揉めたり、仲間を殺したドイツ兵を殺す殺さないで揉めたり、苦しい戦場の中で冗談を言って笑い合ったり、戦闘以外にも戦時中の兵士たちの人間模様が見れるのも魅力で、約3時間の長尺を一切飽きさせない作りになっている。
第二次世界大戦中はたくさんの人が亡くなったけど、果たしてその死に意味はあったのか?この戦争に大義はあるのか?戦争の無意味さや、この世界は数々の犠牲の上で成り立っていることを教えてくれる良い映画でした。