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【映画感想・レビュー】映画『アバウト・レイ 16歳の決断』身体は女、心は男のトランスジェンダー“レイ”の決断

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映画『アバウト・レイ 16歳の決断』の作品情報

監督・脚本監督:ギャビー・デラル
脚本:ニコル・ベックウィズ
出演者ナオミ・ワッツ
エル・ファニング
スーザン・サランドン
リンダ・エモンド
テイト・ドノヴァン
サム・トラメル
テッサ・アルバートソン
ジャンルドラマ
製作年2015年
製作国アメリカ
上映時間1時間32分
補足情報原題:3 Generations
英題:About Ray

映画『アバウト・レイ 16歳の決断』のあらすじ・内容

アメリカ・ニューヨークでひとつ屋根の下で暮らす3世代の家族。
16歳の高校生のレイ(エル・ファニング)は、自分が女として生きていくことに疑問を持ち、ホルモン療法を用いた女性から男性への性転換を強く希望していた。
シングルマザーとしてレイをここまで育ててきたマギー(ナオミ・ワッツ)は、レイの性転換を許可するためには父親の同意も得る必要があるため、ずっと音信不通だった父親との連絡手段を探し回っていた。
レイの祖母でありレズビアンのドリー(スーザン・サランドン)は、自分の孫がレズビアンとしてではなく男として生きる決断をしたことをなかなか受け入れられずにいた。

映画『アバウト・レイ 16歳の決断』の感想・レビュー・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3)

身体は女、心は男のトランスジェンダー“レイ”の決断


タイトルから、レイという16歳の高校生が何か大きな決断をするんだろうなと思って観始めたら、レイが身体は女・心は男のトランスジェンダー(FTM・Female to Male)ということが判明し、「そういう話なのか」と理解した…

と思っていたら、実際に蓋を開けてみれば特別トランスジェンダーの問題に触れているわけではなく、周りの大人、正確にはレイの母親の身勝手な行動に振り回されるかわいそうな子供という構図だった。

レイのトランスジェンダーとしての多少の葛藤や決断を目にすることはできたが、だからと言って深い感動も学びもなく、なぜ主人公をトランスジェンダーの16歳の子供にしたのかが全くわからない内容だった。
この映画なら、見た目は男で身体も男の16歳の子供が主人公でもいいし、見た目は女で身体も女の16歳の子供が主人公でもきっと違和感はなかったと思う。

映画を撮った人間がこのテーマを選んだのはただの思いつきなのか現代的な問題だから関心があったのか、なんなのかはわからないけど、あんまり性転換・トランスジェンダーの話にフォーカスしていないし、なんでこの映画を作ったんだろうという感じ。
あと、母親の余計な話はごちゃごちゃするからなくても良かったんじゃないかな。

母親が昔付き合っていた恋人の弟と浮気して、その弟もしくは元恋人との間に生まれた子供がレイで、そのことはずっとレイには黙っていた。
そして、元恋人は自分が父親かはっきりしていないのに養育費をくれていて、浮気相手の弟は全く連絡をよこて来なかったにも関わらず、レイにはその弟の存在を隠して元恋人のことを父親と言い張り、さらにはその人を「家族を捨てたヒドい父親」みたいに吹き込んでるの普通に考えて頭おかしいよ。
その上、母親はずっと悲劇のヒロインぶってるし、そもそもあんたが最初から元恋人の弟と浮気して子供作っていなかったらこんなややこしいことになってないんだよ・・・。
あと、なんでみんなDNA鑑定しようとしてないの?してたんだっけ?自分が見落としたのか?

というか、レイがトランスジェンダーと判明したのが5~6年前?くらいだったはずだから、そこからエピソードを掘り下げても良かったと思う。
レイが自分の身体と心の違いに気付いた時のこととか、それを打ち明けられた母親の心境とか、そこら辺もっとちゃんと描写すれば良かったのに、なんでその数年間のエピソードをすっ飛ばしちゃったんだろう?

ちゃんと作れば面白くなっただろうなという内容と演技だけに、ちょっと残念だし期待外れだなという映画でした。

めっちゃ文句言ったけど一応フォローみたなことすると、原題?英題?は『3 Generations』となっていて“親子3世代”の話を描いているっぽいので、自分が言った「レイの話に焦点が当たってない」とか「トランスジェンダーのことがあまり描かれていない」という感想は、原題からすると的外れなんだけど、それでもレイのトランスジェンダーについて焦点を当てた方が面白かったと思います。