【映画感想・レビュー】映画『ディープ・コンタクト』地図から消された街に潜む未知の怪物との遭遇

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映画『ディープ・コンタクト』の作品情報

監督ブラッドリー・パーカー
出演者エイダン・カント
ウィル・パットン
ジョナサン・サドウスキー
ネイサン・フィリップス
アリシア・サンズ
ウィリアム・マーク・マカロー
ジャンルホラー
製作年2021年
製作国アメリカ
上映時間1時間39分
補足情報原題:Shookum Hills/The Devil Below

映画『ディープ・コンタクト』のあらすじ・内容

案内人・アリアン(アリシア・サンズ)と炭鉱調査チームの4人の男たちは、炭鉱火災によって地図から消された町・シュックムヒルズに向かっていた。
途中立ち寄った店で、店主にシュックムヒルズへの道を尋ねたところ「戻った方がいい、街に戻るんだ、君のためだ」と言われてしまう。
その言葉で町に近づいていると確信したアリシアは、店主の忠告を無視して目的地へと車を走らせる。
ついに炭鉱への入り口らしき場所を見つけるが、そこには「危険 立入禁止」の文字とともに“電気フェンス”までもが設置されていた。
そこまでして炭鉱から人を遠ざけたい理由が、隠したい“何か”があるのだろうかーーー。

映画『ディープ・コンタクト』の感想・レビュー・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (2.5)

地図から消された街に潜む未知の怪物との遭遇


道案内人の女性と炭鉱探索チームの4人の男が、探索先の炭鉱で未知の生物と遭遇する話。
映像の綺麗さや画面から伝わる陰湿な雰囲気(ちょっと暗すぎる所も多々あったけど)はすごくよくて★3くらいの評価だったけど、内容が面白くなかったので-0.5で★2.5の評価。

もっと脚本をしっかりしてれば面白くなりそうな雰囲気はあったんだけど、最後までパッとしないまま終わってしまった。

まずは、未知の生物がなんなのかとネタバレすると、身長は150cm前後くらいの人型で、白くてホルモンみたいにブヨブヨした体で、片腕に毒を含んだ鋭利な爪を持つ“地底人”の類の異星人か何かだった。

残念ながら、DVDに載っている“大きなワニのような生き物”は一切登場しない、パッケージを見て「こんな恐ろしいモンスターが人を貪り喰うのだろうか…」と期待していたが、蓋を開けてみたら小太りのおじさんみたいなクリーチャーが出てきた拍子抜けしてしまった。

彼ら(?)が宇宙とか他所から来た生き物なのか、元々そこに住んでいた生き物なのかどうかの話は一切出てこなくて、なんでそこに存在しているのかもわからない。
人語を理解しているとか、脳に直接訴えかけてくるとかのコミュニケーション手段は持っていないので、本当になんでそこにいるのかがわからない。

わかることと言えば、石炭を掘りだすために地面を掘っている最中、偶然にも彼らの巣穴を見つけてしまったということだけだった。
その出来事以降、街に人がいなくなって炭鉱が閉鎖されてしまったのだが、町の住民が殺されたのか逃げ出したのかもよくわからないが、数十人の住人が残って彼らを外に出さないようにしているらしい。

「いや、さっさと写真や音声でも撮って、警察にでも相談すればいいだろ…」と思ったが、“どうせ信じない”と相談はしてないらしい。
「相談しても信じてもらえなかった、だから自分たちで何とかしている」ではなく、“相談”すらしていないようだった。

地底人との対決では「すごい数が来た…」みたいな物々しい雰囲気を出してるけど、そいつらと戦うシーンはほとんどなく、多数の住人が地底人によって蹂躙されるということもない。
同時に出てくる地底人もよくて2匹(ちょっとだけ最後の方にワラワラ出てくる)で、基本的には1匹だけ襲ってくる。
CGではなく着ぐるみっぽいし、予算がなかったのだろうか?
その結果、全体的に迫力不足は否めなかった(最後の方に親玉みたいなのは一応出てくる)。

CGで大きいモンスターを1匹出すか、小さいモンスターならぞろぞろと数で攻めてくるみたいな展開の方が面白いのに…
小さい上に、ほぼ1匹しか襲ってこないなんて…B級映画の風上にも置けない。

映画の雰囲気も役者の演技もは本当に良かったんだよ…田舎×異星人の組み合わせも魅力的だし、パッケージに映っていたおぞましいモンスターへの期待もあって「これは当たりのB級映画か!?」って思っていたんだけど、内容が薄くてガッカリでした。

ちなみに、原題の『Shookum Hills』は、地図から消された炭鉱の「シュックムヒルズ」のことで、もう一つのタイトル『The Devil Below』は「地底に潜む悪魔」って感じかな。