【映画感想・レビュー】『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』ファブルシリーズ第2弾!前作よりアクションがパワーUP

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映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』の作品情報

監督江口カン
出演者岡田准一
木村文乃
堤真一
平手友梨奈
安藤政信
山本美月
佐藤二朗
井之脇海
安田顕
佐藤浩市
宮川大輔
橋本マナミ(橋本愛実)
黒瀬純
好井まさお
ジャンルアクション
製作年2021年
製作国アクション
上映時間2時間11分
補足情報原作漫画:南勝久『ザ・ファブル』
前作映画:『ザ・ファブル』
英題:The Fable: The Killer Who Doesn’t Kill

映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』のあらすじ・内容

どんな相手も6秒以内に殺す“ファブル(寓話)”と呼ばれる謎の殺し屋(岡田准一)は、裏社会では誰もが「伝説」と恐れる存在だった。
そんな彼に、ボス(佐藤浩市)は「一年間、一般人として普通に暮らせ。」というミッションを与える。
「休業中に誰かを殺したら、俺がお前を殺す」という言葉と共にーーー。
ファブルは佐藤アキラという偽名を使い、相棒の相棒のヨウコ(木村文乃)と一緒に、一般人として普通の生活に溶け込み始める。

NPO代表で子供を守る正義の男・宇津帆(堤真一)は、裏稼業で金を稼ぎながら、凄腕の殺し屋・鈴木(安藤政信)と共に、かつて弟を殺した因縁の相手・ファブルの復讐を企んでいた。

同じ頃、佐藤アキラ(岡田准一)は、4年前の事件で救えなかった車椅子の少女・ヒナコ(平手友梨奈)と偶然にも公園で再会するのだが、このことがきっかけで、因縁の男同士が再び出会ってしまうーーー。

映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』の感想・レビュー・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4)

ファブルシリーズ第2弾!前作よりアクションがパワーUP


前作と比べてアクションシーンがパワーUPし、ちゃんとギャグ・コメディ要素もあるが前回よりは少な目で、その分シリアスなシーンが多めという感じになっている。

前作同様、漫画原作の映画化で成功した作品の1つだと思う。安定の面白さ。

アパートのシーンでは、漫画では部屋が爆破された後にすぐに次の現場に向かうファブルだったが、映画ではアパートの改修工事のために組まれた鉄骨の足場で複数との激しい戦闘が行われる。

漫画にはなかったシーンだが、映画的な見栄えやアクション要素を増やし、盛り上がりを作るという意味ではすごく良かった。
ただ、前回も抱いた印象だが、ファブルは圧倒的な強さを見せつけるのがかっこいいのに、敵に苦戦してしまうシーンは原作ファンからすると少し残念。

あと、ボスから「人を殺すな」という命令に従って、敵を殺さずに無力化していくのだが、足場から落ちた人たち死んだんじゃない?という疑問はちょっと残る。

漫画との相違点で不満なところと言えば、凄腕の殺し屋・鈴木(安藤政信)がファブルにやられて泣きべそをかくのは小物感が出てしまい残念だった。

あと、ヒナコ(平手友梨奈)は、原作では割と明るく冗談が通じるようなキャラだったが、映画ではすごく暗い人物になっていて、漫画再現という意味では役に合ってなかった気がする。
平手友梨奈は好きだけど、役に合わせてキャスティングしたというよりかは、キャスティングありきで人物設定を変えたように見える。
そのせいで、シリアスとコメディの緩急が面白いファブルが、シリアスシーン多めで全体的に暗い感じになってしまっていた。

ベテラン俳優だから言わずもがななんだけど、宇津帆役の堤真一の演技が素晴らしすぎる。
裏の顔の宇津帆を演じるときはどこからどう見たって悪人面なのに対し、表の顔のNPO代表の宇津帆を演じた時の優しい顔は善人そのもの。
特に、子供と手話で会話するシーンやヒナコの車椅子を押すシーンを見たら、裏で悪いことをしているなんてとうてい思えないほど。
そうやって表の顔と裏の顔をしっかり使い分けることで、宇津帆の持つ二面性を忠実に再現していたと思う。