【感想・評価】映画『インポッシブル』「スマトラ島沖大地震」で被害に遭った5人家族の物語【★4.0】

【感想・評価】映画『インポッシブル』「スマトラ島沖大地震」で被害に遭った5人家族の物語【★4.0】

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

『インポッシブル』の作品情報

監督・脚本監督:J・A・バヨナ
脚本:セルヒオ・G・サンチェス
ジャンルドラマ、歴史
製作年2012年
製作国アメリカ、スペイン
上映時間1時間47分
補足情報原題:The Impossible

『インポッシブル』のあらすじ

2004年12月24日のクリスマスイブ、マリア(ナオミ・ワッツ)とヘンリー(ユアン・マクレガー)夫妻と3人の息子たちは、休暇を利用してタイ・カオラックの高級リゾート地に訪れていた。
その2日後の12月26日、現地時間の7時58分53秒、インドネシア・スマトラ島周辺でマグニチュード9.1の大地震が発生。
これにより発生した巨大な津波がタイにまで押し寄せ、リゾート地を丸ごと飲み込んでしまう・・・。

『インポッシブル』のキャスト

  • ナオミ・ワッツ(マリア)
  • ユアン・マクレガー(ヘンリー)
  • トム・ホランド(ルーカス)
  • サミュエル・ジョスリン(トーマス)
  • オークリー・ペンダーガスト(サイモン)
  • マルタ・エトゥラ
  • ズンケ・メーリング
  • ジェラルディン・チャップリン
  • ダグラス・ヨハンソン

『インポッシブル』の感想・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4)

「スマトラ島沖大地震」で被害に遭った5人家族の物語


2004年12月26日に起こった「スマトラ島沖大地震」で被害に遭ったある5人家族の実話を基にした物語。

インドネシアのスマトラ島アチェ州沖で発生したマグニチュード9.1の大地震の発生により、アジア南東の海岸を襲った大津波による被害を描いていて、死者・行方不明者は約30万人にもおよぶと言われている。

正直、心臓が弱い人は絶対に見ない方がいい映画で、序盤の不穏な音楽と事実だけを端的に伝えるナレーションが終わった後、高級リゾートビーチで幸せそうにくつろいでいる家族が映されたのも束の間、冒頭から10分で訪れる大津波の衝撃は言葉を失う。

音や混乱には生々しい迫力があり、目を覆い耳を塞ぎたくなるような、なんなら五感のすべてを遮断したくなるような、映画を観ているだけの傍観者にもハッキリとした恐怖が身体に刻み込まれるような感覚が襲ってくる。

永遠にも思える悪夢が過ぎ去った後、空からの俯瞰で被害規模の大きさを映すことにより、さっきまでの衝撃があくまでほんの一部でしかなかったんだと思い知らされる。

正確には、被害規模を考えるとその映像すらもほんの一部にしか過ぎないので、とにかく画面の前でただひたすら唖然としているだけだった。

そこからの物語は、たまにハリウッド的な希望を描くシーンはあるけれども、基本的にはずっと悲惨でツラいシーンしかなく、ずっと胸が張り裂けるような思いを抱えたまま映画が終わったという感じだった。

この映画が実際に起こった未曽有の大災害を扱っていることもあり、気楽に恐怖を味わうようなエンタメ災害パニック映画とは一線を画す作品で、現実を直視できなくなる場面が多々あるので、本当に見るときは気を付けて欲しいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA