【映画感想・レビュー】映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』ジャーナリズムの矜持にかけて、アメリカ政府と戦ったワシントン・ポストの人たち

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映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』の作品情報

監督・脚本監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:リズ・ハナー、ジョシュ・シンガー
出演者メリル・ストリープ
トム・ハンクス
アリソン・ブリー
サラ・ポールソン
キャリー・クーン
ブルース・グリーンウッド
ジェシー・プレモンス
デヴィッド・クロス
ボブ・オデンカーク
ブラッドリー・ウィットフォード
マイケル・スタールバーグ
ザック・ウッズ
マシュー・リス
デヴィッド・コスタビル
ディアドレ・ラヴジョイ
ジャンルドラマ、サスペンス
製作年2017年
製作国アメリカ
上映時間1時間56分
補足情報原題:The Post

映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』のあらすじ・内容

1971年、15年以上続いているベトナム戦争の泥沼化により、アメリカでは反戦デモが各地で行われていた。
そんなある日、アメリカ国防総省がベトナム戦争について分析・記録した7000枚にも及ぶ最高機密文書=通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の内容を、ニューヨーク・タイムズ紙がスクープする。
同時期、偶然にも同じ機密文書の入手に成功したワシントン・ポスト紙の編集主幹のベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)たちは、記事を差し止めしようとする政府からの圧力に屈せず、報道の自由を守るために戦う覚悟を決めるが・・・。

映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』の感想・レビュー・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4)

ジャーナリズムの矜持にかけて、アメリカ政府と戦ったワシントン・ポストの人たち


ジャーナリズムの矜持にかけて、報道の自由を守るため、その自由を阻むアメリカ政府・大統領たちと戦ったワシントン・ポストの人たちの話。
1970年代に実際にアメリカで起こった実話を元にした物語です。

ワシントン・ポスト内でも対立があって、ジャーナリストとして真実を暴き、報道の自由を守るために戦う人たち、経営を守るために機密文書の掲載を阻止しようとする役員たち、報道の自由と会社の存続のどちらを取るべきか悩むトップのキャサリンといった三者三様の立場で物語が進んで行くため、話に深みが出て面白かった。

最初の30分くらいまではたくさんの名前が登場して誰が誰だかわからなくなるし、機密文書の話と言うよりは夫の自殺により急にトップになることになったキャサリンの葛藤みたいな話が中心で派手さはなかったけど、それでも見せる力があった映画だなと思いました。
相変わらずメリル・ストリープとトム・ハンクスは素晴らしい役者ですね。

「報道の自由を守るためには報道し続けること。」という言葉もジャーナリストとしてのプライドが感じられて胸が熱くなる良いシーンでした

というか、国の損害に関わる本当に流してはいけない機密文書を流出させたならまだしも、今回のような機密文書の内容を報道して罰せられたら民主主義国家の終わりだよなー。
戦争を続けるのがあまり意味ないことだとわかっていながらも、アメリカの強国としての体裁を保つため、兵士の犠牲を出しながら続けてきたベトナム戦争。
その戦争を続けるため、戦果は上がっているみたいな嘘の報告を国や国民にしていて、真実がバラされた途端に新聞社に対して「暴露を辞めろ!」なんてふざけた話だよ。

ジャーナリズムの勝利と、公正な判決を下した司法裁判所に拍手です。