【感想・評価】韓国映画『テロ、ライブ』ラジオブースでテロリストと対峙するワンシチュエーション映画【★3.0】

【感想・評価】韓国映画『テロ、ライブ』ラジオブースでテロリストと対峙するワンシチュエーション映画【★3.0】

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『テロ、ライブ』の作品情報

監督キム・ビョンウ
ジャンルサスペンス、ドラマ
製作年2013年
製作国韓国
上映時間1時間38分
補足情報原題:더 테러 라이브/THE TERROR,LIVE

『テロ、ライブ』のあらすじ

ある不祥事を理由にテレビ局からラジオ局へと降格させられた、元アナウンサーのユン・ヨンファ(ハ・ジョンウ)
朝のラジオ番組の放送中、“パク・ノギュ”と名乗る者から「橋に爆弾を仕掛けた、これから爆破する」との脅迫電話を受ける。
イタズラ電話かと思い電話を切ったその直後、大きな爆音が聞こえたので近くの窓から外を覗いてみると、ラジオ局近くの橋が爆破する光景を目の当たりにする。
爆破テロだと確信した彼は、聴取率を取るため、そしてテレビ局のニュースキャスターへと復帰するために、テロ犯とのやり取りをラジオ番組での独占生放送を決意するのだがーーー。

『テロ、ライブ』のキャスト

  • ハ・ジョンウ
  • イ・ギョンヨン
  • チョン・ヘジン
  • チェ・ジノ

『テロ、ライブ』の感想・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3)

ラジオブースでテロリストと対峙するワンシチュエーション映画


あるラジオ番組に「橋を爆破する」という予告電話があり、イタズラ電話かと思ったら本当に橋が爆破されて、そこからそのラジオ番組が独占でテロリストとやり取りする話。

後半に行くにつれてサスペンス→ヒューマンドラマへと雰囲気を切り替えてたけど、全体的に雑で薄いサスペンスのせいで、別に感動もしなければ、サスペンスとして驚かされることもない映画だった。

とりあえず、不満点をいくつか上げたいと思う(がっつりめのネタバレあり)

・警察庁長官含め、警察組織が無能

警察庁長官が出てきて「あらゆる記録を基にお前のことは調べ上げた!」と偉そうに言って、犯人は50代と判明したけど、犯人の声が明らかに20歳前後の若い声。
いや、そりゃ歳重ねても若い声の人はいるけど、それにしても声が幼過ぎて誰も疑問に思わなかったの謎。
それと、犯人のパク・ノギュは既に死んでいたことが判明するんだけど、なんでそれ調べられなかったの?

あと、警察庁長官に関しては、テロが発生して橋の上に人質がいるのに犯人に対してあんなに高圧的な態度するもんか?
酒飲んで酔っ払って説教する親父にしか見えなかった。
「テロには屈しない!」という強い意志を表明するのはいいけど、ただの迷惑ジジイだよ、あんたは…。


・爆弾の仕掛けが雑過ぎる

女性キャスターの手元(?)が爆発したのも、イヤホン型の爆弾も、橋を爆破した大量の爆弾も、単独犯のしかも20歳前後の若い人間がどうにかできることじゃない(計画も爆弾の量も何もかも)。
これが、工事中の事故で亡くなった人の遺族が集団で計画したテロ行為ならまだしも、1人でやるのはさすがに無理だよ。
イヤホン型の爆弾については、ラジオ局の人間になりすました犯人が直接仕掛けたならまだ理解はできたんだけど、そういうわけではなかったし。
あと、イヤホン型の爆弾外すタイミングならいくらでもあったでしょ。

ラストら辺で、主人公のユン・ヨンファに対して「ユン容疑者を射殺せよ」という命令が出て撃たれてたけど、彼はワイロを受け取っていただけ、つまり“お金絡み”の容疑がかかっていただけなのになぜ撃たれなきゃいけないのか…。
正確には、テロ発生による市民側からの非難を恐れた政府側が、ユン・ヨンファを悪者に仕立て上げることで怒りの矛先をそっちに向けさせる意図があったんだろうけど、それにしても強引すぎるだろと感じた。

不満をダラダラと述べたがもちろん良い部分もあった。
日本ではできないような雰囲気の作品だということ、場面がほぼラジオブースという限られた状況の中で、それなりの緊迫感を演出できていることは良かった。

それにしても、登場人物にクズ野郎や汚職野郎ばかり出てくるのは韓国映画特有なのかな?

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