この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
『ブルーベルベット』の作品情報
監督・脚本 | 監督:デヴィッド・リンチ 脚本:デヴィッド・リンチ |
ジャンル | サスペンス、ドラマ |
製作年 | 1986年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 2時間1分 |
補足情報 | 原題:Blue Velvet |
『ブルーベルベット』のあらすじ
アメリカの田舎町・ランバートン。
大学生のジェフリー・ボーモント(カイル・マクラクラン)は、父親の入院を期に大学を休学し、父親の経営する金物店を手伝うため故郷へと帰ってきた。
ある日、病院に父親を見舞った帰り道、野原の中で切断された人間の片耳を発見する。
その耳の真相を追い求めていくうちに、クラブの女性歌手ドロシー・ヴァレンズ(イザベラ・ロッセリーニ)が何か関係していることを掴むと、次第に今まで経験したことのない未知の世界へと足を踏み入れていく・・・。
『ブルーベルベット』のキャスト
- カイル・マクラクラン
- イザベラ・ロッセリーニ
- デニス・ホッパー
- ローラ・ダーン
- ホープ・ラング
- プリシラ・ポインター
- ディーン・ストックウェル
『ブルーベルベット』の感想・評価
穏やかな日常と狂気な非日常を彷徨う
色彩の豊かさ、光と影の対比、美しい歌、そして穏やかな日常と狂気な非日常を行ったり来たりする感じが不気味でもあり幻想的でもあり、何とも言えない奇妙な雰囲気がずっと漂い、その不思議な魅力に飲み込まれていく。
見てはいけないものを見ているんだけどなぜか目が離せなくなる、そんな独特な映画だった。
主人公のジェフリーは若さゆえの無謀さや好奇心に行動力を持っていて、女性歌手のドロシーは日常と非日常の狭間にいる感じ、フランクは短気で暴力的で変態なイカれ野郎、サンディは若さゆえの無謀さと好奇心はありながらもどこか理性的な存在と、様々なキャラの個性が立っていて良かった。
こんな感じの映画を現代で他の監督が作ると、きっとつまらないB級映画になるんだろうけど、この映画が作られた1980年代にデイヴィッド・リンチが作ったからこその魅力が詰まった作品なんだろうなと感じた。
ちゃんとしたストーリーを楽しみたいという人には向かないというか、現代の映画を見慣れている人からすると受け付けないタイプの映画かもしれない。
これは現代の映画をきっかけに映画を好きになった人をバカにしているとかではなくて、例えば、お笑いでいまの漫才を見慣れた人からしたら、昭和の漫才がそんなに面白くないみたいな感じなんだと思う。
デイヴィッド・リンチの作品は初めて見たけど、彼が初めにどういう映画を作って、そこからどういう映画を作ってきたのか知りたくなった。