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『バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー』の作品情報
監督・脚本 | 監督:フィリップ・ラショー 脚本:フィリップ・ラショー/ピエール・ラショー/ジュリアン・アルッティ/ピエール・デュダン |
ジャンル | アクション、コメディ、ドラマ |
製作年 | 2021年 |
製作国 | フランス・ベルギー |
上映時間 | 1時間23分 |
補足情報 | 原題:Super-héros malgré lui 英題:Superwho? |
『バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー』のあらすじ
売れない俳優のセドリック(フィリップ・ラショー)は、警察署長の父親からは役者になることを反対されているが、それでも映画スターになることを諦めきれずにいた。
そんなある日、某ヒーロー映画をオマージュした新作映画「バッドマン」の主役に抜擢される。
このチャンスを逃すわけにはいかないと、過酷なトレーニングや武術の練習をして役作りに励んでいた。
撮影初日をなんとか乗り切り安堵していたセドリックだったが、突然、妹から父親が倒れたと連絡が来る。
撮影で使ったバッドスーツのまま“バッドモービル”に乗り込み、急いで病院へと向かっている途中、事故に遭い気絶してしまう。
やがて目を覚ましたセドリックは、事故の衝撃で自分の名前や過去の記憶を失っていたーーー。
『バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー』のキャスト
- フィリップ・ラショー(セドリック)
- ジュリアン・アルッティ(セブ)
- タレク・ブダリ(アダム)
- エロディ・フォンタン(エレオノール)
- アリス・デュフォア
- ジャン=ユーグ・アングラード
- アムール・ワケド
『バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー』の感想・評価
売れない俳優が自分をスーパーヒーローと思い込む!?
売れない俳優の男がある日「バッドマン」の主役に抜擢されるが、車を運転中の事故で記憶喪失になってしまい、自分をスーパーヒーローだと思い込んだせいで大騒動を巻き起こしてしまうアメコミパロディのドタバタフランスコメディ。
フランス映画らしいくだらない下品さ、意外と迫力があるアクション満載、マーベルや他の映画のパロディもたくさんあり、ストーリーや演出もしっかりしていて、数分おきに笑いどころある見る前の印象の10倍は面白い映画だった。
フランス映画の下品さは受け付ける人と受け付けない人がハッキリとわかれそうで、自分もフランス映画のストレートな下ネタとかはあまり好きじゃないんだけど、この映画はそれを良い感じにユーモアで包み込んで笑いに昇華していた。
なんかお笑い芸人のアンジャッシュのすれ違いコントのショート版ををずっと見ているような面白さがあるし、アクションとかちゃんとしたストーリーに夢中になっていたら、思わぬ角度から笑いが飛んでくる意外性もあって、個人的には腹抱えるくらい笑えて面白かった。
内容的にはB級映画っぽくて「くだらないな~」って言いながらたまに乾いた笑いが出てくる程度でもおかしくないんだけど、伏線というか仕込んでおいたネタをストーリーの途中途中で細かく回収していくので、そのおかげでテンポの良さと笑いのジャブの多さが生まれて、最後まで飽きずに楽しみながら観ることができる。
演技も演出もしっかりしているので、大真面目の中に緻密に計算されたおふざけが入っている感じが、映画の面白さに繋がっているんだと思う。
アメコミ作品はそんなに見たことないけど、なんとなく知っている人でも楽しめるようなパロディもたくさんあって面白いので、詳しい人ならもっと多くのパロディに気付けるんだと思うと羨ましい。
アメコミパロディ以外にも、ハリウッドのパロディも多めなので映画好きならもっと楽しめるはず。
そして、この映画にはちゃんとしたヒューマンドラマの要素もあるので、ただのお下劣パロディーコメディで終わらないのも良いところ。
ギリギリセーフとギリギリアウトとがっつりアウトの様々な笑いが楽しめるので、ハマる人にはハマる最高に楽しい映画でした。