【感想・ネタバレ】映画『ジェクシー! スマホを変えただけなのに』スマホ依存症の男と音声AIによるドタバタハートフルコメディ【★4.5】

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『ジェクシー! スマホを変えただけなのに』作品情報

監督・脚本監督:ジョン・ルーカス、スコット・ムーア
脚本:ジョン・ルーカス、スコット・ムーア
出演者アダム・ディヴァイン
アレクサンドラ・シップ
マイケル・ペーニャ
ローズ・バーン
ジャスティン・ハートリー
シャーリン・イー
ワンダ・サイクス
ロン・ファンチズ
マルチェラ・ブラージオ
ジャンルドラマ、コメディ
製作年2019年
製作国アメリカ
上映時間1時間24分
補足情報原題:Jexi

『ジェクシー! スマホを変えただけなのに』あらすじ

子供の頃からスマホに依存している男・フィル(アダム・ディヴァイン)。
友人も恋人もできずに大人になったフィルは、仕事に行くまでスマホをいじり、仕事が終わって家に帰るまでもスマホをいじり、家に帰った後もスマホをいじりと、スマホ三昧のさえない毎日を送っていた。
ある日、トラブルでスマホを壊してしまったため、新しいスマホに買い替えたフィルだったが、そのスマホには“ジェクシー”と名乗る音声AIによるライフコーチング機能が搭載されていた。
“彼女”のアドバイスにより、友人もでき念願の恋人もでき、人生が好転していったフィルだったのだが、ジェクシーにある異変が起き始めるーーー。

『ジェクシー! スマホを変えただけなのに』感想・ネタバレ・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4.5)

スマホ依存症の男&音声AIによるドタバタハートフルコメディ


『ハングオーバー!』脚本家コンビが送る、スマホ依存症の男と音声AIによるドタバタハートフルコメディ。

原題が『Jexi(ジェクシー)』とスマホ音声AIの名前でシンプルなのに対し、邦題は『ジェクシー! スマホを変えただけなのに』となっていて、某『スマホを落としただけなのに』をオマージュしたお馬鹿パロディ映画だと思って観てみたら、心温まるすっきりとしたハートフルコメディだった。
(作り手側は日本の映画は意識していなくて、パロディ感を出したのは邦題をつけた人のセンスかな?)

序盤から笑いどころ満載で、映画全体のテンポもよく、途中途中で挿入されるBGMも映画の魅力をより引き立てるものになっていて、上映時間が約90分と映画の中では短いながらも、実際の時間以上に、満足感と充実感が感じられる作品だった。

若干下ネタは多めだが、下品ではなくさっぱり系の下ネタだから気持ちよく笑える。
ただ、いくらさっぱり系の下ネタだからと言って、さすがに家族では見たくないかもしれない。

映画の内容がドラマ・コメディなので主題ではないのかもしれないけれど、スマホに捉われた現代人、もしAIが自我を持ってしまったら、といった要素もあってそこも楽しめる。

印象的だったのは、ずっと人生がうまくいかなかった主人公が、音声AIの助言によって恋をして友達もできて、人生が好転してきた翌日。
いつもであれば、歩く時もずっと下を向いてスマホをいじっていた主人公・フィルが、ふとスマホから目を離し顔を上げるシーン。
そこにはいつも通りの風景しかないのだが、地面ばかり見て歩いているフィルに取っては見慣れない絶景。
そのあとに「キレイだ」と一言つぶやき、周りを見渡して、空を見上げる。
「僕はこんな素敵な景色を見落としていたんだな」と言いたげな表情になんだかグッとくるものがあった。

落ち込んでいるときは、視線も気持ちもうつ向きがちになってしまうものだけれども、落ち込んでいるときこそ視線だけは前を向くべきなんだろうなと、改めて感じた瞬間だった。

休日の夜に1人でも楽しめるし、友人とみても楽しめるそんな素敵な映画でした。

吹き替え版は観てないけど、吹き替え声優が魅力的で実力ある人たちばかりなので、そっちも一度見てみたいなと思ってます。