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『ラスト・ムービースター』の作品情報
監督・脚本 | 監督:アダム・リフキン 脚本:アダム・リフキン |
ジャンル | ドラマ |
製作年 | 2017年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 1時間43分 |
補足情報 | 原題:The Last Movie Star |
『ラスト・ムービースター』のあらすじ
かつて栄華を極めた元人気ハリウッドスターのヴィック・エドワーズ(バート・レイノルズ)のもとに、「国際ナッシュビル映画祭」から特別功労賞の招待状が届く。
最初は行くことに乗り気ではなかったヴィックだったが、歴代受賞者が有名俳優ばかりの権威ある映画祭というウワサと友人からの強い勧めでしぶしぶ参加することに。
行きの飛行機はぎゅうぎゅう詰めのエコノミークラス、迎えの車はオンボロで、アシスタント兼運転手はガラの悪い若い娘(アリエル・ウィンター)、宿泊先は、招待状に書かれていた“一流ホテル”とは程遠いありさまだった。
肝心の映画祭はと言うと、過去4回に渡り有名俳優へと送った招待状はことごとく無視され、招待に応じた者が自分だけだと知ってしまい・・・。
『ラスト・ムービースター』のキャスト
- バート・レイノルズ(元ハリウッドスター:ヴィック・エドワーズ)
- アリエル・ウィンター(運転手:リル)
- クラーク・デューク
- エラー・コルトレーン
- ニッキー・ブロンスキー
- チェヴィー・チェイス
- シェリー・ワグナー
- トッド・ビタム
- エイミー・ホアーラー
『ラスト・ムービースター』の感想・評価
かつての栄光と老いと向き合う元ハリウッドスター
かつての栄光を忘れられない元人気ハリウッドスターが、自分が育った町を巡ることで、自分の過去や老いと向き合うロードムービー映画で、主人公のヴィック・エドワーズを演じたバート・レイノルズの最後の主演映画でもある。
頑固親父と感情的でワイルド系の若い娘との組み合わせはベタに面白かったけど、個人的にはあまりハマらなかった映画で、おそらく、バート・レイノルズのことをほとんど知らなかったことが理由かな。
彼の人生を調べてみると、ハリウッドで人気だったとか、女優と結婚(2年間だけ)していたとか、人気低迷からの離婚や自己破産をしていたり、二度目の結婚も5年で離婚していたりと、物語に出てくるヴィック・エドワーズと重なることがいくつもあるので、おそらくこの作品は彼自身の人生を想起させるような作りとなっている。
なので、彼のことを知っている世代なら「なんかバート・レイノルズ本人の人生を描いているようだな」と感じることが多くて、感情移入しやすいだろうなと思う。
それと、この物語は年老いたヴィックが自分の人生を見つめ直すことがメインテーマだと思うから、30代の自分には共感できる部分が多くなかったのもハマらなかった理由かもしれない。
自分には彼のようにかつての栄光すらなければ、あったとしてもそれを忘れられなくて悩む年齢でもないし、過去を懐かしむような場所もまだそんなにないし、老いを受けいれる段階でもないので、自分の年齢の問題と経験不足によりこの映画の魅力はうまく受け取れなかった気がする。
自分の問題もいくつかあったけど、最後の映画祭のコメントシーンでやたら性格が丸くなっていたところとか、なんか急すぎない?とは思った。
思い出をちょちょっと巡って、大切な人に出会ったくらいで性格が180度変わるほどの旅だったかな。
そのシーンのちょっと前では、予約もしていないホテルに文句を言ってスイートルームに泊まれたことに満足気だったり、そこそこ大きな結婚式の余興に呼ばれ、華やかな場所や歓声の大きさにまんざらでもなかったように見えたし、大切な人がいなくなって悩んでる感じもあんまりなかった。
昔の思い出をゆっくりと噛み締めるようなスローペースな話と、物語のカンフル剤のように機能する運転手のリルがいて、アップダウンが激しい話のように見えてそれほど中身がなかったというか、そんな印象を受けた。
もしヴィックと同じ年代(80代くらい?)とか、60代とかに見てたらだいぶ印象が変わってただろうから、それくらいの年齢になったらもう一度見てみたい。