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『スノー・モンスター』の作品情報
監督・脚本 | 監督:ホアン・ハ |
ジャンル | アクション |
製作年 | 2019年 |
製作国 | 中国 |
上映時間 | 1時間22分 |
補足情報 | 原題:大雪怪 英題:Snow Monster |
『スノー・モンスター』のあらすじ
先端遺伝子研究のため、北極圏の未開の地へと派遣されたシャオチン(チャン・ヨンシェン)ら研究員たちは、捜索の途中で巨大な未確認生物に襲われ消息を絶ってしまう。
シャオチンの元恋人で冒険家のイーフェイ(ウー・ジュンチェン)は、遺伝子研究会社に頼まれ、研究員2名と大量の雇われ軍人たちと共に、消息を絶った者たちの捜索を開始するがーーー。
『スノー・モンスター』のキャスト
- ウー・ジュンチェン
- チャン・ヨンシェン
- シンプソン・タン
- ジャン・グジュン
『スノー・モンスター』の感想・レビュー
巨大な雪男と雪原を泳ぐメガ・シャークとの攻防
映画のタイトルが『スノー・モンスター』で、映画ジャケットには雪男らしき怪物と凶暴なサメが写っていたので、そいつらとの熾烈な戦いか、巨大な雪男vs巨大なサメの軍勢みたいなのを想像してたけど、そんな迫力のある作品ではなかった。
サメのCGはリアリティも迫力もあって、そこらのB級サメ映画よりもはるかに迫力とセンスのあるデザインをしてたので、この監督は『スノー・モンスター』なんて面白くない映画よりも、『スノー・メガシャーク』みたいなB級サメ映画を作るべきだった。
この映画の主人公(?)の、日本でいうところの雪男、海外で言うところのイエティにツノを生やしたみたいな生物は、特撮ヒーローものの敵に出てくるようなクオリティに優しい見た目と心を持つ生き物で、ジャケットのようなおそろしさは微塵も感じられなかった。
こいつの見どころもあまりなかったので、本当になんで登場させたんだろうと疑問に思う。
洞窟内で出てきた異様な見た目をしたカラスの存在はよくわからなかった。
予算と尺を考えて、とりあえず画面いっぱいにおぞましい生き物とそれに怯える人々を映そうと頑張った結果、あんな感じになったのかもしれない。
あとは、巨大な生物の骨を見つけて「氷原に特殊な磁場が生物を巨大化させるようだ」とか言ってたけど、磁場が生き物を巨大化させる設定はいいとして、雪男が何からの巨大化かわからないし、なんで氷原を泳ぐことができる巨大なサメがいたのかも説明がつかないので、「とりあえず巨大な生物が出てくる理由を作りました」って感じの、やっつけ感が半端なかった。
おそらく、この監督はモンハンが好きで、それに感化されてこんな映画を作っちゃったんだと思う。
細かいことを言うと、ロケットランチャーサイズの筒から推定戦車サイズの爆弾が出てくるのも意味がわからなかったし、事情を知らない雇われ軍人(?)が要請した戦闘飛行機が、対雪男用みたいな電磁波攻撃(?)みたいな装備をしているのもよくわからなかった。
ストーリーもあってないようなものだったし、見どころもほとんどなかったので、この映画は、迫力のある映画ジャケットと、氷原を泳ぐ巨大なサメが出てくるところがピークだったなという感じです。
デザインのいかしたサメの評価が★2.0で、気持ち程度の★が0.5で、全体評価が★2.5という感じの作品でした。