【映画感想・レビュー】映画『怒り』夫婦殺人事件の犯人が現場に残した「怒」の血文字の意味とは

『怒り』感想・レビュー

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映画『怒り』の作品情報

監督李相日
出演者渡辺謙
森山未來
松山ケンイチ
綾野剛
広瀬すず
宮崎あおい
妻夫木聡
ピエール瀧
三浦貴大
高畑充希
原日出子
池脇千鶴
佐久本宝
ジャンルミステリー
製作年2016年
製作国日本
上映時間2時間22分
補足情報原作:怒り(上巻・下巻)

映画『怒り』のあらすじ・内容

ある夏の暑い日、八王子で夫婦殺人事件が起こった。
現場には被害者の血を使って『怒』という血文字が残されていた。
犯人は自分で顔を整形し、全国を逃げ回っている。
事件から一年後、東京と千葉と沖縄に、素性の知れない怪しい3人の男が現れた。
東京でゲイの男と出会い、同居を始めた直人。
前歴不詳で、突然現れ千葉の漁港で働き始めた田代。
沖縄の無人島で生活をしているバックパッカーの田中。
それぞれが地域に溶け込み生活している中、殺人犯を追う警察は、新たな手配写真を公開する。
その顔は、彼ら3人の男によく似ていてーーー。

映画『怒り』の感想・レビュー・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3.5)

タイトルの『怒り』の意味とはなんだったのだろうか…?

指名手配犯の顔によく似ている3人の男を中心に、複数のストーリーがオムニバス形式に同時進行していく。
俳優は誰もが主役級でキャストはめちゃめちゃ豪華。 それゆえに全体的に「犯人はいったい誰なんだ?」というサスペンスを描きたいのか、ヒューマンドラマを描きたいのかがいまいちはっきりとせず、さらにタイトルの『怒り』(犯人の動機にあたる部分)が最後まで見てもあまりしっくりこない感じが消化不良気味だった。

自分が何もできなかったもどかしさ、大切な人を守れなかった無力さ、最後まで信じることができなかった悔しさ、そういった感情から湧き出てくる『怒り』の部分はなんとなく理解できたのだが、犯人の動機だけがペラペラで薄かった。

中途半端入ってくる社会風刺が映画全体の“ノイズ”のようなものになっていような気がした。 原作が小説で見てはいないのだが、小説の内容を2時間程度で上手く映像化することが難しかったのかなという印象を受けた。 内容は酷評っぽくなったかもしれないが、内容の評価は★3くらいで、演技力で+0.5でトータル評価が★3.5をつけた。
ただ、最初にも書いたが俳優陣がめちゃくちゃ豪華で演技力も抜群の人たちなので、それだけでも見る価値はあると思う。