【映画感想・レビュー】映画『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』ナチス親衛隊の高官・ハイドリヒ暗殺計画の顛末を実話を基に描く【★4.0】

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映画『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』の作品情報

監督・脚本監督:ショーン・エリス
脚本:ショーン・エリス、アンソニー・フルーウィン
出演者キリアン・マーフィ(ヨゼフ・ガブチーク)
ジェイミー・ドーナン(ヤン・クビシュ)
ハリー・ロイド(アドルフ・オパルカ)
シャルロット・ル・ボン(マリー・コヴァルニコヴァー)
トビー・ジョーンズ(ヤン・ゼレンカ=ハイスキー)
ビル・ミルナー(アタ・モラヴェツ)
サム・キーリー
ブライアン・キャスプ
ショーン・マーホン
マーチン・ドロチンスキー(ラジスラフ・ヴァネック)
アニャ・ガイスレロヴァ
ジャンルアクション、ドラマ
製作年2016年
製作国イギリス、チェコ、フランス
上映時間2時間0分
補足情報原題:Anthropoid
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映画『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』のあらすじ・内容

第二次世界大戦の真っ只中。
イギリス政府とチェコスロバキアの亡命政府は、ナチス親衛隊の高官であるラインハルト・ハイドリヒを暗殺するため、7人の兵士をパラシュートでチェコ領内に送り込む。
その中の二人の軍人、ヨゼフ・ガブチーク(キリアン・マーフィ)とヤン・クビシュ(ジェイミー・ドーナン)は、チェコ・プラハにいる反ナチス組織や協力者と接触し、暗殺計画を進めていく。
そして、ついにハイドリヒ暗殺計画「エンスラポイド作戦」が実行されたのだが・・・。

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映画『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』の感想・レビュー・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3)

レビュータイトル


同盟国に見放されたチェコスロバキアをナチス・ドイツから解放するため、イギリスとチェコスロバキアの亡命政府から指令を受けた7人が、チェコ内にいる反ナチ組織(レジスタンス)と協力してナチス親衛隊の高官、ラインハルト・ハイドリヒを暗殺する実話ベースの話。
映画を観終わった後に史実を調べてみると、ほとんど映画と内容が同じだった。

ハイドリヒと言う人物を知らなかったが、調べてみるとユダヤ人に対する大量虐殺(ホロコースト)計画の主要人物であり、ナチス・ドイツのナンバー3の実力者だった。

そんなハイドリヒの暗殺には成功したが、それが正しかったのかは映画を観終わってもわからない。
ハイドリヒが殺された報復として、7人のパラシュート隊も、彼らを支援したり匿っていた人たちも、反ナチ組織も最後は死を迎えている。
それに加えて、関係のない2つの村の住人が虐殺され、チェコ市民も5000人が虐殺され、報復として殺された人々は1万3000人もいたとのこと。

その報復の結果を受けて、イギリスはチェコを重要な同盟国と認めることにはなったが、ナチス・ドイツの圧政を受けながらも、偽りだがささやかな平和を過ごしていたであろうチェコ市民が巻き添えを食らう形になったのはなんとも言えない気持ちになる。

ナチスの超重要人物であるハイドリヒを殺せたことと1万3000人の命とを天秤にかけても、後のチェコにとって良かったと果たして言えるのだろうか。
もし、亡きハイドリヒと別の人物が置き換わるだけだとしたら、殺された人々は文字通り無駄死にだったのではないか。

何が正しかったのか何が間違っていたのかを確かめる映画ではないことはわかっているのだが、終わりの見えない疑問が、頭の中をグルグルと駆け巡るような結末でした。

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