【感想・評価】映画『バグダッド・スキャンダル』国連史上最悪の政治スキャンダルを描いた社会派サスペンス【★4.0】

【感想・評価】映画『バグダッド・スキャンダル』国連史上最悪の政治スキャンダルを描いた社会派サスペンス【★4.0】

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

『バグダッド・スキャンダル』の作品情報

監督・脚本監督:ペール・フライ
脚本:ペール・フライ、ダニエル・パイン
ジャンルサスペンス
製作年2018年
製作国アメリカ、カナダ、デンマーク
上映時間1時間48分
補足情報原題:Backstabbing for Beginners

『バグダッド・スキャンダル』のあらすじ

サダム・フセイン大統領時代のイラクは、経済制裁の影響で国民の生活が困窮していた。
その状況を打破するため、国連主導で「イラクが石油を販売して得たお金でイラク国民に食糧を買い配る」という人道支援プログラムを開始する。
しかし現実では、プログラムが生み出す莫大な予算を貪りつくそうと、銀行や実業家、それに世界有数の企業から政府の中心にいる人物までもが絡む悪夢の始まりだったーーー。

『バグダッド・スキャンダル』のキャスト

  • テオ・ジェームズ
  • ベン・キングズレー
  • ジャクリーン・ビセット
  • レイチェル・ウィルソン
  • ロシフ・サザーランド
  • ブライアン・マーキンソン
  • ベルチム・ビルギン
  • ショーナ・マクドナルド
  • ダニエラ・ラヴェンダー
  • エイダン・ディヴァイン
  • ペシャン・ラド
  • ミシュー・ヴェラーニ
  • ドワイト・アイルランド
  • カルロス・ピンダー
  • ザーヒル・ジーラーニー

『バグダッド・スキャンダル』の感想・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4)

国連史上最悪の政治スキャンダルを描いた社会派サスペンス


国連史上最悪の政治スキャンダルとも言われる、イラク戦争の裏で起きていた衝撃の真実。
国連主導で1996年から2003年に渡ってイラクで行なわれた「石油・食料交換プログラム」(オイル・フォー・フード)を利用した汚職事件について、元国連職員マイケル・スーサンが自身の体験をもとに執筆した小説「Backstabbing for Beginners」を映像化したもの。

こういった汚職事件って日本はもちろん世界中で行われていることは容易に想像がつくからそんな驚きはしないけど、実際に56ヶ国2000以上の企業がサダム・フセインから不正な金銭を受け取っていて、このプログラムから約200億ドル(当時のレートで日本円にして2兆円程度)が世界有数の企業から政府の中心にいる172の団体と個人に流れていたという事実は、驚きを通り越して呆れてしまう。
それだけのお金があったらイラク国民がどれだけ救えたのだろうか・・・。

主演のテオ・ジェームズの正義感あふれる青年役はピッタリ。
長年組織にいて腐ってきたであろう人たちとは違って、世界を変えたいと本気で思って組織に入ってきた新人だからこそできた行動なんだろうな。

映画全体の話をすると、最初ら辺の雰囲気はすごく良かったけど、最後の方はちょっとグダったというか、盛り上がりに欠けた感じはする。
ただ、それなりに面白かったし、一つの歴史を知れたという意味で★4.0の評価です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA