【感想・ネタバレ】映画『ラストナイト・イン・ソーホー』夢の中でのタイムスリップ経験が彼女の精神を徐々に蝕んでいく【★4.0】

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『ラストナイト・イン・ソーホー』作品情報

監督・脚本監督:エドガー・ライト
脚本:クリスティ・ウィルソン=ケアンズ
エドガー・ライト
出演者アニャ・テイラー=ジョイ
トーマシン・マッケンジー
マット・スミス
ダイアナ・リグ
シノーヴ・カールセン
マイケル・アジャオ
テレンス・スタンプ
リタ・トゥシンハム
ジェシー・メイ・リー
カシウス・ネルソン
リサ・マクグリリス
ジェームズ・フェルプス
ジャンルホラー、スリラー
製作年2021年
製作国イギリス
上映時間1時間56分
補足情報原題:Last Night In Soho

『ラストナイト・イン・ソーホー』あらすじ

イギリスの田舎町出身でファッションデザイナーを夢見る学生・エリー(トーマシン・マッケンジー)は、ロンドンのソーホーにあるデザイン専門学校に入学する。
しかし、同級生たちとの寮生活に馴染めず、老婦人が一人営む古びたアパートで一人暮らしを始めることになった。
そのアパートで眠りにつくと、憧れの時代である1960年代のロンドンにタイムスリップし、クラブ歌手志望の女性・サンディ(アニャ・テイラー=ジョイ)と出会うという奇妙な体験をする。
眠りにつくたび、徐々にサンディと身体も感覚シンクロしていき、憧れだった1960年代のロンドンの体験は現実にも良い影響を及ぼしていく。
だが、サンディがストリップまがいのショーの踊り子や売春を強いられていく様子を見たエリーは徐々に精神を蝕まれていく。
さらには、夢の中でサンディが殺されるところを目撃してしまい・・・。

『ラストナイト・イン・ソーホー』感想・ネタバレ・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4)

夢の中でのタイムスリップ経験が彼女の精神を徐々に蝕んでいく


憧れのロンドンでの新生活に希望に満ち溢れる女の子から始まり、夢の中では憧れだった1960年代のロンドンにタイムスリップ、その影響から人生が好転していく様子から一転、夢の中でサンディが殺されたことで現実で亡霊が見える様になってから徐々に精神がおかしくなっていく過程を主演のエリー役のトーマシン・マッケンジーが見事に演じきっていた。
前半部分からは、あることがきっかけで人生好転!系の雰囲気を漂わせながら、後半一気にホラーに持っていく展開はとても良かった。

ただ、ラストら辺の亡霊のくだりがしつこかったりと雑でくどく、そのせいでなんだかファンタジーホラーっぽく見えて、ホラー要素が一気に陳腐化してしまったような印象。

後半部分のホラーはエリーが精神崩壊していく様子をよく表していて良かったし、ベタだけど良い感じにミスリードを誘う展開も、ラストのオチも良かったのに、そこだけが残念だった。

あとは、1960年代のロンドンのファッションや音楽、ダンスや街中に溢れる派手なネオンカラーなど、時代の雰囲気が感じられたことと、現代の落ち着いた雰囲気のロンドンとの対比が良かったかな。

それにしても、トーマシン・マッケンジー可愛すぎた・・・。