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『キャプテン・マーベル』の作品情報
監督・脚本 | 監督:アンナ・ボーデン/ライアン・フレック 脚本:ジャック・シェイファー/ライアン・フレック/アンナ・ボーデン |
ジャンル | アクション |
製作年 | 2019年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 2時間14分 |
補足情報 | 原題:Captain Marvel |
『キャプテン・マーベル』のあらすじ
1995年、クリー帝国の首都惑星「ハラ」。
クリー人のエリートで構成された“スターフォース”メンバーで超人的な力を持つヴァースは、知らない女性が出てくる悪夢に毎日悩まされていた。
ある日、宿敵のスクラルが潜伏してる星での潜入工作員救出ミッション中、敵の司令官・タロスに捕えられてしまう。
なんとか逃げ出すことに成功し地球へと不時着すると、そこでS.H.I.E.L.D.のエージェント、ニック・フューリー、フィル・コールソンと出会う。
彼らと協力し地球に潜伏するスクラルを探すと同時に、失われた記憶を取り戻すためアメリカ空軍基地のプロジェクト・ペガサス施設へ向かうことになるが・・・。
『キャプテン・マーベル』のキャスト
- ブリー・ラーソン(キャプテン・マーベル)
- ジュード・ロウ(ヨン・ロッグ)
- サミュエル・L・ジャクソン(ニック・フューリー)
- クラーク・グレッグ(フィリップ・J・コールソン)
- リー・ペイス(ロナン・ジ・アキューザー)
- ラッシャーナ・リンチ(マリア・ランボー)
- ジェンマ・チャン(ミン・エルヴァ)
- アネット・ベニング(スプリーム・インテリジェンス)
- ベン・メンデルソーン(タロス)
- コリン・フォード(スティーブ・ダンヴァース)
- ジャイモン・フンスー(コラス・ザ・パーサー)
- ロバート・カジンスキー(ドン)
- ヴィク・サハイ(トーファン)
- ケネス・ミッチェル(ジョセフ・ダンヴァース)
『キャプテン・マーベル』の感想・ネタバレ

MCU『キャプテンマーベル』シリーズの1作目
ヒーローチーム『アベンジャーズ』が誕生する前の物語で、その結成のきっかけともなる物語、女性ヒーロー単独主演映画としてはMCU初になります。
女性ヒーローという珍しさがあり、90年代アメリカの雰囲気は良く、若かりし頃のニック・フューリーとコールソンが出ていたり、戦闘も派手でフォトンブラストなどのエネルギー攻撃は色彩豊かで綺麗でした。
しかし、この映画が作られたのが「アベンジャーズシリーズ」の一つの終着点とも言えるエンドゲーム直前なので、どうしても「ポリコレ的に最後のときまでに強い女性ヒーローを出しておきたかったのかな?」と捻くれた目線で見てしまって素直に楽しめませんでした。
それまでの『マイティソー・バトルロイヤル』や『ブラックパンサー』でやたら強い女性が出てきた分、余計に政治的な意図を感じてしまいました。
もちろん、ヒーローは男性の特権ではないので女性ヒーローがいてもおかしくないですし、キャプテン・マーベル自体は原作では古くから登場しているの存在は否定しませんし、この映画はおそらく男性よりも女性に向けられたストーリーだと思うので、ターゲット層ではない男の自分がいまいち人物に感情移入できないのも仕方がないのかなと思います。
いかんせん、タイミングが悪かったように思えます。
S.H.I.E.L.D.長官のニック・フューリーは『アベンジャーズ』でのロキとチタウリ軍の侵略や『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』での一件に対して少しでも彼女の存在を思い浮かべなかったのは疑問です。
ただ、あれくらい地球のヒーローでなんとかしてくれないとこの先もっと大きい脅威が現れた時に対抗できないですし、キャプテン・マーベルは遠くにいて忙しいし、ここぞというときしか呼べない切り札的存在なのはわかりますが、それならせめて『アベンジャーズ/インフィニティ―・ウォー』のときに彼女を呼ぶべきでした。
実際、そのときの出来事が原因で人口の半分が消えたわけですし、ここでキャプテン・マーベルを呼んで他のヒーローと協力してサノスを倒していたら終われたはずです。
その次の『アベンジャーズ/エンドゲーム』で宇宙中を飛び回って戦ってるみたいなこと言ってましたが、それを感じさせる描写は特になく、とりあえずサノスの戦いに参加できなかった理由を後付けしている感じで納得できない展開です。
そもそもサノスと戦ってるときニックは何してたの?なんで蚊帳の外なの?って感じです。
まぁ、エンドゲームをMCU・アベンジャーズシリーズの一つの区切りとして捉えると、あそこでニックが積極的に関わって挙句の果てにはキャプテン・マーベルなんか呼ばれたら話が終わってしまうので、物語の都合上は仕方がないのかも知れません。
とにかく、エンドゲーム直前というタイミングが悪かったように思えます。
これがもう少し前の公開で「ニックがここぞという時の切り札を隠している」と思わせておいて、満を持して再登場!とかならめちゃくちゃテンションが上がりましたが、無理矢理ねじ込みましたみたいなタイミングのせいで、で彼女が駆け付けたときのカタルシスも特にありません。
この映画と直接関係ない部分でも否定してしまいましたし、すごいポリコレアンチに見えますし、時代の変化や流れが映画に反映されるのはよくあることだとは思います。
ただ、エンドゲーム直前のこのタイミングですべてを無に帰すようなつよつよ女性ヒーローを登場させることに納得できるほどの作品ではなかったというだけなのです。