【感想・ネタバレ】映画『Mr.ノーバディ』地味な男が派手にキレ散らかす【★4.5】

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『Mr.ノーバディ』作品情報

監督イルヤ・ナイシュラー
出演者ボブ・オデンカーク
アレクセイ・セレブリャコフ
コニー・ニールセン
RZA
マイケル・アイアンサイド
クリストファー・ロイド
J・P・マヌー
ポール・エシェンブル
ジャンルアクション
製作年2021年
製作国アメリカ
上映時間1時間32分
補足情報原題:Nobody

『Mr.ノーバディ』あらすじ

ハッチ・マンセル(ボブ・オデンカーク)は、郊外にある自宅と職場を路線バスで往復する毎日、家族にはリスペクトされず、人生の苦難にグッと耐えながら生きている地味で目立った特徴のない平凡な男だ。
自宅に2人の強盗が入った際も、ゴルフクラブを片手に犯人に忍び寄るも結局何もすることができなかった。
果敢に犯人に立ち向かった息子、妻、駆け付けた警察、隣人、義弟みんなにバカにされ、呆れられてしまう。
ある日、バスに乗り込んできた5人のチンピラたちに、ハッチはついにブチ切れて大乱闘を起こす。
しかし、ぶちのめしたチンピラの1人がロシアンマフィアのボスと兄弟だったことから、命を狙われるハメになってしまったのだった。

『Mr.ノーバディ』感想・ネタバレ・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4.5)

何者でもないただの平凡な男が、ある日、突如ブチ切れる。


映画の序盤は、平凡な男が家と職場を往復するだけの毎日、家に帰れば家族に労われるどころか小言や嫌味を言われる様子が描かれていて、それでも男は何も言わないし何も反撃しせずグッと耐えてる様子が描かれる。
この時点で「ああ、世の中の大半のお父さんがこんな感じなんだろうか」となんだか切ない気持ちになる。

そんな日常が続いて男と視聴者のフラストレーションが溜まったところで、それを一気に爆発させるように5人の酔っ払いチンピラ相手にバスで大乱闘が勃発。
ここでは1人vs5人で無双するわけでもなく、殴って殴られて血を流しながらもうバスもチンピラも自分もめちゃくちゃになっていく。
なんだか、ストレス社会で耐えている全人類の意見を代弁するかのように、ストレスを発散していく男の様子が描かれている。

その後は、チンピラの1人がロシアンマフィアのボスということで、ほぼ1人でマフィアとド派手な銃撃戦やカーチェイスを繰り広げていく。
話のテンポもすごくよく、序盤・中盤・終盤と隙がない面白さ。

最後の方には、大人版ホーム・アローンを見ているかのようなえぐい仕掛け満載でロシアンマフィアをぶちのめしていく様子は爽快。

ストレスが溜まっている人全員に見てもらいたい映画だった。